聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 61
概要
詩篇61篇は、聖歌隊の指揮者に託され、弦楽器に合わせて歌われたダビデの祈りです。彼は心がくずおれるなか、地のはてから神に叫びますが、その状況は書かれていません。まず願うのは、すべてが変わることではなく、自分では届かない岩へ導いてもらうことです。神は敵に対する避け所であり、堅固なやぐらです。ダビデは神の幕屋に住み、その翼の陰に身を寄せることを願い、さらに王のために祈り、主のみ名をとこしえにほめうたうと誓います。
この章の5つの区分
1神よ、わたしの叫びを聞いてください。わたしの祈に耳を傾けてください。
2わが心のくずおれるとき、わたしは地のはてからあなたに呼ばわります。わたしを導いて わたしの及びがたいほどの高い岩に のぼらせてください。
3あなたはわたしの避け所、敵に対する堅固なやぐらです。
4わたしをとこしえにあなたの幕屋に住まわせ、あなたの翼の陰にのがれさせてください。
5神よ、あなたはわたしのもろもろの誓いを聞き、み名を恐れる者に賜わる嗣業を わたしに与えられました。
6どうか王のいのちを延ばし、そのよわいをよろずよに至らせてください。
7彼をとこしえに神の前に王たらしめ、いつくしみとまこととに命じて 彼を守らせてください。
8そうすればわたしはとこしえにみ名をほめうたい、日ごとにわたしのもろもろの誓いを果すでしょう。
鍵となる聖句
わが心のくずおれるとき、わたしは地のはてからあなたに呼ばわります。わたしを導いて わたしの及びがたいほどの高い岩に のぼらせてください。
ダビデは自分の弱さを認めます。その岩は、彼には高すぎるのです。祈りとは、ときに自分では行けない場所へ導いてくださいと神に願うことです。
わたしをとこしえにあなたの幕屋に住まわせ、あなたの翼の陰にのがれさせてください。
神の幕屋に住み、その翼の陰に身を寄せたいという願いは、安全だけでなく、神のそばにいることを求める心を表します。雛を守る親鳥のような姿です。
そうすればわたしはとこしえにみ名をほめうたい、日ごとにわたしのもろもろの誓いを果すでしょう。
詩篇は決意で結ばれます。み名をほめうたい、日ごとに誓いを果たすことです。賛美は、聞かれた祈りへの応答となります。
説教が語っていること
詩篇61篇についてよくある質問
詩篇61篇はどういう意味ですか
詩篇61篇は、神から遠く、疲れ果てたと感じるダビデの祈りです。彼は自分よりも高い岩へ導いてくださいと願い、神を避け所、堅固なやぐらと告白し、み名をほめうたうと誓います。中心のメッセージは、地のはてにいるように感じるときでも、神は近づける避け所であるということです。
詩篇61篇は誰が、どんな状況で書いたのですか
表題はダビデの作とし、聖歌隊の指揮者のため、弦楽器に合わせて歌うものとしています。「地のはて」という言葉は隔たりを思わせますが、ダビデの生涯のどの場面なのかは書かれていません。注解者の間でも、亡命の時か試練の時かで意見が分かれ、断定はできません。
詩篇61篇でどのように祈ればよいですか
まず1節から始め、飾らずに今の自分の状態を神に伝えます。次に、自分では行けない場所へ、神の岩へ導いてくださいと願います。3節を読み返し、神が避け所となってくださった場面を思い出し、最後に8節で、賛美の具体的な決意を立てましょう。
詩篇 61を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。