聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 140
概要
詩篇140篇は、悪をたくらむ者たちに囲まれたダビデの祈りです。彼らは蛇のように舌をとぎ澄まし、わなを仕掛けます。詩人は主に助けを求め、あなたはわたしの神ですと告白し、悪人の計画が成功しないように願います。そして、神は苦しむ者の訴えを支持してくださり、正しい者はみ前に住むという確信で結ばれます。
この章の4つの区分
1主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、わたしを守って、乱暴な人々からのがれさせてください。
2彼らは心のうちに悪い事をはかり、絶えず戦いを起します。
3彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。
4主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする 乱暴な人々からのがれさせてください。
5高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、綱をもって網を張り、道のほとりにわなを設けました。
6わたしは主に言います、「あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。
7わが救の力、主なる神よ、あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。
8主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。その悪しき計画をとげさせないでください。
9わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。
10燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。
11悪口を言う者を世に立たせないでください。乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。
12わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを 行われることを知っています。
13正しい人は必ずみ名に感謝し、直き人はみ前に住むでしょう。
鍵となる聖句
わたしは主に言います、「あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。 わが救の力、主なる神よ、あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。
危険のただ中で、ダビデは神に向かってわたしの神と呼びかけます。神を自分の力、戦いの日に頭を守ってくださる方と認めています。
燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。
この節は、非常に厳しい正義への叫びです。この種の詩篇は、自分で復讐せずに裁きを神にゆだねます。新約聖書は、さらに敵を愛するようにと教えています。
わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを 行われることを知っています。
詩の最後は確信です。神は、まだその正義が目に見えなくても、苦しむ者や貧しい者のために正しいさばきを行ってくださいます。
詩篇140篇についてよくある質問
詩篇140篇はどういう意味ですか
詩篇140篇は、暴力と中傷におびやかされた人が、自分の訴えを神の手にゆだねる祈りです。助けを求める叫びに始まり、信頼の告白を経て、正義を願います。復讐に走らず、恐れや怒りを神に打ち明けてよいことを教えてくれます。
詩篇140篇は誰が書きましたか
表題によれば、楽長にあてたダビデの作とされています。ダビデはサウルや、その側近、のちには身内からも、わなを仕掛けられました。本文はどの時期のことかを示していないので、中傷にさらされるすべての信仰者の祈りとしても読めます。
詩篇140篇でどう祈ればよいですか
まず1節から5節の言葉を使って、自分を脅かすものを神に打ち明けましょう。次に6節のように、あなたはわたしの神ですと告げます。厳しい節は、悪に悪を返さず、さばきを神にゆだねることで祈り、あなたを傷つける人のためにも祈りましょう。
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。