聖書の人物 バルジライ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

バルジライはロゲリムのギルアデ人で、非常に裕福な八十歳の老人です。ダビデが息子アブシャロムの前から逃れてマハナイムに着いたとき、疲れ果てた王と兵士たちに寝床や食糧を持って来た一人でした。勝利の後はヨルダン川までダビデを見送りますが、宮廷で暮らす招きは断り、自分の町で死にたいと願ってキムハムを代わりに差し出します。ダビデは臨終の床でも、ソロモンにバルジライの子らへの親切を命じました。惜しみなく、見返りを求めずに仕える忠実さの模範です。

バルジライという名前の意味

バルジライは、ヘブル語のバルゼル(鉄)に結びつけられるのが一般的で、鉄の人と理解されます。聖書は名の意味を説明せず、ロゲリム出身のギルアデ人バルジライと紹介しています(サムエル記第二17章27節)。メホラ出身の別のバルジライも聖書に登場するので、混同しないよう注意が必要です。

バルジライの生涯

  1. 逃れる王への食糧

    サムエル記第二17章27-29節

    アブシャロムの反乱でエルサレムを追われたダビデが、兵士たちとマハナイムに着きます。バルジライはショビ、マキルとともに、寝床、鉢、小麦、大麦、蜂蜜、凝乳、羊、チーズを届けました。民が荒野で飢え、疲れ、渇いているに違いないと考えたからです。王が退けられた苦しい時に、彼はためらわず王の側に立ちました。

  2. マハナイムの忠実な主人

    サムエル記第二19章31-32節

    アブシャロムが敗れ、ダビデはヨルダン川へ戻ります。バルジライはロゲリムから下って来て、川を渡る王を見送りました。彼は八十歳の非常に裕福な人で、王がマハナイムにとどまった間ずっと養っていました。その富は、権力者に取り入るためではなく、亡命中のダビデを支えるために使われたのです。

  3. 宮廷の席を断る謙遜

    サムエル記第二19章33-37節

    ダビデは、私とともに来なさい、エルサレムであなたを養おうと誘います。しかしバルジライは穏やかに断ります。八十歳では善悪の見分けも、食べ物の味も、歌い手の声もわからず、王の重荷になるだけだと言うのです。自分の町で両親の墓のそばで死にたいと願い、代わりにキムハムを王とともに渡らせるよう差し出しました。

  4. 王からの祝福

    サムエル記第二19章38-40節

    ダビデは承諾し、キムハムを連れて渡ります。あなたが望むことは何でもしようと、バルジライに約束までしました。民がみなヨルダンを渡り終えると、王はバルジライに口づけして祝福し、バルジライは自分の家に帰りました。老人は地位も役職も受けずに去りましたが、ダビデの祝福と愛情を携えていました。

  5. ソロモンに引き継がれた親切

    列王記第一2章7節

    死を前にしたダビデは、ソロモンに最後の指示を与えます。果たすべき恩義はただ一つ、ギルアデ人バルジライの子らに親切にし、王の食卓で食べる者に加えることです。彼らは、ダビデがあなたの兄アブシャロムの前から逃げたとき、迎えに来てくれたからでした。バルジライの忠実さは、子どもたちにも実を結びました。

バルジライから学ぶこと

  • 試練の中にいる人への惜しみない親切は、その時は誰にも気づかれなくても、神の目には尊いものです。
  • バルジライのように、報いも目立つ地位も求めずに仕えることができます。見返りのない忠実さは、肩書きよりも価値があります。
  • 年齢は主の働きの妨げになりません。八十歳の老人が、王とその軍勢全体を支えました。
  • 自分の限界を謙遜に受け入れ、バトンを渡すことを知りましょう。バルジライはキムハムを王に託しました。
  • 忠実に蒔いたものは、あなたの生涯を超えて実を結びます。バルジライの子らはソロモンの食卓で養われました。

鍵となる聖句

サムエル記第二19章32節

このことばが彼の人柄を要約しています。非常に年老い、非常に裕福で、しかも忠実でした。ダビデに王座も帰還の保証もなかった間、ずっと王を養ったのです。

サムエル記第二19章37節

バルジライは自分のためには何も求めず、帰郷を願ってキムハムを差し出します。次の世代を思い、決定を王にゆだねる姿が表れています。

列王記第一2章7節

臨終のダビデはバルジライを忘れず、その子らを自分の食卓で養うようソロモンに命じます。苦難の中で受けた親切は、次の世代まで報われます。

よくある質問

聖書のバルジライとはどんな人ですか。

バルジライはロゲリムのギルアデ人で、裕福な八十歳の老人です。ダビデがアブシャロムから逃れてマハナイムにいたとき、食糧を届けて滞在中ずっと王を養いました(サムエル記第二17章27-29節、19章32節)。勝利の後は王をヨルダン川まで見送り、ダビデに祝福されて帰りました。

なぜバルジライはダビデとエルサレムへ行くのを断ったのですか。

八十歳になり、食べ物の味も歌い手の声もわからず、王の重荷になりたくないと答えました(サムエル記第二19章34-37節)。自分の町で両親の墓のそばで死ぬことを望み、代わりにキムハムを差し出しました。ダビデはそれを受け入れ、彼を祝福しました。

バルジライの物語は聖書のどこにありますか。

三つの箇所に出ます。サムエル記第二17章27-29節ではマハナイムでダビデに食糧を届け、19章31-40節ではヨルダン川まで王を見送って招きを断り、列王記第一2章7節では臨終のダビデがソロモンに、その子らへの親切を命じます。

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