はじめに
天使たちが少しも心を動かされないメッセージがあります。結婚についてのセミナーも、富や独身についての教えも、天が身を乗り出すことはありません。しかし誰かがキリストについて語り始めると、空気が変わります。聖書は、天使たち自身が、キリストの奥義を理解しようとのぞき込みたいと望んでいると告げています(ペトロの手紙一1章12節)。
「あなたの神的次元を現しなさい」の第二部となるこの教えの中で、使徒イヴァン・カスタヌはこの奥義を解き明かし続けます。メッセージはシンプルですが、私たちの優先順位の多くをひっくり返すものです。神の目的は、あなたを立派なクリスチャンにすることではなく、あなたのうちにキリストを形づくることなのです。そこにこそ人生の成就があり、そこでようやくあなたは、天があなたを通して地上に見たいと望んでいる神的な次元を現し始めるのです。
教えの構成
1. キリスト、隠されていたが今や明らかにされた奥義
パウロはコロサイの信徒への手紙1章25〜27節で、自分は神の言葉を余すところなく宣べ伝えるために教会の僕となったと書いています。それは「代々にわたって隠されていたが、今は聖徒たちに明らかにされた奥義」です。
この奥義とは、宇宙の神、アドナイ、エル・シャダイ、天地の創造主が、一人の人間のうちに住むことを決められたということです。神はほかのどんな被造物のうちにもそれをなさいませんでした。天使たちは力や栄光を知っていますが、この愛だけは理解したことがありません。神は天使たちと一つになることを選ばれませんでした。神はこの世をあまりにも愛されたので、御子を与え、いつかその御子があなたのうちに住むことができるようにされたのです(ヨハネによる福音書3章16節)。
2. 子どもから花嫁へ
多くの信者は、自分が神の子どもであるという啓示のところで立ち止まってしまいます。それだけでも十分に栄光に満ちたことです。しかし、もっと深い次元があります。それは花嫁の次元です。ロマンスの次元、一つに溶け合う次元、「彼がそうであるように、私もそうである」と言える次元です。
あなたがこの次元に入るとき、あなたの神はあなたのことで聖なる嫉妬を抱くようになります。誰かがあなたに触れれば、神は怒られます。もはや悪魔の誘いや、あなたにささやきかける声、キリストと古い汚れとの同居を許容することではなくなります。あなたのうちにはただ一人だけが形づくられます。それをキリストと呼ぶのです。そうなると、見えてくるのはもう愛、謙遜、柔和、善意、思いやり、聖さだけです。
悪霊たちが力を失うのは、あなたが大声を出すからではありません。聖さがあなたのうちに住んだからです。「とげのついた棒を蹴るのは、あなたにとって辛いことだ」と、主はパウロに言われました(使徒言行録26章14節)。誰かが花嫁の次元に入るとき、あなたはどれだけ抵抗しても、自分の手を痛めるだけなのです。
3. キリストの体を見分けること
パウロは警告します。「そのため、あなたがたの中に弱い者や病気の者が多くいて、多くの者が眠りについている」(コリントの信徒への手紙一11章29〜30節)。なぜでしょうか。彼らがキリストの体を見分けずに主の食事にあずかったからです。この体の中では、それぞれの部分がキリストの一部を担っています。兄弟を傷つけること、姉妹を軽んじることは、彼らのうちに住まわれる方に触れることなのです。
4. キリスト、隅の親石であり、レーザーである
キリストは隅の親石です(エフェソの信徒への手紙2章20節)。かつては、他のどの石よりも大きく重い石を据えて、角を決め、壁の方向を定めました。今日の現代建築では、レーザーが使われます。もし左官職人がレーザーを見誤れば、壁全体が歪んでしまいます。
キリストは神のレーザーです。彼は基準であり、規範であり、水準です。あなたの人生が彼に合わせて調整されていない限り、あなたはずれていきます。だからこそパウロは、「すべての人を訓戒し、あらゆる知恵をもって教え、すべての人をキリストにあって成熟した者として神の前に立たせるため」に宣べ伝えると言うのです(コロサイの信徒への手紙1章28節)。「成熟した」と訳されるギリシア語は、完全な、完成した、成し遂げられた、成熟したという意味を同時に持っています。
5. 厳しい労苦、一つの戦い
次の節でパウロはこう付け加えます。「そのために、私のうちに力強く働く方の力によって奮闘しながら、労苦しています」(コロサイの信徒への手紙1章29節)。「労苦する」と訳されるギリシア語「コピアオー」は、懸命に働く、疲れ果てる、消耗するという意味を持ちます。「奮闘する」と訳される「アゴーニゾマイ」は、私たちの言葉「苦悶」の語源になった言葉です。キリストが自分のうちに形づくられることは、ちょっとした霊的な趣味ではありません。それは肉に対して、この世に対して、悪霊に対しての戦いであり、キリストの背丈にまで達するまで続くのです。
6. まず御国を求めなさい
多くの人が結婚、仕事、突破、祝福を求めて教会に来ます。それ自体は悪いことではありません。しかしイエスはこう言われました。「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて添えて与えられる」(マタイによる福音書6章33節)。あなたが何よりも神を求めるとき、もはや祈りの中で願わなくても、自然にやってくるものがあります。
「主は、愛する者には眠っている間にもこれを与えられる」(詩編127編2節)。それは、汗も、操作も、汚れもなしに得られるお金です。これを富の移転と呼びますが、神は他者を助けたいと願う者たちにそれを委ねられます。
7. 神に倣う者となること
「ですから、愛されている子どもとして、神に倣う者となりなさい」(エフェソの信徒への手紙5章1節)。聖霊があなたのうちに来られたのは、あなたを立派なクリスチャンにするためではなく、あなたを一人の「キリスト」、すなわち神的な人間、地上で神に倣う者として働く人間にするためです。
イエスはこう約束されました。「私を信じる者は、私が行う業を行い、それよりも大きな業を行うようになる」(ヨハネによる福音書14章12節)。抑圧なく、苦味なく、汚れなく生きることは可能です。柔和、謙遜、知恵、力、そしてあなたを神の資源の管理者に変える超自然的な富を現すことは可能なのです。
8. 天の人の次元
「私たちは地に属する者の似姿を身に着けてきたように、天に属する者の似姿をも身に着ける」(コリントの信徒への手紙一15章49節)。これは死んだ後ではなく、今から始まります。使徒たちはこの次元の中で働きました。歴史上の弟子たちもそうでした。
それは、あなたが悪霊を追い出し、闇に恐れを抱かせる次元です。天があなたの言葉を支えるので、あなたの声に重みが宿る次元です。あなたが嵐を戒めると嵐が静まる次元、あなたがいちじくの木を呪うとその根まで枯れる次元、そして毒蛇の毒があなたを殺すことができなくなる次元です(使徒言行録28章3〜6節)。それは神的な免疫、神的な健康、神的な知恵と恵みの次元なのです。
覚えておきたいポイント
- 神の目的は、あなたのうちにキリストが形づくられることです。行儀のよいクリスチャンでも、満ち足りた独身者や既婚者でもなく、地上に見える一人のキリストです。
- キリストはあなたの人生の隅の親石、レーザーです。それに合わせられていないものは、どれだけ多く祈っていても、最終的には歪んでしまいます。
- 自分のうちにキリストを形づくることは一つの戦いです。それは「コピアオー」と「アゴーニゾマイ」、すなわち懸命に働き、耐え忍び、肉と世と悪霊に立ち向かうことです。
- 子どもの次元を超えた花嫁の次元があります。そこでは聖さが悪霊たちを沈黙させ、戦いはもうあなたのものではなくなります。
- 使徒たちのように働くことは可能です。新しい契約は天の一部のスーパースターだけのものではありません。その代償を受け入れる者は誰でも、資格を与えられているのです。
自分自身への適用
- 私が教会に来るのは、キリストのためですか。それとも、結婚や仕事、突破や祝福のためだけですか。
- 今週、私の人生は実際にどの「レーザー」に合わせられているでしょうか。キリストでしょうか、それとも文化的、家族的、職業的な基準でしょうか。
- 私はいまだに、憤りも感じずに許容している声、悪魔の誘いはどのようなものでしょうか。
- 私の信仰は、使徒たちだけでなく、私自身にも、神的な力や知恵、免疫を現すことが可能だと本当に信じていますか。
- キリストが私のうちに形づくられるために、私は代償を払う覚悟がありますか。すなわち「コピアオー」と「アゴーニゾマイ」、厳しい労苦と戦いです。
引用された聖句
- コロサイの信徒への手紙1章25〜29節・隠されていたが明らかにされた奥義、そしてすべての人をキリストにあって完全な者として立たせるための戦い
- ペトロの手紙一1章12節・天使たちがのぞき込みたいと望んでいる
- ヨハネによる福音書3章16節・神はこの世をあまりにも愛された
- コリントの信徒への手紙一11章29〜30節・キリストの体を見分ける
- 使徒言行録26章14節・とげのついた棒を蹴るのは辛いことだ
- エフェソの信徒への手紙2章20節・キリスト、隅の親石
- マタイによる福音書6章33節・まず御国を求めなさい
- 詩編127編2節・主は愛する者には眠っている間にもこれを与えられる
- エフェソの信徒への手紙5章1節・神に倣う者となりなさい
- ヨハネによる福音書14章12節・あなたがたはもっと大きな業を行うようになる
- コリントの信徒への手紙一15章49節・私たちは天に属する者の似姿を身に着ける
- 創世記1章26節・我々にかたどり、我々に似せて人を造ろう
よくある質問
使徒はなぜ、神があなたを単に立派なクリスチャンにしたいのではなく、一人の「キリスト」にしたいのだと言うのですか。
パウロはコロサイの信徒への手紙1章28節で、自分の務めの目的はすべての人をキリストにあって完全な者として神の前に立たせることだと教えているからです。「クリスチャン」という言葉は、日常的な使い方では、しばしば宗教的なラベルにとどまってしまいます。しかし聖書的な目標はもっと先にあります。キリストが本当にあなたのうちに形づくられ、その本質、知恵、権威、愛があなたの人生の中に見えるようになることです。
メッセージが語る「花嫁の次元」とは何ですか。
それは、受け取る子どもの次元よりもさらに深い、神との関係の段階です。それは一つに溶け合う次元、ロマンスの次元、神ご自身を、その贈り物よりも先に慕い求める次元です。この次元では、戦いはもうあなたのものではなく、主のものとなります。そして神は、このように神を愛する者たちを、嫉妬をもって守られます。
今日、使徒たちと同じ力の次元を生きることは本当に可能ですか。
ヨハネによる福音書14章12節のイエスの約束によれば、可能です。使徒イヴァンは強調します。新しい契約は天の一部のスーパースターのためだけのものではありません。支払うべき代償、「コピアオー」、「アゴーニゾマイ」はありますが、その代償を受け入れる者は誰でも、自分の時代と世代の中でキリストを現す資格を与えられているのです。
メッセージ、あなたの神的次元を現しなさい、第二部、使徒イヴァン・カスタヌによる説教。インパクト・センター・クレティエン(ICC)、モントリオール、2023年12月3日。
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