聖書 — 口語訳 (1955)

コロサイ人への手紙 1

概要

コロサイ人への手紙1章は、コロサイの人々の信仰と愛に対するパウロの感謝で始まり、神のみこころを知るようにとの祈りが続きます。章の中心にある大きな賛歌は、キリストを、見えない神のかたち、創造者、教会のかしらとして示し、キリストによって神は万物を和解させられます。パウロは、自分の務めと、現された奥義で結びます。あなたがたのうちにいますキリスト、栄光の望みです。

この章の5つの区分

  1. 1-8節あいさつと、コロサイの人々の信仰への感謝
  2. 9-14節パウロの祈り:神のみこころを知り、ふさわしく歩む
  3. 15-20節見えない神のかたち、創造者、教会のかしらであるキリスト
  4. 21-23節十字架による和解:信仰にとどまる
  5. 24-29節パウロの務めと、あなたがたのうちにいますキリストという奥義

1神の御旨によるキリスト・イエスの使徒パウロと兄弟テモテから、

2コロサイにいる、キリストにある聖徒たち、忠実な兄弟たちへ。わたしたちの父なる神から、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

3わたしたちは、いつもあなたがたのために祈り、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神に感謝している。

4これは、キリスト・イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対していだいているあなたがたの愛とを、耳にしたからである。

5この愛は、あなたがたのために天にたくわえられている望みに基くものであり、その望みについては、あなたがたはすでに、あなたがたのところまで伝えられた福音の真理の言葉によって聞いている。

6そして、この福音は、世界中いたる所でそうであるように、あなたがたのところでも、これを聞いて神の恵みを知ったとき以来、実を結んで成長しているのである。

7あなたがたはこの福音を、わたしたちと同じ僕である、愛するエパフラスから学んだのであった。彼はあなたがたのためのキリストの忠実な奉仕者であって、

8あなたがたが御霊によっていだいている愛を、わたしたちに知らせてくれたのである。

9そういうわけで、これらの事を耳にして以来、わたしたちも絶えずあなたがたのために祈り求めているのは、あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力とをもって、神の御旨を深く知り、

10主のみこころにかなった生活をして真に主を喜ばせ、あらゆる良いわざを行って実を結び、神を知る知識をいよいよ増し加えるに至ることである。

11更にまた祈るのは、あなたがたが、神の栄光の勢いにしたがって賜わるすべての力によって強くされ、何事も喜んで耐えかつ忍び、

12光のうちにある聖徒たちの特権にあずかるに足る者とならせて下さった父なる神に、感謝することである。

13神は、わたしたちをやみの力から救い出して、その愛する御子の支配下に移して下さった。

14わたしたちは、この御子によってあがない、すなわち、罪のゆるしを受けているのである。

15御子は、見えない神のかたちであって、すべての造られたものに先だって生れたかたである。

16万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。

17彼は万物よりも先にあり、万物は彼にあって成り立っている。

18そして自らは、そのからだなる教会のかしらである。彼は初めの者であり、死人の中から最初に生れたかたである。それは、ご自身がすべてのことにおいて第一の者となるためである。

19神は、御旨によって、御子のうちにすべての満ちみちた徳を宿らせ、

20そして、その十字架の血によって平和をつくり、万物、すなわち、地にあるもの、天にあるものを、ことごとく、彼によってご自分と和解させて下さったのである。

21あなたがたも、かつては悪い行いをして神から離れ、心の中で神に敵対していた。

22しかし今では、御子はその肉のからだにより、その死をとおして、あなたがたを神と和解させ、あなたがたを聖なる、傷のない、責められるところのない者として、みまえに立たせて下さったのである。

23ただし、あなたがたは、ゆるぐことがなく、しっかりと信仰にふみとどまり、すでに聞いている福音の望みから移り行くことのないようにすべきである。この福音は、天の下にあるすべての造られたものに対して宣べ伝えられたものであって、それにこのパウロが奉仕しているのである。

24今わたしは、あなたがたのための苦難を喜んで受けており、キリストのからだなる教会のために、キリストの苦しみのなお足りないところを、わたしの肉体をもって補っている。

25わたしは、神の言を告げひろめる務を、あなたがたのために神から与えられているが、そのために教会に奉仕する者になっているのである。

26その言の奥義は、代々にわたってこの世から隠されていたが、今や神の聖徒たちに明らかにされたのである。

27神は彼らに、異邦人の受くべきこの奥義が、いかに栄光に富んだものであるかを、知らせようとされたのである。この奥義は、あなたがたのうちにいますキリストであり、栄光の望みである。

28わたしたちはこのキリストを宣べ伝え、知恵をつくしてすべての人を訓戒し、また、すべての人を教えている。それは、彼らがキリストにあって全き者として立つようになるためである。

29わたしはこのために、わたしのうちに力強く働いておられるかたの力により、苦闘しながら努力しているのである。

鍵となる聖句

13-14節
神は、わたしたちをやみの力から救い出して、その愛する御子の支配下に移して下さった。 わたしたちは、この御子によってあがない、すなわち、罪のゆるしを受けているのである。

神は信じる者を暗闇の力から救い出し、愛する御子の支配する国に移してくださいました。贖いとは、キリストにあって受ける罪の赦しです。

15節
御子は、見えない神のかたちであって、すべての造られたものに先だって生れたかたである。

キリストは見えない神のかたちです。キリストにおいて、神がどなたであるかが見えます。万物が造られる前に生まれた方という言葉は、存在するものすべてに対する主権的な位置を表し、キリストが造られたという意味ではありません。

17節
彼は万物よりも先にあり、万物は彼にあって成り立っている。

キリストは万物よりも先にあり、万物はキリストにあって成り立っています。世界の起源であるだけでなく、世界をつなぎとめておられる方でもあります。

20節
そして、その十字架の血によって平和をつくり、万物、すなわち、地にあるもの、天にあるものを、ことごとく、彼によってご自分と和解させて下さったのである。

神は十字架の血によって平和をつくり、万物をご自分と和解させようと望まれました。和解は神の主導によるものです。

27節
神は彼らに、異邦人の受くべきこの奥義が、いかに栄光に富んだものであるかを、知らせようとされたのである。この奥義は、あなたがたのうちにいますキリストであり、栄光の望みである。

長いあいだ隠されていた奥義が、今や明らかにされました。あなたがたのうちにいますキリスト、栄光の望みです。福音は、ひとつの民だけでなく、諸国民にも及びます。

この章に登場する人物

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説教が語っていること

教会コンサルタントより、福音で十分です(コロサイ書1章)教会コンサルタントのたとえを用いて、テルヌ教会のこのメッセージは、教会を前進させるのは方法ではなく福音、すなわちイエス・キリストが主であることだと思い起こさせます。要約を読む →わたしたちはキリストにあってすべてを満たされているセレスタン・ヤオは、コロサイ人への手紙を新約聖書の予防の手紙として紹介します。パウロは、キリストのみわざに人間的なものを付け加えることを戒めます。キリストは完全に十分な方です。要約を読む →和解への一歩を踏み出したのは神様でしたステファン・ギエは、コロサイ人への手紙1章21節にあるように、私たちが他人であり敵であったときに、神がただ一人で和解の主導権を取られたことを強調します。要約を読む →神の次元を現せ、あなたのうちに形づくられるキリストイヴァン・カスタヌーは1章25節から28節を読みます。現された奥義は私たちのうちにいますキリストであり、神の目的は、あなたを単なるクリスチャンにするよりも、あなたの中にキリストを形づくることです。要約を読む →旧約聖書がキリストを告げ知らせていた手がかりセレスタン・ヤオは、旧約聖書の中に来るべきメシアのしるしを見いだし、コロサイ人への手紙1章26節から27節にある、あなたがたのうちにいますキリスト、栄光の望みという奥義を明らかにします。要約を読む →

コロサイ人への手紙1章についてよくある質問

すべての造られたものに先立って生まれた方(コロサイ1章15節)とはどういう意味ですか

先に生まれた方という言葉は、キリストが造られたという意味ではありません。造られたすべてのものに対するキリストの優位と主権を表します。次の節は、万物がキリストによって、キリストのために造られたと明らかにしています。この言葉を別の仕方で解釈するクリスチャンの流れもあります。

あなたがたのうちにいますキリスト、栄光の望みとはどういう意味ですか

27節でパウロは、キリストが信じる者のうちに、異邦人の中にも住んでおられることを奥義と呼びます。この臨在は、来るべき栄光の保証です。それはパウロが宣べ伝える福音の中心です。

コロサイ人への手紙1章の主なメッセージは何ですか

コロサイ人への手紙1章は、キリストが創造者であり、教会のかしらであり、十字架によって和解をもたらす救い主であることを宣言しています。人間的な付け足しに対して、パウロは、何もキリストに取って代わってはならないと思い起こさせます。福音は十分であり、全世界で実を結んでいます。

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