聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 71

概要

詩篇71篇には表題がありません。神とともに年を重ねた信仰者の祈りです。若いときから主を避け所とし、力が衰えて神に見捨てられることを恐れます。敵は、神に見放されたと言いふらします。それでも詩人は、いつも望みをいだき、ますます賛美することを選び、神の力を次の世代に語り伝えようとします。

この章の4つの区分

  1. 1-8節若い日からの避け所
  2. 9-13節力が衰えても、わたしを捨てないでください
  3. 14-19節わたしはいつも望みをいだき、み業を告げ知らせる
  4. 20-24節あなたはいのちを回復してくださる:賛美

1主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。

2あなたの義をもってわたしを助け、わたしを救い出してください。あなたの耳を傾けて、わたしをお救いください。

3わたしのためにのがれの岩となり、わたしを救う堅固な城となってください。あなたはわが岩、わが城だからです。

4わが神よ、悪しき者の手からわたしを救い、不義、残忍な人の支配から、わたしを救い出してください。

5主なる神よ、あなたはわたしの若い時からの わたしの望み、わたしの頼みです。

6わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。

7わたしは多くの人に 怪しまれるような者となりました。しかしあなたはわたしの堅固な避け所です。

8わたしの口はひねもす、あなたをたたえるさんびと、頌栄とをもって満たされています。

9わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。

10わたしの敵はわたしについて語り、わたしのいのちをうかがう者は共にはかって、

11「神は彼を見捨てた。彼を助ける者がないから 彼を追って捕えよ」と言います。

12神よ、わたしに遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来てわたしを助けてください。

13わたしにあだする者を恥じさせ、滅ぼしてください。わたしをそこなわんとする者を、そしりと、はずかしめとをもっておおってください。

14しかしわたしは絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。

15わたしの口はひねもすあなたの義と、あなたの救とを語るでしょう。わたしはその数を知らないからです。

16わたしは主なる神の大能のみわざを携えゆき、ただあなたの義のみを、ほめたたえるでしょう。

17神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。

18神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に 宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。

19神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。

20あなたはわたしを多くの重い悩みに あわされましたが、再びわたしを生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。

21あなたはわたしの誉を増し、再びわたしを慰められるでしょう。

22わが神よ、わたしはまた立琴をもって あなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの聖者よ、わたしは琴をもってあなたをほめ歌います。

23わたしがあなたにむかってほめ歌うとき、わがくちびるは喜び呼ばわり、あなたがあがなわれたわが魂もまた 喜び呼ばわるでしょう。

24わたしの舌もまたひねもす あなたの義を語るでしょう。わたしをそこなわんとした者が 恥じあわてたからです。

鍵となる聖句

9節
わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。

老いへの恐れが、ありのままに語られます。力が衰えるとき、信仰者は神に見放さないでくださいと願います。祈りは弱さから生まれます。

14節
しかしわたしは絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。

いつも望みをいだくことは、感情ではなく、日々新しくされる決断です。それは、時とともに大きくなる賛美と結びついています。

17-18節
神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。 神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に 宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。

神は詩人を若い日から教えてくださいました。老年のための願いには目的があります。神の力を今の世代と、これから来る世代に告げ知らせるためです。

説教が語っていること

詩篇71篇についてよくある質問

詩篇71篇はどういう意味ですか

詩篇71篇は、力が衰えていくとき、神が変わらず避け所でいてくださるように願う信仰者の祈りです。若い日からの神の真実を思い起こし、見捨てられる恐れを語りながら、神の義を告げ続けると誓います。年を重ねる人だけでなく、弱さを覚えるすべての人に語りかけます。

詩篇71篇は誰が書きましたか

この詩には、作者を示す表題がありません。伝統的にはダビデと結びつけられることが多く、ソロモンの作とされる72篇の直前に置かれています。敵におびやかされる老人の姿は、ダビデの晩年によく合いますが、本文がそう断言しているわけではありません。

詩篇71篇でどう祈ればよいですか

ゆっくり祈りましょう。年齢、疲れ、人の目など、自分を弱くしているものを神に打ち明けます。若いときから教えてくださったことを感謝します。最後に18節で、受けたものを子どもたちや教会の若い人たちに伝えられる恵みを願いましょう。

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