聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 120

概要

詩篇120篇は、エルサレムへ上る巡礼者たちが歌った十五の「都もうでの歌」(120篇から134篇)の最初の詩篇です。詩人は故郷から遠く離れ、偽りに囲まれて苦しんでいます。彼は主に呼ばわり、主は答えてくださいます。そして欺きの舌から救い出してほしいと願います。メセクやケダルに住み、平安を憎む者の中で嘆きます。自分は平安を願うのに、語り出すと、彼らは戦いを好むのです。

この章の3つの区分

  1. 1-2節悩みのうちに叫び、聞かれる
  2. 3-4節欺きの舌と、それに下るさばき
  3. 5-7節平安を憎む者の中の寄留者

1わたしが悩みのうちに、主に呼ばわると、主はわたしに答えられる。

2「主よ、偽りのくちびるから、欺きの舌から、わたしを助け出してください」。

3欺きの舌よ、おまえに何が与えられ、何が加えられるであろうか。

4ますらおの鋭い矢と、えにしだの熱い炭とである。

5わざわいなるかな、わたしはメセクにやどり、ケダルの天幕のなかに住んでいる。

6わたしは久しく平安を憎む者のなかに住んでいた。

7わたしは平安を願う、しかし、わたしが物言うとき、彼らは戦いを好む。

鍵となる聖句

1節
わたしが悩みのうちに、主に呼ばわると、主はわたしに答えられる。

この節は信仰の体験を要約しています。叫んだとき、神は答えてくださいました。ここから主のもとへ上っていく歩みが始まります。

2節
「主よ、偽りのくちびるから、欺きの舌から、わたしを助け出してください」。

偽りの言葉は武器のように傷つけます。詩人は、中傷と欺きから救い出してくださいと神に願います。

5-6節
わざわいなるかな、わたしはメセクにやどり、ケダルの天幕のなかに住んでいる。 わたしは久しく平安を憎む者のなかに住んでいた。

メセクとケダルは、遠く離れた荒々しい民を指します。敵意のある人々の中に長く住むときの、寄留の苦しみを表すたとえです。

7節
わたしは平安を願う、しかし、わたしが物言うとき、彼らは戦いを好む。

詩人は、平安を願う人でありながら敵意に直面しています。詩篇はこの緊張を解決せず、神の前に持ち出します。

詩篇120篇についてよくある質問

詩篇120篇はどんな意味ですか

詩篇120篇は、偽りに苦しみ、平安を憎む人々の中で暮らす人の祈りです。主に呼ばわり、欺きの舌から救い出されることを願い、平安への思いを語ります。エルサレムへの道のりに寄り添う都もうでの歌の最初の詩篇です。

詩篇120篇は誰が書きましたか

表題に作者の名はなく、「都もうでの歌」とあるだけです。誰が書いたかは分かりません。この十五の詩篇は、祭りのためにエルサレムへ上る巡礼者たちが歌ったと考えられています。122篇のように、ダビデの作とされるものもあります。

詩篇120篇をどう祈ればよいですか

まず1節から始め、何に悩んでいるのかを具体的に神に伝え、聞いてくださることを感謝します。次に、あなたを苦しめる傷つける言葉や偽りの言葉を神にゆだねます(2節)。最後に、周りの人がそうでなくても、自分が平和をつくる者とされるよう願います。

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口語訳(1955年)— パブリックドメイン。