聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 52

概要

詩篇52篇はダビデの歌です。表題によれば、エドム人ドエグが、ダビデが祭司アヒメレクのもとに迎えられたことをサウルに告げたあとに詠まれました(サムエル記上22章)。ダビデは、悪を誇り、かみそりのように破壊する舌を持つこの有力者に呼びかけ、神が彼を倒されると告げます。そしてダビデ自身は、神の家に生い茂るオリブの木のようであり、とこしえに神の恵みに寄り頼み、神をほめたたえると約束します。

この章の3つの区分

  1. 1-4節自分を誇り、舌で破壊する有力者
  2. 5-7節富に頼った者を神が打ち倒される
  3. 8-9節神の恵みに望みをおく、生い茂るオリブの木

1力ある者よ、何ゆえあなたは 神を敬う人に与えた災について誇るのか。あなたはひねもす人を滅ぼすことをたくらむ。

2虚偽を行う者よ、あなたの舌は鋭いかみそりのようだ。

3あなたは善よりも悪を好み、まことを語るよりも偽りを語ることを好む。

4欺きの舌よ、あなたはすべての滅ぼす言葉を好む。

5しかし神はとこしえにあなたを砕き、あなたを捕えて、その天幕から引き離し、生ける者の地から、あなたの根を絶やされる。

6正しい者はこれを見て恐れ、彼を笑って言うであろう、

7「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む人を見よ」と。

8しかし、わたしは神の家にある 緑のオリブの木のようだ。わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む。

9あなたがこの事をなされたので、わたしはとこしえに、あなたに感謝し、聖徒の前であなたのみ名をふれ示そう。これはよいことだからである。

鍵となる聖句

1節
力ある者よ、何ゆえあなたは 神を敬う人に与えた災について誇るのか。あなたはひねもす人を滅ぼすことをたくらむ。

表題は、ドエグがサウルに告げた出来事を指しています。この節は、悪しき者の自慢と、神の恵みはいつまでも絶えないという宣言とを対比させています。

2節
虚偽を行う者よ、あなたの舌は鋭いかみそりのようだ。

ダビデは舌をよく研いだかみそりにたとえます。欺きの言葉、中傷、偽りは、武器と同じほど人を破壊することがあります。

7節
「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む人を見よ」と。

これは、神を砦とせず、自分の富に頼った人です。詩篇は、神なしに築いた安全がどうなるかを示しています。

8節
しかし、わたしは神の家にある 緑のオリブの木のようだ。わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む。

ダビデは自分を、神の家に生い茂るオリブの木にたとえます。自分の力ではなく、神の臨在に根ざし、神の恵みに寄り頼んでいるのです。

この章に登場する人物

詩篇52篇についてよくある質問

詩篇52篇はどういう意味ですか

これは、舌を使って人を破壊した有力者に対するダビデの答えです。悪意や富に頼る者は倒れますが、神の恵みに寄り頼む者は、生い茂るオリブの木のように生き、実を結び続けると、この詩篇は語っています。

詩篇52篇のエドム人ドエグとはどんな人ですか

ドエグはサウルの家来でした。ダビデが祭司アヒメレクからノブで助けを受けたのを見て、王に告げ口しました。兵士たちが祭司たちを打つことを拒むと、ドエグ自身がそれを行いました(サムエル記上21章と22章)。この詩篇は、その出来事に対するダビデの反応です。

中傷を受けているとき、詩篇52篇をどう祈ればよいですか

1節から4節のダビデのように、傷つける言葉が自分に何をしたのかを神に話しましょう。復讐せずに、裁きを神にゆだねます。そして8節のように、神の恵みに寄り頼むと告げ、9節のように先に感謝をささげましょう。

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