聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 3

概要

ひとりの父が、わが子に教えを守るよう勧めます。この章には、自分の知識にたよらず、心をつくして主に信頼せよという有名な勧めが含まれています。財産をもって主をあがめ、主の懲らしめを軽んじないよう促し、金よりも尊い知恵をたたえます。終わりでは、知恵に導かれた生き方が描かれます。恐れずに歩み、隣人に善を行い、暴虐な人をうらやまないことです。

この章の5つの区分

  1. 1-4節父の教えを守る:恵みと平安
  2. 5-12節主に信頼し、主をあがめ、主の懲らしめを受ける
  3. 13-20節知恵を得る人はさいわい
  4. 21-26節知恵を守り、恐れずに歩む
  5. 27-35節隣人に善を行う、そしてよこしまな者と正しい者の対比

1わが子よ、わたしの教を忘れず、わたしの戒めを心にとめよ。

2そうすれば、これはあなたの日を長くし、命の年を延べ、あなたに平安を増し加える。

3いつくしみと、まこととを捨ててはならない、それをあなたの首に結び、心の碑にしるせ。

4そうすれば、あなたは神と人との前に 恵みと、誉とを得る。

5心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。

6すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。

7自分を見て賢いと思ってはならない、主を恐れて、悪を離れよ。

8そうすれば、あなたの身を健やかにし、あなたの骨に元気を与える。

9あなたの財産と、すべての産物の初なりをもって主をあがめよ。

10そうすれば、あなたの倉は満ちて余り、あなたの酒ぶねは新しい酒であふれる。

11わが子よ、主の懲らしめを軽んじてはならない、その戒めをきらってはならない。

12主は、愛する者を、戒められるからである、あたかも父がその愛する子を戒めるように。

13知恵を求めて得る人、悟りを得る人はさいわいである。

14知恵によって得るものは、銀によって得るものにまさり、その利益は精金よりも良いからである。

15知恵は宝石よりも尊く、あなたの望む何物も、これと比べるに足りない。

16その右の手には長寿があり、左の手には富と、誉がある。

17その道は楽しい道であり、その道筋はみな平安である。

18知恵は、これを捕える者には命の木である、これをしっかり捕える人はさいわいである。

19主は知恵をもって地の基をすえ、悟りをもって天を定められた。

20その知識によって海はわきいで、雲は露をそそぐ。

21わが子よ、確かな知恵と、慎みとを守って、それをあなたの目から離してはならない。

22それはあなたの魂の命となり あなたの首の飾りとなる。

23こうして、あなたは安らかに自分の道を行き、あなたの足はつまずくことがない。

24あなたは座しているとき、恐れることはなく、伏すとき、あなたの眠りはここちよい。

25あなたはにわかに起る恐慌を恐れることなく、悪しき者の滅びが来ても、それを恐れることはない。

26これは、主があなたの信頼する者であり、あなたの足を守って、わなに捕われさせられないからである。

27あなたの手に善をなす力があるならば、これをなすべき人になすことを さし控えてはならない。

28あなたが物を持っている時、その隣り人に向かい、「去って、また来なさい。あす、それをあげよう」と言ってはならない。

29あなたの隣り人がかたわらに安らかに住んでいる時、これに向かって、悪を計ってはならない。

30もし人があなたに悪を行ったのでなければ、ゆえなく、これと争ってはならない。

31暴虐な人を、うらやんではならない、そのすべての道を選んではならない。

32よこしまな者は主に憎まれるからである、しかし、正しい者は主に信任される。

33主の、のろいは悪しき者の家にある、しかし、正しい人のすまいは主に恵まれる。

34彼はあざける者をあざけり、へりくだる者に恵みを与えられる。

35知恵ある者は、誉を得る、しかし、愚かな者ははずかしめを得る。

鍵となる聖句

5-6節
心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。 すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。

心をつくして神に信頼するとは、自分の知識だけにたよらないことです。すべての道で主を認めるとは、日々の決断で主に尋ねることであり、主が道をまっすぐにしてくださるという約束があります。

9節
あなたの財産と、すべての産物の初なりをもって主をあがめよ。

財産と産物の初なりをもって主をあがめる。聖書は、お金の扱いにおいて神を第一に置いています。今日の教会では十分の一の位置づけの理解は分かれますが、惜しみなく与えるという原則では一致しています。

11-12節
わが子よ、主の懲らしめを軽んじてはならない、その戒めをきらってはならない。 主は、愛する者を、戒められるからである、あたかも父がその愛する子を戒めるように。

神の懲らしめは、愛する子を戒める父のものとして示されます。軽んじてはならないのは、それが拒絶ではなく神の愛の表れだからです。

13-15節
知恵を求めて得る人、悟りを得る人はさいわいである。 知恵によって得るものは、銀によって得るものにまさり、その利益は精金よりも良いからである。 知恵は宝石よりも尊く、あなたの望む何物も、これと比べるに足りない。

知恵を得る人はさいわいです。知恵は銀よりも、精金よりも、宝石よりも尊いとされます。この章は富を軽んじているのではなく、知恵がそれを超えていると語っています。

23-24節
こうして、あなたは安らかに自分の道を行き、あなたの足はつまずくことがない。 あなたは座しているとき、恐れることはなく、伏すとき、あなたの眠りはここちよい。

知恵を守る人は、安らかに自分の道を行き、恐れずに眠ります。約束されている安全は、障害がないことではなく、足をわなから守ってくださる神への信頼です。

このテーマで祈る

説教が語っていること

箴言3章についてよくある質問

箴言3章5節、6節はどういう意味ですか

これらの節は、心をつくして神に信頼し、自分の知識だけにたよらず、すべての決断で神を認めるよう勧めています。約束は、神が道をまっすぐにしてくださることです。考えなくてよいという意味ではなく、自分への信頼より神への信頼を先に置くことです。すべてがわからないときも同じです。

なぜ箴言3章は神の懲らしめについて語るのですか

11節と12節で、神の懲らしめは、愛する子に対する父の戒めにたとえられています。本文はそれを軽んじないよう求めます。神は退けるためではなく、導くために戒められるという考えです。箴言は、あらゆる試練が罪のせいだとは言っていませんが、神の訓練から学ぶことはできると語ります。

箴言3章9節、10節は、ささげる人に富を約束していますか

本文は、財産をもって神をあがめることと、倉が満ちることを結びつけています。箴言は、神の祝福のもとにある生き方の一般的な原則を描くもので、契約のように要求できる自動的な約束ではありません。クリスチャンは何よりも、神を第一にし、信頼をもって惜しみなく与えるようにとの招きと受け取ります。

箴言3章の中心的なメッセージは何ですか

この章は、神への信頼と知恵に基づく生き方を呼びかけます。それは、受けた教えに忠実であること、神をあがめること、神の懲らしめを受け入れること、隣人に誠実であることを通り、確かな歩みと恐れのない眠りへと導きます。

箴言 3を引用している記事

← すべての章

口語訳(1955年)— パブリックドメイン。