聖書の人物 アサ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

アサはユダの王で、アビヤムの子、ソロモンの曾孫にあたります。エルサレムで四十一年間王位にあり、偶像を取り除き、母マアカまで王母の座から退け、エチオピア人ゼラの大軍を前に主を呼び求めて大勝しました。しかし治世の終わりにバアシャに脅かされると、神殿の財宝でアラムの王の助けを買い、先見者ハナニを牢に入れ、病のときも神でなく医者を求めました。よい出だしだけでは足りないと教える生涯です。

アサという名前の意味

アサは、癒やす者または彼は癒やしたという意味のヘブル語の語根に結びつけられることが多いですが、意味には議論があります。聖書は名の意味を説明せず、彼が父ダビデのように主の目にかなうことを行ったと記しています(列王記第一15章11節)。

アサの生涯

  1. 偶像を取り除く王

    列王記第一15章9-15節

    アサは父アビヤムの跡を継ぎ、四十一年間王でした。彼は父ダビデのように主の目にかなうことを行い、神殿男娼を国から追い出し、先祖の偶像を取り除きました。母マアカがアシェラのために憎むべき像を造ったため王母の座から退け、その像を切り倒してキデロンの谷で焼きました。

  2. 十年の平安と堅固な町

    歴代誌第二14章1-7節

    アサの下で国は十年間平穏でした。彼はユダに、主を求め、そのおしえを行うよう命じ、堅固な町々を築きます。この平安の理由を彼自身が説明しました。私たちが神である主を求めたので、主が四方に安息を与えてくださったのです。国の平安は当然のものではなく、賜物として受け止められました。

  3. エチオピア人ゼラとの戦い

    歴代誌第二14章9-13節

    エチオピア人ゼラが百万の軍勢と三百の戦車で攻めて来ます。アサは戦列を整えて神に叫びました。主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたにとっては同じです。私たちの神、主よ、助けてください。私たちはあなたに拠り頼みます。主はエチオピア人を打ち、ユダは多くの戦利品を得ました。

  4. 復興と誓い

    歴代誌第二15章1-15節

    預言者アザルヤはアサを迎えて語ります。あなたがたが主とともにいる間、主もあなたがたとともにおられる。主を求めれば見つかるが、捨てれば主もあなたがたを捨てる。アサは奮い立って忌むべき物を除き、祭壇を修復し、民をエルサレムに集めます。皆が心を尽くして主を求める誓いを立て、神は彼らに安息を与えました。

  5. ベン・ハダデとの同盟

    歴代誌第二16章1-6節

    治世三十六年、イスラエルの王バアシャがユダを封じるためラマを築きます。アサは主の宮と王宮の宝物倉から銀と金を取り出し、アラムの王ベン・ハダデに送ってバアシャとの同盟を破らせました。計画は成功し、バアシャはラマを放棄します。しかしアサは、神に伺うことなく、外交と金で危機を解決したのです。

  6. ハナニの叱責

    歴代誌第二16章7-10節

    先見者ハナニは王に告げます。あなたはアラムの王に拠り頼み、あなたの神、主に拠り頼まなかったので、アラム王の軍勢はあなたの手から逃れ去った。彼はエチオピア人に対する勝利を思い起こさせ、今後は戦いが続くと宣告します。怒ったアサは先見者を牢に入れ、民の一部を虐げました。

  7. 足の病と死

    歴代誌第二16章12-14節

    治世三十九年、アサは足の重い病にかかります。聖書は悲しみをこめて、病のときも主を求めず医者を求めたと記します。彼は治世四十一年に死に、香料や香油を満たした寝床に葬られ、盛大な葬儀が行われました。よい出だしの王は、自分を支えた信頼から遠く離れて生涯を終えたのです。

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アサから学ぶこと

  • よい出だしが、よい終わりを保証するわけではありません。アサのように信頼を緩めることがないよう、最後まで心を見張りましょう。
  • 不可能に思えるときは、ゼラを前にしたアサのように神に叫び、自分の力ではなく神に拠り頼みましょう。
  • ベン・ハダデとの同盟は警告です。人間的な取り決めで問題を解決しようとすると、神への信頼が与えたはずのものを失います。
  • 兄弟を通して神に戒められたとき、ハナニに怒ったアサのようにならず、謙遜に警告を受け入れましょう。
  • 神への忠実には、家族の中でも勇気が要ります。アサは偶像のために自分の母を王母の座から退けました。

鍵となる聖句

歴代誌第二14章11節

アサの祈りは、強い者にも弱い者にも助けられるのは神だけだと告白します。ユダは主に拠り頼み、勝利が続きました。

歴代誌第二15章2節

アザルヤは霊的生活の全体を要約します。主はともにいる者とともにおられ、求める者に見いだされ、捨てる者を捨てられます。

歴代誌第二16章9節

主の目は全地を行き巡り、心を全く主に向ける者に力を現されます。アサはアラムに拠り頼むことで愚かなことをしました。

歴代誌第二16章12節

病のアサは医者を求め、主を求めませんでした。責められているのは医療ではなく、もはや神に向かわなくなった心です。

アサについての説教

よくある質問

アサはよい王でしたか。

治世の大半はそうでした。主の目にかなうことを行い、偶像を除き、ゼラに対して神に拠り頼みました(列王記第一15章11節、歴代誌第二14章)。しかし晩年はアラムの王に頼り、先見者ハナニを牢に入れ、病のときも神を求めませんでした(歴代誌第二16章)。

なぜ神はアサのアラムとの同盟を責めたのですか。

アサが、はるかに大きな軍勢から救ってくださった主ではなく、ベン・ハダデと神殿の金に拠り頼んだからです(歴代誌第二16章7-9節)。問題は戦略そのものではなく、全き心で神に向かわなくなったことでした。そのためハナニは今後の戦いを告げました。

アサの物語は聖書のどこにありますか。

列王記第一15章9-24節に短く、歴代誌第二14章から16章にずっと詳しく記されています。14章は平安とゼラへの勝利、15章はアザルヤとの復興、16章はアラムとの同盟、ハナニの叱責、病を伝えます。

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