聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 15

概要

箴言15章は、言葉と心についての章です。書の中でも特によく知られた格言で始まります。穏やかな答えは憤りをしずめる。続いて、知恵ある人の舌と愚かな人の舌を対比し、主がすべてを見ておられること、心の喜び、正しい人の祈り、助言の価値、戒めに耳を傾けることを語ります。結びはシンプルです。主を恐れることは知恵の教えであり、謙遜は栄誉に先立つのです。

この章の5つの区分

  1. 1-7節穏やかな言葉と知恵ある人の舌
  2. 8-15節神が見ておられるもの:祈り、喜びに満ちた心、戒め
  3. 16-24節主を恐れる少しのもの、忍耐、そして助言者たち
  4. 25-30節高ぶる者、正しい人、そして心地よい言葉
  5. 31-33節戒めに耳を傾けることは知恵と謙遜に至る

1柔らかい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす。

2知恵ある者の舌は知識をわかち与え、愚かな者の口は愚かを吐き出す。

3主の目はどこにでもあって、悪人と善人とを見張っている。

4優しい舌は命の木である、乱暴な言葉は魂を傷つける。

5愚かな者は父の教訓を軽んじる、戒めを守る者は賢い者である。

6正しい者の家には多くの宝がある、悪しき者の所得には煩いがある。

7知恵ある者のくちびるは知識をひろめる、愚かな者の心はそうでない。

8悪しき者の供え物は主に憎まれ、正しい者の祈は彼に喜ばれる。

9悪しき者の道は主に憎まれ、正義を求める者は彼に愛せられる。

10道を捨てる者には、きびしい懲らしめがあり、戒めを憎む者は死に至る。

11陰府と滅びとは主の目の前にあり、人の心はなおさらである。

12あざける者は戒められることを好まない、また知恵ある者に近づかない。

13心に楽しみがあれば顔色も喜ばしい、心に憂いがあれば気はふさぐ。

14さとき者の心は知識をたずね、愚かな者の口は愚かさを食物とする。

15悩んでいる者の日々はことごとくつらく、心の楽しい人は常に宴会をもつ。

16少しの物を所有して主を恐れるのは、多くの宝をもって苦労するのにまさる。

17野菜を食べて互に愛するのは、肥えた牛を食べて互に憎むのにまさる。

18憤りやすい者は争いをおこし、怒りをおそくする者は争いをとどめる。

19なまけ者の道には、いばらがはえしげり、正しい者の道は平らかである。

20知恵ある子は父を喜ばせる、愚かな人はその母を軽んじる。

21無知な者は愚かなことを喜び、さとき者はまっすぐに歩む。

22相はかることがなければ、計画は破れる、はかる者が多ければ、それは必ず成る。

23人は口から出る好ましい答によって喜びを得る、時にかなった言葉は、いかにも良いものだ。

24知恵ある人の道は上って命に至る、こうしてその人は下にある陰府を離れる。

25主は高ぶる者の家を滅ぼし、やもめの地境を定められる。

26悪人の計りごとは主に憎まれ、潔白な人の言葉は彼に喜ばれる。

27不正な利をむさぼる者はその家を煩わせる、まいないを憎む者は生きながらえる。

28正しい者の心は答えるべきことを考える、悪しき者の口は悪を吐き出す。

29主は悪しき者に遠ざかり、正しい者の祈を聞かれる。

30目の光は心を喜ばせ、よい知らせは骨を潤す。

31ためになる戒めを聞く耳をもつ者は、知恵ある者の中にとどまる。

32教訓を捨てる者はおのれの命を軽んじ、戒めを重んじる者は悟りを得る。

33主を恐れることは知恵の教訓である、謙遜は、栄誉に先だつ。

鍵となる聖句

1節
柔らかい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす。

どう答えるかは、何を答えるかと同じくらい大切です。穏やかな言葉は怒りを和らげ、きつい言葉は怒りをあおります。

13節
心に楽しみがあれば顔色も喜ばしい、心に憂いがあれば気はふさぐ。

心の中の状態は顔に表れます。この節は、心と気持ちのつながりを語っており、苦しんでいる人の現実の悲しみを軽んじるものではありません。

18節
憤りやすい者は争いをおこし、怒りをおそくする者は争いをとどめる。

この格言は、かっとなって争いをあおる人と、怒るのに遅く争いをしずめる人を対比しています。忍耐は、それ自体がすでに平和の行いです。

22節
相はかることがなければ、計画は破れる、はかる者が多ければ、それは必ず成る。

多くの助言者と話し合うと、計画はうまくいきやすくなります。この節は、大切なことを一人で決めないよう促しています。

33節
主を恐れることは知恵の教訓である、謙遜は、栄誉に先だつ。

章は、この書の中心となる原則で閉じられます。主を恐れることは学びであり、謙遜は栄誉に先立ちます。

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説教が語っていること

箴言15章についてよくある質問

箴言15章1節はどういう意味ですか

この節は、穏やかな答えは憤りをしずめ、きつい言葉は怒りをあおると語っています。中身で譲れと言っているのではなく、しずめる調子を選ぶようにと言っています。対立の中では、答えの形がその後を決めることがよくあります。火を消すこともあれば、燃え上がらせることもあります。これは実践的な知恵の原則で、家庭でも、教会でも、職場でも当てはまります。

箴言15章22節の助言者についてはどういう意味ですか

この節は、話し合う集まりがなければ計画は失敗し、多くの助言者がいれば成功すると述べています。大切なことを一人で決めず、知恵のある、さまざまな人の意見を求めるよう励ましています。それは祈りに代わるものではありません。最終的な決断は、神の前での責任ある行いであり続けます。

箴言15章のメッセージは何ですか

この章は、知恵は言葉と心の姿勢に表れることを示しています。穏やかな答え、忍耐、喜び、戒めに耳を傾けること、助言、そして謙遜です。主はあらゆる所で見ておられ、正しい人の祈りを喜ばれること、そして主を恐れることが知恵の教えであることも思い起こさせます。

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