要約
ハナヌヤはアズルの子で、ゼデキヤ王の治世の初めのギブオンの預言者です。主の宮で祭司たちと民の前に立ち、主の名によって、バビロンのくびきは二年のうちに砕かれ、神殿の器と捕虜たちが帰ると告げました。そしてエレミヤが首につけていた木のくびきを取って砕きます。神はエレミヤを通して、木のくびきの代わりに鉄のくびきが来ること、遣わされていないハナヌヤがその年に死ぬことを告げます。彼は第七の月に死にました。
偽預言者ハナヌヤという名前の意味
ハナヌヤは、主は恵み深いという意味のヘブル語に結びつけられるのが一般的で、女性名ハンナと同じ語根です。聖書は名の意味を説明せず、ギブオン出身の預言者でアズルの子ハナヌヤと紹介しています(エレミヤ書28章1節)。ダニエルの友ハナンヤ(シャデラクと改名された人物)など、同名の人は他にも多くいます(ダニエル書1章)。
偽預言者ハナヌヤの生涯
神殿での平和の預言
エレミヤ書28章1-4節ゼデキヤの治世の初め、ハナヌヤは主の宮で、祭司たちと全民の前でエレミヤに語りました。万軍の主はバビロンの王のくびきを砕く、と。二年のうちに、神殿の器、エコンヤ王、すべての捕虜がバビロンから帰る、というのです。具体的で厳粛で、民の耳に心地よい知らせでした。
エレミヤの慎重な答え
エレミヤ書28章5-9節エレミヤは民の前で答えます。アーメン、主がそのようにしてくださるように。彼はそれが真実であることを願いました。しかし、昔の預言者たちは戦いと災いを告げてきたと思い出させ、基準を示します。平和を預言する預言者は、そのことばが成就して初めて、主が遣わした預言者と認められるのです。
砕かれたくびき
エレミヤ書28章10-11節するとハナヌヤはエレミヤの首からくびきを取り、民の前で砕きました。そして宣言します。二年のうちに、あらゆる国々の首から、バビロンの王ネブカドネツァルのくびきを砕く、と。エレミヤはその場では言い返さず、立ち去りました。劇的なしぐさが勝ったように見えます。
鉄のくびき
エレミヤ書28章12-14節ハナヌヤのしぐさの後、主のことばがエレミヤに臨みます。行ってハナヌヤに告げよ。あなたは木のくびきを砕いたが、その代わりに鉄のくびきを作った、と。主はこれらの国々の首に鉄のくびきをはめ、ネブカドネツァルに仕えさせます。偽りの自由の約束は神の計画を変えず、状況を悪くしただけでした。
宣告と死
エレミヤ書28章15-17節エレミヤはハナヌヤに言います。聞け、主はあなたを遣わしていない。あなたはこの民に偽りを信じ込ませた。あなたは今年のうちに死ぬ、あなたのことばは主への反逆だからだ、と。ハナヌヤはその年の第七の月に死にました。預言から二か月後、どちらの声が神からのものか、死が示したのです。
偽預言者ハナヌヤから学ぶこと
- 心地よいメッセージが神からとは限りません。ことばは、約束の内容ではなく、聖書への忠実さで見分けましょう。
- 遣わされていないのに主の名で語ることは重大な罪です。神が言っておられないことばを神に帰してはいけません。
- 偽りの安心は危険です。神が本当に求めておられる悔い改めから人を遠ざけます。
- エレミヤはアーメンと謙遜に答え、同時に真理を語りました。善を願いながら、偽りを拒むことができます。
- 時が真偽を明らかにします。平和の預言を確かめるのは、その成就です。
鍵となる聖句
エレミヤの示す基準は、平和の預言は成就によって確かめられるということです。この節は、神の名で語られる告知を見分ける指標であり続けます。
木のくびきは砕かれ、代わりに鉄のくびきが来ます。偽りの希望によって神の訓練を拒んでも軽くはならず、かえって重くなります。
主はハナヌヤを遣わしておらず、彼は民に偽りの信頼を抱かせました。偽預言者の罪は誤ることだけでなく、聞く者を迷わせることにあります。
よくある質問
エレミヤ書に出てくるハナヌヤとはどんな人ですか。
ハナヌヤはアズルの子でギブオンの預言者です。ゼデキヤの治世の初め、主の名によって、バビロンのくびきは二年のうちに砕かれると告げ、エレミヤの木のくびきを砕きました。神はエレミヤを通して彼が遣わされていないと宣言し、ハナヌヤはその年に死にました(エレミヤ書28章)。
エレミヤ書28章によれば、偽預言者はどう見分けられますか。
エレミヤは基準を示します。昔の預言者はしばしばさばきを告げており、平和を預言する者は、そのことばが成就して初めて主に遣わされた者と認められます(エレミヤ書28章8-9節)。ハナヌヤは、エレミヤにすでに与えられた神のことばに反して、民の聞きたいことを約束しました。彼の死がそれを決着させました。
偽預言者ハナヌヤの物語は聖書のどこにありますか。
彼の物語はすべてエレミヤ書28章にあり、神殿での預言から第七の月の死までが語られます。くびきの背景を理解するには、神がエレミヤにくびきを負わせ、自由を約束する預言者たちを責める27章を読む必要があります。29章8-9節と23章16-17節もこの教えを補っています。