はじめに
日本の就職活動は、説明会やエントリーシート、面接と、長い時間と体力を使うものです。周りの友人が次々と内定をもらう中で、焦りや不安を抱える人も少なくありません。転職活動の場合も、仕事を続けながらの準備は、心身ともに大きな負担になります。そんな人に、どんな言葉を届ければよいのでしょうか。このページには、親から、友人から、教会の仲間から、そして結果が出たあとに送る言葉まで、17通の応援メッセージを集めました。「必ず受かる」「きっとうまくいく」とは、誰にも約束できません。結果を約束せず、「あなたのことを思っています」「お祈りしています」と静かに伝える言葉を選びました。相手の状況を見ながら、○○さんの名前を入れて、お使いください。
親から就活中・転職活動中の子へ
親の言葉は、結果への期待ではなく、味方であることを伝えるものにしましょう。体調と食事を気づかうひと言が、毎日スーツで出かける子どもにとって、いちばんの支えになります。
「○○、就職活動、毎日お疲れさま。慣れないスーツで歩き回って、疲れていませんか。結果がどうであっても、お父さんもお母さんも、あなたの味方です。食事は、ちゃんと食べてね。」
「○○、面接の前日ですね。準備はできるだけしたのだから、あとは神様にゆだねて、早く休んでください。うまくいってもいかなくても、帰ってきたら、好きなものを作って待っています。」
「○○、周りと比べて焦る気持ち、分かります。でも、あなたの歩みはあなたのもの。神様は、一人ひとりに別々の道を備えておられます。家では、ただ休んでいいんだよ。」
「○○、転職という大きな決断を、よく考えて踏み出しましたね。迷う日もあると思います。急がなくていいからね。私たちは、あなたがどんな道を選んでも、毎日祈っています。」
箴言3章5-6節
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。 すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」
この言葉は、自分の知恵だけにたよらず、主に信頼して歩むようにと教えます。「道をまっすぐにされる」とは、望む会社に入れるという約束ではありません。迷いの中でも、神が歩みを導いてくださるという、静かな信頼の言葉として贈ってください。 箴言3章を全文で読む。
友人から就活中の友へ
友人には、気軽な言葉が何よりの息抜きになります。「どこを受けているの」「まだ決まっていないの」といった詮索は避け、就活の話をしなくてもよい時間を贈りましょう。
「○○、就活お疲れさま。たまには息抜きに、ごはんでも行かない? 就活の話はしなくていいよ。ただ、会って笑いたいだけ。連絡を待っているね。」
「○○、面接が続いて大変だね。返事はいらないよ。どんな結果でも、○○は○○のままで価値があると思っている。応援しているよ。夜は、しっかり休んでね。」
「○○、お祈りメールが届いたと聞いたよ。悔しいよね。でも、○○の価値が否定されたわけじゃないよ。今日は何も考えずに、ゆっくり休もう。話したくなったら、いつでも聞くからね。」
「○○、内定おめでとう。ずっと努力していたのを見ていたから、私もうれしいです。まだ就活が続いている人もいるから、喜びは静かに分かち合おうね。これからも友だちでいてね。」
箴言16章9節
「人は心に自分の道を考え計る、しかし、その歩みを導く者は主である。」
箴言のこの言葉は、人は計画を立てるけれども、その歩みを導くのは主だと語ります。計画が思いどおりにならない日にも、導き手が別におられると思えば、少し肩の力が抜けます。友人への手紙に、そっと添えてください。 箴言16章を全文で読む。
教会の仲間・牧師から
教会の仲間からは、礼拝に来られなくても責めないこと、祈りの仲間がいることを伝えましょう。牧師先生からの言葉も、「結果を約束できないが、共に祈る」という姿勢が、誠実に響きます。
「○○さん、就職活動中と聞いて、教会の青年会で祈っています。日曜日の礼拝に来られない日があっても、気にしないでください。ここは、いつでもあなたの居場所です。」
「○○さん、牧師の○○です。就職活動の毎日は、心も体も疲れることと思います。結果を約束することはできませんが、主があなたの歩みを知っておられることを、共に信じ、祈っています。」
「○○さん、面接の前に、一緒に祈りましょうか。短くて大丈夫です。緊張を主にゆだねて、あなたらしく話せますように、とお祈りしています。」
「○○さん、転職活動をされていると伺いました。いろいろな事情の中で決断されたのですね。祈り合える仲間として、いつでもお話を聞きますから、遠慮なくお声がけください。」
「○○さん、周りの友人が次々と内定を得ていて、焦りを感じていませんか。神様の時は、人によって違います。比べずに、○○さんのペースで歩んでください。教会の皆で祈っています。」
詩篇121篇1-2節
「わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。 わが助けは、天と地を造られた主から来る。」
この詩篇の作者は、山に向かって目を上げ、助けはどこから来るのかと問い、天地を造られた主から来ると告白します。就職先が決まらない不安の中でも、助けの源が主におられると思い出させてくれる言葉です。 詩篇121篇を全文で読む。
結果が出たあとに送る言葉(不採用・内定・迷っている人へ)
結果が出たときこそ、言葉選びは慎重にしたいものです。不採用の知らせには慰めを、内定には静かな喜びを、迷っている人には、決めるまで一緒に祈る姿勢を伝えましょう。
「○○さん、結果を聞きました。努力してきたあなたを近くで見ていたので、私も残念です。今日は、うまくいかなかった自分を責めず、ゆっくり休んでください。祈っています。」
「○○、不採用の連絡があったと聞きました。メールの末尾に決まって書かれる「お祈り申し上げます」より、私の祈りのほうが、ずっと長く、あなたを思っていますよ。」
「○○さん、内定おめでとうございます。たくさん悩み、たくさん努力された日々を思うと、私もうれしいです。新しい場所でも、神様があなたを導いてくださいますように。」
「○○さん、いくつかの結果が出て、迷っているのですね。決めるのは大変ですが、一緒に祈って考えましょう。どの道を選んでも、あなたを責める人は、ここにはいません。」
ピリピ人への手紙4章6-7節
「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。 そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」
パウロは、何も思い煩わず、感謝をもって祈りと願いをささげるように、と書きます。そうすれば、神の平安が心と思いを守る、と約束されています。結果を待つ時間にも、結果を受け止める時間にも、静かな支えとなる言葉です。 ピリピ人への手紙4章を全文で読む。
自分で書くときのポイント
結果を約束する言葉は避けましょう。「必ず受かるよ」「絶対に大丈夫」とは言えません。「神様が内定を与えてくださる」と断言することも、結果が出なかったときに相手を傷つけます。
他の人と比べたり、進み具合を詮索したりしないようにしましょう。「どこを受けているの」「まだ決まっていないの」という質問は、焦っている人には重く響きます。
面接の前日や当日は、短い言葉で十分です。「返信は不要です」と添えると、準備に集中している相手の負担になりません。
日本では、不採用の通知に「今後のご活躍をお祈り申し上げます」と書かれることが多く、そのため「お祈りメール」と呼ばれます。「お祈りしています」と書くときは、本当の祈りだと伝わるよう、具体的な言葉を添えましょう。
できる助けを具体的に申し出ましょう。食事を作る、模擬面接の相手をする、履歴書を読む、一緒に祈る。ただし、押しつけずに、必要なときに言ってもらうようにします。
転職の場合は、続けるか辞めるかを批判しないことが大切です。「辞めたいと思うのは悪いことではないよ」と、まず気持ちを受け止めましょう。
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よくある質問
就活中の人に、聖書の言葉を送ってもよいですか。
相手がクリスチャンなら、短い聖句を添えると支えになります。信仰を持たない方には、聖句よりも、体調を気づかう言葉や「応援しています」を中心に、祈っていることだけを控えめに伝えるのがよいでしょう。
不採用の知らせを受けた人には、すぐ連絡したほうがよいですか。
すぐに長い言葉を送るより、短く「聞きました。返信は不要です」と伝えるのがおすすめです。気持ちが落ち着いた頃に、食事に誘うなど、普段どおりの関わりに戻していくと安心されます。
神様が仕事を与えてくださると、言ってもよいですか。
聖書は、神が私たちの必要を知っておられると語りますが、特定の会社への内定を約束するものではありません。「神様はあなたの歩みを知っておられる」と、結果ではなく、共におられることを伝えましょう。