聖書 — 口語訳 (1955)
箴言 16
概要
箴言16章は、三つの主題を持つ短い知恵の教えを織り合わせています。人は計画を立てるが、その歩みを導くのは主であり、計画を主にゆだねるべきことを思い起こさせます。滅びにさきだつ高ぶりを戒め、金にまさる謙遜と正義と知恵をたたえます。また、言葉と権力についても語ります。徳を高める唇、仲を裂く言葉、正しい王、そして力にまさる自制です。章は、すべての決定は主から来ると思い起こさせて終わります。
この章の5つの区分
1心にはかることは人に属し、舌の答は主から出る。
2人の道は自分の目にことごとく潔しと見える、しかし主は人の魂をはかられる。
3あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。
4主はすべての物をおのおのその用のために造り、悪しき人をも災の日のために造られた。
5すべて心に高ぶる者は主に憎まれる、確かに、彼は罰を免れない。
6いつくしみとまことによって、とがはあがなわれる、主を恐れることによって、人は悪を免れる。
7人の道が主を喜ばせる時、主はその人の敵をもその人と和らがせられる。
8正義によって得たわずかなものは、不義によって得た多くの宝にまさる。
9人は心に自分の道を考え計る、しかし、その歩みを導く者は主である。
10王のくちびるには神の決定がある、さばきをするとき、その口に誤りがない。
11正しいはかりと天びんとは主のものである、袋にあるふんどうもすべて彼の造られたものである。
12悪を行うことは王の憎むところである、その位が正義によって堅く立っているからである。
13正しいくちびるは王に喜ばれる、彼は正しい事を言う者を愛する。
14王の怒りは死の使者である、知恵ある人はこれをなだめる。
15王の顔の光には命がある、彼の恵みは春雨をもたらす雲のようだ。
16知恵を得るのは金を得るのにまさる、悟りを得るのは銀を得るよりも望ましい。
17悪を離れることは正しい人の道である、自分の道を守る者はその魂を守る。
18高ぶりは滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだつ。
19へりくだって貧しい人々と共におるのは、高ぶる者と共にいて、獲物を分けるにまさる。
20慎んで、み言葉をおこなう者は栄える、主に寄り頼む者はさいわいである。
21心に知恵ある者はさとき者ととなえられる、くちびるが甘ければ、その教に人を説きつける力を増す。
22知恵はこれを持つ者に命の泉となる、しかし、愚かさは愚かな者の受ける懲らしめである。
23知恵ある者の心はその言うところを賢くし、またそのくちびるに人を説きつける力を増す。
24ここちよい言葉は蜂蜜のように、魂に甘く、からだを健やかにする。
25人が見て自分で正しいとする道があり、その終りはついに死にいたる道となるものがある。
26ほねおる者は飲食のためにほねおる、その口が自分に迫るからである。
27よこしまな人は悪を企てる、そのくちびるには激しい火のようなものがある。
28偽る者は争いを起し、つげ口する者は親しい友を離れさせる。
29しえたげる者はその隣り人をいざない、これを良くない道に導く。
30めくばせする者は悪を計り、くちびるを縮める者は悪事をなし遂げる。
31しらがは栄えの冠である、正しく生きることによってそれが得られる。
32怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。
33人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである。
鍵となる聖句
あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。
わざを主にゆだねるとは、前に進む前に自分の計画と仕事を主に委ねることです。この節は自動的な成功の保証ではなく、自分の計画だけでなく、まず神に信頼を置くようにと招いています。
人は心に自分の道を考え計る、しかし、その歩みを導く者は主である。
人は心に自分の道を考え計りますが、その歩みを導くのは主です。計画することは良いことで、箴言は、最後の言葉は私たちのものではないと述べているだけです。
高ぶりは滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだつ。
最もよく知られた箴言の一つです。高ぶりは滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだちます。章は5節からすでにこの主題に触れており、19節以下で謙遜をすすめます。
人が見て自分で正しいとする道があり、その終りはついに死にいたる道となるものがある。
人が見て自分で正しいとする道があり、その終わりは死にいたる道となります。この箴言は、自分の確信に対する慎重さを促し、神の知恵が私たちの当たり前を正してくださることを思い起こさせます。
怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。
自制は軍事力にまさると評価されています。怒りをおそくする者は勇士にまさります。この箴言は、目に見える勝利よりも、内なる戦いについて語っています。
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箴言16章についてよくある質問
箴言16章9節はどういう意味ですか
この節は、人は計画を立てるが、その歩みを導くのは主だと述べています。計画することを禁じているのではなく、神が未来の主であり、道を導き、また正すことがおできになると思い起こさせています。謙遜に計画し、自分の計画を神にゆだねるようにとの呼びかけです。
「高ぶりは滅びにさきだち」とはどういう意味ですか
箴言16章18節は、高ぶりは滅びにいたると断言しています。自分は誤りを犯さないとか、人より上だと思う人は、倒れる危険にさらされます。章は、神が高ぶる心を忌み嫌われることを繰り返し、高ぶる者と分捕り物を分けるより、へりくだる者であるほうがよいと述べています。
「人が見て自分で正しいとする道があり、その終りはついに死にいたる道となる」とはどういう意味ですか
箴言16章25節は、自分が正しいと感じることが、正しいことの証明にはならないと警告しています。誠実に一つの道をたどりながら、間違うことがあります。この節は、自分の確信を、神のみ言葉、賢い人々の助言、そして祈りに照らして確かめるよう促しています。
箴言16章の中心的なメッセージは何ですか
知恵は、計画を神にゆだね、高ぶりを避け、お金よりも知恵を尊び、舌と怒りを治めることから始まります。章は、人はくじをひくが、事を定めるのはすべて主のことだと結んでいます。
箴言 16を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。