聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 85
概要
詩篇85篇はコラの子たちの歌で、聖歌隊の指揮者にゆだねられています。神がヤコブの捕らわれ人を連れ帰り、民の罪を赦してくださったことを思い起こすことから始まり、捕囚からの帰還を思わせます。民は次に、回復と神の恵みを見せていただくことを祈ります。詩人は神の語られることに耳を傾けると宣言し、詩は麗しい幻で結ばれます。いつくしみとまことが出会い、義と平和が口づけし、地は実りを出します。
この章の4つの区分
1主よ、あなたはみ国にめぐみを示し、ヤコブの繁栄を回復されました。
2あなたはその民の不義をゆるし、彼らの罪をことごとくおおわれました。
3あなたはすべての怒りを捨て、激しい憤りを遠ざけられました。
4われらの救の神よ、われらを回復し、われらに対するあなたの憤りをおやめください。
5あなたはとこしえにわれらを怒り、よろずよまで、あなたの怒りを延ばされるのですか。
6あなたの民が、あなたによって喜びを得るため、われらを再び生かされないのですか。
7主よ、あなたのいつくしみをわれらに示し、あなたの救をわれらに与えてください。
8わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。主はその民、その聖徒、ならびにその心を主に向ける者に、平和を語られるからです。
9まことに、その救は神を恐れる者に近く、その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。
10いつくしみと、まこととは共に会い、義と平和とは互に口づけし、
11まことは地からはえ、義は天から見おろすでしょう。
12主が良い物を与えられるので、われらの国はその産物を出し、
13義は主のみ前に行き、その足跡を道とするでしょう。
鍵となる聖句
われらの救の神よ、われらを回復し、われらに対するあなたの憤りをおやめください。
過去の赦しを思い起こしたあと、民は神に回復を願います。神がすでになさったことを思い出しながら祈ると、さらに求める確信が与えられます。
あなたの民が、あなたによって喜びを得るため、われらを再び生かされないのですか。
問いは、われらを再び生かしてはくださらないのですか、というものです。コラの子たちは、民が神にあって喜ぶよう、神が民を生き返らせてくださる、つまり復興を求めています。
わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。主はその民、その聖徒、ならびにその心を主に向ける者に、平和を語られるからです。
詩人は、ただ語るのではなく、耳を傾けることを選びます。神は民に平和を語られますが、愚かさに逆戻りしないようにという戒めが添えられています。
いつくしみと、まこととは共に会い、義と平和とは互に口づけし、
この節は、しばしば対立するものと考えられる価値を並べます。いつくしみとまこと、義と平和です。神にあっては、それらは矛盾せず、出会います。
主が良い物を与えられるので、われらの国はその産物を出し、 義は主のみ前に行き、その足跡を道とするでしょう。
神は良いものを与え、地は実りを出し、義は神の前を進みます。クリスチャンはここに、義と恵みが出会うキリストの予告を見ます。
詩篇85篇についてよくある質問
詩篇85篇はどういう意味ですか
神が民を赦し、連れ帰ってくださったことを思い起こし、新たな回復を願う詩篇です。祈ったあと、詩人は神に耳を傾け、神は主を恐れる人々に平和を約束されます。結びは、いつくしみ、まこと、義、平和がひとつになるという像です。
「義と平和が口づけする」とはどういう意味ですか
10節は、神の四つの性質が出会い、口づけするさまを描きます。人はしばしばそれらを対立するものと考えます。平和のない義は厳しく、義のない平和はもろいでしょう。クリスチャンはここに、神が義であり、平和をつくられる十字架の反映を読みますが、本文はそれ以上を語りません。
詩篇85篇でどのように祈ればよいですか
まず1節から3節のように、過去の赦しや救いを神に感謝します。次に4節から7節を用いて、あなたの生活、教会、国に復興を願います。8節のように静まって耳を傾ける時間を取り、10節から13節で結びます。
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。