はじめに
赤ちゃんの誕生は、家族にとって何にも代えがたい喜びです。日本では、妊娠中に安産を願い、出産後は出産祝いを贈り、お七夜に名前を決め、生後1か月ごろにお宮参りをするなど、さまざまな節目があります。教会では、献児式(幼児祝福式)で赤ちゃんを神にささげ、祝福の祈りをします。口語訳から選んだこの20の言葉は、四つのテーマに分かれています。命は神の賜物であること、誕生の喜びと感謝、赤ちゃんへの祝福の祈り、そして親への励ましです。出産の結果を保証する言葉ではなく、感謝と祈りのための言葉です。出産祝いのカードに、母子の健康を願う祈りにお使いください。
命は神からの賜物
1. 詩篇127篇3節
「見よ、子供たちは神から賜わった嗣業であり、胎の実は報いの賜物である。」
見よ、子供たちは神から賜わった嗣業であり、胎の実は報いの賜物である、と詩篇は歌います。赤ちゃんは親が作り上げたものではなく、神から授かった命です。出産祝いのカードに添えるのにもふさわしい、誕生を迎えるすべての家族に贈りたい言葉です。感謝の祈りとともに読みましょう。授かった命を、神に感謝する一言から始めてください。 詩篇127篇を全部読む.
2. 詩篇139篇13節
「あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。」
あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました、と詩人は祈ります。胎内で育つ命は、神の見えない手によって形づくられています。エコー写真を見ながら、お腹の赤ちゃんを造ってくださる神に、静かに感謝の祈りをささげましょう。短い祈りで十分です。 詩篇139篇を全部読む.
3. 詩篇139篇14節
「わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。」
あなたは恐るべく、くすしき方だから、わたしはあなたをほめたたえます、と詩人は言います。小さな手や足、泣き声や寝顔、すべてが神の驚くべき御業です。赤ちゃんの誕生を見た喜びを、神への賛美に変えてみましょう。一人ひとり違う、かけがえのない存在として造られています。その喜びを、どうぞ神にささげてください。 詩篇139篇を全部読む.
4. 創世記1章27節
「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」
神は自分のかたちに人を創造された、と創世記は語ります。赤ちゃんは、生まれた瞬間から、神のかたちに造られた大切な存在です。能力や性別、健康状態に関わらず、その命には変わらない尊い価値があります。名前をつけるときや、お七夜の祝いの席で、この言葉を思い起こしてください。 創世記1章を全部読む.
5. 詩篇22篇9節
「しかし、あなたはわたしを生れさせ、母のふところにわたしを安らかに守られた方です。」
あなたはわたしを生れさせ、母のふところにわたしを安らかに守られた方です、と詩篇は語ります。出産という大きな出来事の中で、神が母と子を守ってくださいます。出産の無事を保証する言葉ではありませんが、母の腕の中の赤ちゃんを守られる神に、感謝をささげましょう。産後の母の回復も、あわせて祈りたいものです。 詩篇22篇を全部読む.
誕生の喜びと感謝
6. ルカによる福音書1章14節
「彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶであろう。」
彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶであろう、と天使は洗礼者ヨハネの誕生を前に告げました。新しい命の誕生は、家族だけでなく、周りの人々にも喜びをもたらします。出産祝いのカードに、この言葉を添えて、一緒に喜びましょう。 ルカによる福音書1章を全部読む.
7. サムエル記上1章27節
「この子を与えてくださいと、わたしは祈りましたが、主はわたしの求めた願いを聞きとどけられました。」
この子を与えてくださいと、わたしは祈りましたが、主はわたしの求めた願いを聞きとどけられました、とハンナは語ります。子どもを授かるまでに、長い祈りの日々を過ごした人もいます。授かった命に感謝し、祈りが聞かれたことを喜びましょう。授かれなかった人の痛みにも、心を寄せたいものです。 サムエル記上1章を全部読む.
8. 詩篇113篇9節
「また子を産まぬ女に家庭を与え、多くの子供たちの喜ばしい母とされる。主をほめたたえよ。」
子を産まぬ女に家庭を与え、多くの子供たちの喜ばしい母とされる、と詩篇は歌います。この言葉は、子を望みながら長く待った人にも、新しい命を迎えた人にも、神が愛をもって働いておられることを教えます。お祝いの食事の前に、感謝の祈りとして読むのによい言葉です。 詩篇113篇を全部読む.
9. 詩篇126篇3節
「主はわれらのために大いなる事をなされたので、われらは喜んだ。」
主はわれらのために大いなる事をなされたので、われらは喜んだ、と詩篇は歌います。赤ちゃんの誕生は、まさに神がなされた大きな事です。誕生できたことへの感謝を、家族そろって口にしてみましょう。祖父母や親戚と一緒に唱えても喜ばれます。短い言葉なので、お祝いのメッセージにも書きやすい聖句です。 詩篇126篇を全部読む.
10. 詩篇107篇1節
「「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、」
主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない、と詩篇は歌います。出産という大きな出来事を経たとき、喜びと同時に疲れや不安もあるでしょう。それでも、神のいつくしみは変わりません。退院の日、家族で声に出して感謝の祈りをささげてください。 詩篇107篇を全部読む.
赤ちゃんへの祝福の祈り
11. マルコによる福音書10章16節
「そして彼らを抱き、手をその上において祝福された。」
イエスは子どもたちを抱き、手をその上において祝福されました。教会の献児式でも、牧師が赤ちゃんに手を置いて祈ることがあります。両親も、その祈りに心を合わせます。神が赤ちゃんを抱いて祝福してくださる情景を思い浮かべながら、親も一緒に、わが子を神にささげる祈りをしましょう。 マルコによる福音書10章を全部読む.
12. 民数記6章24-26節
「「願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。 願わくは主がみ顔をもってあなたを照し、あなたを恵まれるように。 願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わるように」』。」
民数記のこの祝福は、教会の礼拝の最後の祝祷として親しまれています。守り、恵み、平安を願うこの言葉は、赤ちゃんの前途への祝福として、ぴったりです。毎晩の寝かしつけのときに、赤ちゃんの頭に手を置いて、静かに唱えるのもおすすめです。親の祈りは、子どもの心に深く残ります。 民数記6章を全部読む.
13. ルカによる福音書2章40節
「幼な子は、ますます成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みがその上にあった。」
幼な子は、ますます成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みがその上にあった、とルカはイエスの幼少期を記します。赤ちゃんが日々成長する姿は、神の恵みのしるしです。体と心と知恵が健やかに育つよう、そしてこの子に神の恵みがあるよう、祈りましょう。 ルカによる福音書2章を全部読む.
14. ルカによる福音書2章52節
「イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された。」
イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された、とルカは書きます。体、知恵、神との関係、人との関係という、バランスのとれた成長が描かれています。わが子の将来を想像しながら、そのような成長を神に願う祈りをささげましょう。 ルカによる福音書2章を全部読む.
15. 詩篇71篇6節
「わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。」
わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました、あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです、と詩人は告白します。人は誰も、生まれる時から神に支えられてきました。赤ちゃんがやがて大きくなり、自分の信仰の言葉でこの詩を読める日を、親は祈りながら待ちます。その日まで、毎日の祈りを重ねていきましょう。 詩篇71篇を全部読む.
親への励まし
16. イザヤ書40章11節
「主は牧者のようにその群れを養い、そのかいなに小羊をいだき、そのふところに入れて携えゆき、乳を飲ませているものをやさしく導かれる。」
主は牧者のようにその群れを養い、小羊をいだき、乳を飲ませているものをやさしく導かれる、と預言者は語ります。授乳や夜泣きで疲れている母親を、神はやさしく導かれます。一人で頑張りすぎず、神に抱かれていることを思い出してください。助けを求めることも、大切です。家族や教会の仲間に頼ってよいのです。 イザヤ書40章を全部読む.
17. 詩篇103篇13節
「父がその子供をあわれむように、主はおのれを恐れる者をあわれまれる。」
父がその子供をあわれむように、主はおのれを恐れる者をあわれまれる、と詩篇は歌います。親になると、神がどれほど私たちを愛しておられるかを、わが子へのいとおしさを通して知ることがあります。この赤ちゃんをいとおしむ気持ちは、神の愛を映す鏡のようなものです。 詩篇103篇を全部読む.
18. 箴言22章6節
「子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない。」
子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない、と箴言は言います。結果を保証する約束ではなく、知恵の言葉です。赤ちゃんの時から祈りと愛情を注ぎ、日々の営みの中で神の恵みを伝えていく、親の務めを励ます言葉です。 箴言22章を全部読む.
19. イザヤ書66章13節
「母のその子を慰めるように、わたしもあなたがたを慰める。あなたがたはエルサレムで慰めを得る。」
母のその子を慰めるように、わたしもあなたがたを慰める、と神は語られます。赤ちゃんが泣いて眠れない夜、親は不安や疲れを覚えるものです。そのとき、神があなたを慰めてくださる方であることを思い出してください。赤ちゃんをあやす腕の中で、あなた自身も神に抱かれています。 イザヤ書66章を全部読む.
20. ペテロの第一の手紙5章7節
「神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。」
神はあなたがたをかえりみていてくださるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい、とペテロは勧めます。育児の不安や疲れ、仕事との両立など、親の悩みは尽きません。気にかけてくださる神に、小さな祈りで委ねましょう。 ペテロの第一の手紙5章を全部読む.
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よくある質問
教会では、赤ちゃんの誕生をどのように祝いますか。
教会によっては、献児式や幼児祝福式を持ち、牧師が赤ちゃんと両親のために祝福の祈りをささげます。お宮参りの代わりに、こうした礼拝をする家庭もあります。時期や方法は教会によって違うので、牧師に相談してみてください。
出産祝いのカードに、どんな聖書の言葉を添えればよいですか。
詩篇127篇3節、ルカによる福音書1章14節、民数記6章24節から26節などが人気です。短い一言で、赤ちゃんの誕生を喜ぶ気持ちを伝えましょう。流産や死産を経験した方への配慮も、忘れないでください。