聖書 — 口語訳 (1955)
ヨブ記 33
概要
ヨブ記33章では、若いエリフがヨブに直接語りかけます。ヨブが、自分は清く、神は自分を敵のように扱っていると言ったことを、エリフはとがめます。エリフにとって、神は人よりも大いなる方であり、夢、苦しみ、そして仲保者を通して、さまざまな方法で語られます。身代金が見いだされると、人は穴から救い出され、祈り、喜びを取り戻し、証しをします。クリスチャンはこの言葉を慎重に読みます。書の終わりで、神はこの言葉をすべてお認めになるわけではないからです。
この章の5つの区分
1だから、ヨブよ、今わたしの言うことを聞け、わたしのすべての言葉に耳を傾けよ。
2見よ、わたしは口を開き、口の中の舌は物言う。
3わたしの言葉はわが心の正しきを語り、わたしのくちびるは真実をもってその知識を語る。
4神の霊はわたしを造り、全能者の息はわたしを生かす。
5あなたがもしできるなら、わたしに答えよ、わたしの前に言葉を整えて、立て。
6見よ、神に対しては、わたしもあなたと同様であり、わたしもまた土から取って造られた者だ。
7見よ、わたしの威厳はあなたを恐れさせない、わたしの勢いはあなたを圧しない。
8確かに、あなたはわたしの聞くところで言った、わたしはあなたの言葉の声を聞いた。
9あなたは言う、『わたしはいさぎよく、とがはない。わたしは清く、不義はない。
10見よ、彼はわたしを攻める口実を見つけ、わたしを自分の敵とみなし、
11わたしの足をかせにはめ、わたしのすべての行いに目をとめられる』と。
12見よ、わたしはあなたに答える、あなたはこの事において正しくない。神は人よりも大いなる者だ。
13あなたが『彼はわたしの言葉に 少しも答えられない』といって、彼に向かって言い争うのは、どういうわけであるか。
14神は一つの方法によって語られ、また二つの方法によって語られるのだが、人はそれを悟らないのだ。
15人々が熟睡するとき、または床にまどろむとき、夢あるいは夜の幻のうちで、
16彼は人々の耳を開き、警告をもって彼らを恐れさせ、
17こうして人にその悪しきわざを離れさせ、高ぶりを人から除き、
18その魂を守って、墓に至らせず、その命を守って、つるぎに滅びないようにされる。
19人はまたその床の上で痛みによって懲らされ、その骨に戦いが絶えることなく、
20その命は、食物をいとい、その食欲は、おいしい食物をきらう。
21その肉はやせ落ちて見えず、その骨は見えなかったものまでもあらわになり、
22その魂は墓に近づき、その命は滅ぼす者に近づく。
23もしそこに彼のためにひとりの天使があり、千のうちのひとりであって、仲保となり、人にその正しい道を示すならば、
24神は彼をあわれんで言われる、『彼を救って、墓に下ることを免れさせよ、わたしはすでにあがないしろを得た。
25彼の肉を幼な子の肉よりもみずみずしくならせ、彼を若い時の元気に帰らせよ』と。
26その時、彼が神に祈るならば、神は彼を顧み、喜びをもって、み前にいたらせ、その救を人に告げ知らせられる。
27彼は人々の前に歌って言う、『わたしは罪を犯し、正しい事を曲げた。しかしわたしに報復がなかった。
28彼はわたしの魂をあがなって、墓に下らせられなかった。わたしの命は光を見ることができる』と。
29見よ、神はこれらすべての事を ふたたび、みたび人に行い、
30その魂を墓から引き返し、彼に命の光を見させられる。
31ヨブよ、耳を傾けてわたしに聞け、黙せよ、わたしは語ろう。
32あなたがもし言うべきことがあるなら、わたしに答えよ、語れ、わたしはあなたを正しい者にしようと 望むからだ。
33もし語ることがないなら、わたしに聞け、黙せよ、わたしはあなたに知恵を教えよう」。
鍵となる聖句
神は一つの方法によって語られ、また二つの方法によって語られるのだが、人はそれを悟らないのだ。
神はあるときはこの方法で、あるときは別の方法で語られますが、人はそれに気づきません。問題は神の沈黙ではなく、聞く側にあることが多いと、この節は教えています。
人々が熟睡するとき、または床にまどろむとき、夢あるいは夜の幻のうちで、 彼は人々の耳を開き、警告をもって彼らを恐れさせ、
エリフは、夜の夢や幻を、神が警告し教えられる方法として挙げています。これらの節は、神が語られる一つの方法を述べていますが、それだけが唯一の方法だとは言っていません。
神は彼をあわれんで言われる、『彼を救って、墓に下ることを免れさせよ、わたしはすでにあがないしろを得た。
神はあわれみ、彼を救い出せ、わたしは身代金を見いだしたと言われます。クリスチャンはここにキリストのわざの予告を見ますが、これはエリフの言葉であって、神の言葉ではないことも思い起こします。
見よ、神はこれらすべての事を ふたたび、みたび人に行い、 その魂を墓から引き返し、彼に命の光を見させられる。
神は人に対して二度でも三度でも事を行い、その魂を穴から連れ戻し、いのちの光で照らされます。中心となる考えは、救おうとして忍耐される神の姿です。
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ヨブ記33章についてよくある質問
ヨブ記33章14節はどういう意味ですか
この節は、神があるときはこの方法で、あるときは別の方法で語られるのに、人はそれに気づかないと述べます。通常は、神は多くの方法で語りかけておられるのに、人間がいつも注意を払うとは限らない、という意味に理解されます。御言葉、良心、そして状況に注意深く耳を傾けるよう促しています。
ヨブ記に出てくるエリフとはだれですか
エリフは、ヨブの三人の友の後に語り出す、年の若い人です。ヨブが自分を義としていることをとがめ、神の偉大さを思い起こさせます。彼の言葉には、神がどのように警告し、救い出されるかについての真理が含まれていますが、慎重に評価されます。彼の言葉だけで、ヨブの苦しみが説明できるわけではないからです。
ヨブ記33章24節の身代金とはどういう意味ですか
神は、穴に落ちそうな人をあわれみ、救い出すための身代金を見いだしたと言われます。本文は、それが何であるかを明らかにしていません。多くのクリスチャンは、そこにイエス・キリストの犠牲の予告を見ますが、本来の意味は、神を呼ぶ者に神が与えられる救いであることも思い起こします。
ヨブ記 33を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。