聖書の人物 ホシャイ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ホシャイはダビデ王の友で、アルキびとと呼ばれる人物です。ダビデの治世の終わり近く、アブサロムの反乱のときに、エルサレムを逃れるダビデを喪の姿で迎えました。ダビデは彼を町に戻し、アブサロムに仕えるふりをしてアヒトペルの計略を破るよう命じます。ホシャイの計りごとが採用され、ダビデはヨルダン川を渡る時間を得ました。友への忠実さと、ダビデの祈りに答えられる神の御手が心に残ります。

ホシャイという名前の意味

ホシャイという名の意味は定かではなく、「急ぐ」ことに関わるヘブル語の語根に結びつけられることもあります。聖書はこの名を説明していません。「アルキびと」という呼び名は、ベテルの近くに記されるアルキ人と結びつきます(ヨシュア記16章2節)。

ホシャイの生涯

  1. アヒトペルの計略への祈り

    サムエル記第二15章30-31節

    アブサロムがイスラエルの人々の心を得て、ダビデはエルサレムを逃れます。泣きながら、頭をおおい、はだしでオリブ山の坂道を登ります。そこで参議アヒトペルが謀反人の側についたと知らされ、ダビデはすぐに祈ります。「主よ、どうぞアヒトペルの計略を愚かなものにしてください」。この祈りに神がどう答えられるかが、続く物語で示されます。

  2. 町に戻された友

    サムエル記第二15章32-37節

    山の頂で、アルキびとホシャイが上着を裂き、頭に土をかぶってダビデを迎えます。ダビデは、共に来れば重荷になるが、町に戻れば役に立つと告げます。アブサロムのしもべと名乗ってアヒトペルの計略を破り、聞いたことを祭司ザドクとアビヤタルとその子らを通して知らせるよう命じました。

  3. アブサロムの前での「王万歳」

    サムエル記第二16章15-19節

    ホシャイはアブサロムのもとに来て、「王万歳、王万歳」と言います。アブサロムが友と一緒に行かなかった理由を尋ねると、ホシャイは、主とこの民とイスラエルのすべての人々が選んだ者に属すると答えます。そして父に仕えたように、あなたにも仕えると約束しました。

  4. 二つの相反する計りごと

    サムエル記第二17章1-13節

    アヒトペルは一万二千人を選んで今夜ダビデを追い、王ひとりを討つよう進言します。アブサロムはホシャイにも意見を求めます。ホシャイは、このたびの計りごとは良くないと述べ、ダビデとその従者は勇士で、子を奪われた熊のように怒っていると言い、全イスラエルを集めてアブサロム自身が戦いに出るよう勧めました。

  5. 神が良い計りごとを破られる

    サムエル記第二17章14節

    アブサロムとイスラエルの人々はみな、「アルキびとホシャイの計りごとは、アヒトペルの計りごとよりもよい」と言いました。聖書はその根本の理由を記します。主がアブサロムに災を下そうとして、アヒトペルの良い計りごとを破ることを定められたのです。オリブ山でのダビデの祈りへの答えがここにあります。

  6. 間に合った知らせ

    サムエル記第二17章15-22節

    ホシャイは二つの計りごとを祭司ザドクとアビヤタルに伝え、ダビデに荒野の平野で夜を過ごさないよう知らせます。ヨナタンとアヒマアズが使いとなり、途中でバホリムの井戸の中に隠れます。夜明けまでに、ダビデと従う民はみなヨルダン川を渡り終え、ひとりも残りませんでした。

ホシャイから学ぶこと

  • 真実の友情は、友に従うことに犠牲が伴うときにこそ現れます。
  • 神は子らの祈りに、ふさわしい場所に置かれた人を通して答えられることがあります。
  • どれほど巧みな計略も、神のご計画の前には何もできません。
  • 自分で選んだ場所でなくても、神が遣わされた所で神に仕えることができます。
  • 信仰者は耳にする助言を見分けるべきです。魅力的な助言がすべて賢いとは限りません。

鍵となる聖句

サムエル記第二15章31節

ダビデはアヒトペルの裏切りを聞き、すぐ祈りで応じます。この後のホシャイの働きは、この願いへの神の答えとして描かれます。

サムエル記第二17章14節

この節が出来事の鍵です。アブサロムの選択の背後で、主がアヒトペルの良い計りごとを破ることを定めておられました。

歴代誌第一27章33節

ダビデの役人の一覧は二人を区別します。アヒトペルは王の議官、アルキびとホシャイは王の友でした。その肩書きが王との関係を物語ります。

箴言19章21節

「人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ」。ホシャイの物語はこの真理をよく示しています。

よくある質問

ダビデはなぜホシャイをエルサレムに戻したのですか。

ダビデは、共に来れば重荷になるが、町に戻ればアヒトペルの計略を破ってくれると告げました。また、聞いたことを祭司ザドクとアビヤタルに伝え、その子らを通してダビデに知らせるよう命じました(サムエル記第二15章33-36節)。

ホシャイという名の意味は何ですか。

聖書はこの名を説明せず、意味は定かではありません。「急ぐ」ことに関わるヘブル語の語根に結びつける人もいます。本文は彼を「アルキびと」、そして「ダビデの友」として紹介しています(サムエル記第二15章37節)。

ホシャイの物語は聖書のどこにありますか。

サムエル記第二15章32-37節、16章15-19節、17章5-22節にあり、アブサロムが父ダビデに背いた時期の出来事です。歴代誌第一27章33節にも「王の友」として名が挙がっています。

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