聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 132
概要
詩篇132篇は都もうでの歌です。主のすまいを見いだすまでは眠らないと誓ったダビデの誓願を思い起こします。ヤアルの野で見いだされた契約の箱は、エルサレムに運び上げられます。神は二つの誓いで答えられます。ダビデの子が王座につくこと(ただし、その子らが契約を守るならば)、そしてシオンは神の安息の場所であり、そこで貧しい者たちを祝福されることです。キリスト者は、ここにダビデの子孫であるイエス・キリストの予告を見ます。
この章の4つの区分
1主よ、ダビデのために、そのもろもろの辛苦をみこころにとめてください。
2ダビデは主に誓い、ヤコブの全能者に誓いを立てて言いました、
3「わたしは主のために所を捜し出し、ヤコブの全能者のためにすまいを求め得るまでは、わが家に入らず、わが寝台に上らず、わが目に眠りを与えず、わがまぶたにまどろみを与えません」。
6見よ、われらはエフラタでそれを聞き、ヤアルの野でそれを見とめた。
7「われらはそのすまいへ行って、その足台のもとにひれ伏そう」。
8主よ、起きて、あなたの力のはこと共に、あなたの安息所におはいりください。
9あなたの祭司たちに義をまとわせ、あなたの聖徒たちに喜び呼ばわらせてください。
10あなたのしもべダビデのために、あなたの油そそがれた者の顔を、しりぞけないでください。
11主はまことをもってダビデに誓われたので、それにそむくことはない。すなわち言われた、「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、あなたの位につかせる。
12もしあなたの子らがわたしの教える 契約と、あかしとを守るならば、その子らもまた、とこしえに あなたの位に座するであろう」。
13主はシオンを選び、それをご自分のすみかにしようと望んで言われた、
14「これはとこしえにわが安息所である。わたしはこれを望んだゆえ、ここに住む。
15わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽かせる。
16またわたしはその祭司たちに救を着せる。その聖徒たちは声高らかに喜び呼ばわるであろう。
17わたしはダビデのために そこに一つの角をはえさせる。わたしはわが油そそがれた者のために 一つのともしびを備えた。
18わたしは彼の敵に恥を着せる。しかし彼の上にはその冠が輝くであろう」。
鍵となる聖句
主よ、ダビデのために、そのもろもろの辛苦をみこころにとめてください。
詩篇は、神がダビデとそのすべての苦労を思い出してくださるよう求めます。しもべの労苦を神に思い起こさせ、それに寄り頼んで祈るのです。
ダビデは、神の臨在を自分の安らぎより優先します。主が民のただ中にすまいをもたれるまでは、休もうとしません。
主はまことをもってダビデに誓われたので、それにそむくことはない。すなわち言われた、「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、あなたの位につかせる。
神はダビデに、その子孫のひとりが治めると誓われます。サムエル記下7章の約束で、新約聖書はそれをイエスに当てはめています。
主はシオンを選び、それをご自分のすみかにしようと望んで言われた、 「これはとこしえにわが安息所である。わたしはこれを望んだゆえ、ここに住む。
神はシオンを選び、そこをすまいとして望まれました。神の臨在の場所は、人の努力ではなく、神の選びによるものです。
わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽かせる。
シオンへの約束の中で、神はその食物を豊かに祝福し、貧しい者をパンで飽かせると言われます。神は、乏しい人々を心にかけておられます。
詩篇132篇についてよくある質問
詩篇132篇はどういう意味ですか
詩篇132篇は二つの約束を結びつけています。契約の箱のために住まいを求めるダビデの約束と、ダビデに王朝を約束し、シオンを住まいとして選ばれた神の約束です。神の臨在を自分の安らぎより優先する人に、神が応えてくださることを示しています。
なぜ詩篇132篇は契約の箱について語るのですか
契約の箱は、神の臨在のしるしでした。ダビデはそれをキルヤテ・ヤリムで見いだし(ヤアルの野)、エルサレムに運び上げました(サムエル記上7章とサムエル記下6章)。詩篇はこの出来事を取り上げ、8節のように、神がそこに住まわれるよう求めています。
詩篇132篇をどう祈ればよいですか
5節に照らして、自分の予定の中で神にどれだけの場を与えているかを考えましょう。次に、自分の家と教会が神の住まわれる場所となるように祈ります。ダビデに約束された子孫であるイエスと、神の真実に感謝して終えましょう。
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。