聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 104

概要

詩篇104篇は、創造主なる神への賛美の歌で、創世記の記述にそって歌われています。詩人は光、天、土台の上に据えられた地、そして水、泉、草木、神が養われる動物たちを見つめます。働きに出かける人も、広大な海も目に映ります。すべては神の開かれた御手と、その息にかかっています。詩篇は、生きるかぎり主を歌うという個人的な決意で結ばれます。

この章の6つの区分

  1. 1-4節光をまとい、天を治めておられる神
  2. 5-9節据えられた地と、限界を定められた水
  3. 10-18節水、草木、動物:神がすべてを備えてくださる
  4. 19-23節月と太陽、そして働きのリズム
  5. 24-30節知恵に満ちた被造物は神に頼って生きる
  6. 31-35節生きているかぎり主を歌う

1わがたましいよ、主をほめよ。わが神、主よ、あなたはいとも大いにして 誉と威厳とを着、

2光を衣のようにまとい、天を幕のように張り、

3水の上におのが高殿のうつばりをおき、雲をおのれのいくさ車とし、風の翼に乗りあるき、

4風をおのれの使者とし、火と炎をおのれのしもべとされる。

5あなたは地をその基の上にすえて、とこしえに動くことのないようにされた。

6あなたはこれを衣でおおうように大水でおおわれた。水はたたえて山々の上を越えた。

7あなたのとがめによって水は退き、あなたの雷の声によって水は逃げ去った。

8山は立ちあがり、谷はあなたが定められた所に沈んだ。

9あなたは水に境を定めて、これを越えさせず、再び地をおおうことのないようにされた。

10あなたは泉を谷にわき出させ、それを山々の間に流れさせ、

11野のもろもろの獣に飲ませられる。野のろばもそのかわきをいやす。

12空の鳥もそのほとりに住み、こずえの間にさえずり歌う。

13あなたはその高殿からもろもろの山に水を注がれる。地はあなたのみわざの実をもって満たされる。

14あなたは家畜のために草をはえさせ、また人のためにその栽培する植物を与えて、地から食物を出させられる。

15すなわち人の心を喜ばすぶどう酒、その顔をつややかにする油、人の心を強くするパンなどである。

16主の木と、主がお植えになったレバノンの香柏とは 豊かに潤され、

17鳥はその中に巣をつくり、こうのとりはもみの木をそのすまいとする。

18高き山はやぎのすまい、岩は岩だぬきの隠れる所である。

19あなたは月を造って季節を定められた。日はその入る時を知っている。

20あなたは暗やみを造って夜とされた。その時、林の獣は皆忍び出る。

21若きししはほえてえさを求め、神に食物を求める。

22日が出ると退いて、その穴に寝る。

23人は出てわざにつき、その勤労は夕べに及ぶ。

24主よ、あなたのみわざはいかに多いことであろう。あなたはこれらをみな知恵をもって造られた。地はあなたの造られたもので満ちている。

25かしこに大いなる広い海がある。その中に無数のもの、大小の生き物が満ちている。

26そこに舟が走り、あなたが造られたレビヤタンはその中に戯れる。

27彼らは皆あなたが時にしたがって 食物をお与えになるのを期待している。

28あなたがお与えになると、彼らはそれを集める。あなたが手を開かれると、彼らは良い物で満たされる。

29あなたがみ顔を隠されると、彼らはあわてふためく。あなたが彼らの息を取り去られると、彼らは死んでちりに帰る。

30あなたが霊を送られると、彼らは造られる。あなたは地のおもてを新たにされる。

31どうか、主の栄光がとこしえにあるように。主がそのみわざを喜ばれるように。

32主が地を見られると、地は震い、山に触れられると、煙をいだす。

33わたしは生きるかぎり、主にむかって歌い、ながらえる間はわが神をほめ歌おう。

34どうか、わたしの思いが主に喜ばれるように。わたしは主によって喜ぶ。

35どうか、罪びとが地から断ち滅ぼされ、悪しき者が、もはや、いなくなるように。わがたましいよ、主をほめよ。主をほめたたえよ。

鍵となる聖句

1-2節
わがたましいよ、主をほめよ。わが神、主よ、あなたはいとも大いにして 誉と威厳とを着、 光を衣のようにまとい、天を幕のように張り、

詩篇は神ご自身への賛美で始まります。光を衣のようにまとうという表現が、神の栄光と偉大さを語っています。

14-15節
あなたは家畜のために草をはえさせ、また人のためにその栽培する植物を与えて、地から食物を出させられる。 すなわち人の心を喜ばすぶどう酒、その顔をつややかにする油、人の心を強くするパンなどである。

神は草を生えさせ、生きる糧を与え、心を喜ばせるぶどう酒まで備えてくださいます。詩人はこれらを危険ではなく、贈り物として受け取っています。

24節
主よ、あなたのみわざはいかに多いことであろう。あなたはこれらをみな知恵をもって造られた。地はあなたの造られたもので満ちている。

多様な被造物を前にして、詩人はすべてが知恵をもって造られたと結論します。理論というより、感嘆の叫びです。

27-30節
彼らは皆あなたが時にしたがって 食物をお与えになるのを期待している。 あなたがお与えになると、彼らはそれを集める。あなたが手を開かれると、彼らは良い物で満たされる。 あなたがみ顔を隠されると、彼らはあわてふためく。あなたが彼らの息を取り去られると、彼らは死んでちりに帰る。 あなたが霊を送られると、彼らは造られる。あなたは地のおもてを新たにされる。

すべての生き物は、食べ物も息も神に頼っています。神が息を送られると、いのちが造られ、地は新しくされます。

33節
わたしは生きるかぎり、主にむかって歌い、ながらえる間はわが神をほめ歌おう。

詩人は、生きているかぎり主を歌おうと決めます。創造を見つめることが、賛美の個人的な決意へとつながっています。

説教が語っていること

詩篇104篇についてよくある質問

詩篇104篇はどんな意味ですか

詩篇104篇は、神を創造主として、また毎日その被造物を支えておられる方としてたたえています。光、地、水、動物、働く人を描き、すべてが神に頼っていることを示します。求められる応答は賛美です。詩人は、生きるかぎり主をほめ、主にあって喜ぶことを選びます。

詩篇104篇はどう祈り、どう黙想すればよいですか

できれば外で、一つの区切りずつゆっくり読んでみてください。各部分のあとで、そこに描かれているもの、たとえば空、泉、鳥、自分の仕事に目を向けます。そこに見える具体的なことを一つ選んで神に感謝します。最後は33節にならって、声に出して主を歌い、ほめたたえることを選びましょう。

詩篇104篇と創世記にはどんな関係がありますか

この詩篇は、創造の記述のおおまかな順序をたどっています。光、天の広がり、地と水、草木、天体、動物、そして人です。神がどのように造られたかを説明するのではなく、すべてのいのちを造り、支えておられる方を礼拝することが目的です。本文には作者の名は記されていません。

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