聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 17
概要
詩篇17篇はダビデの祈りです。執拗な敵に追われ、ダビデは神に自分の訴えを聞き、心を調べてくださいと願い、自分の心の正しさを訴えます。ひとみのように守り、翼の陰に隠してくださいと神に願います。ライオンにたとえられる敵を描き、この世の命に限られた彼らの分け前と、目覚めるときに神の御顔を仰ぐという自分の望みとを対比します。
この章の4つの区分
1主よ、正しい訴えを聞き、わたしの叫びにみ心をとめ、偽りのないくちびるから出るわたしの祈に 耳を傾けてください。
2どうかわたしについての宣告がみ前から出て、あなたの目が公平をみられるように。
3あなたがわたしの心をためし、夜、わたしに臨み、わたしを試みられても、わたしのうちに なんの悪い思いをも見いだされないでしょう。わたしの口も罪を犯しません。
4人のおこないの事をいえば、あなたのくちびるの言葉によって、わたしは不法な者の道を避けました。
5わたしの歩みはあなたの道に堅く立ち、わたしの足はすべることがなかったのです。
6神よ、わたしはあなたに呼ばわります。あなたはわたしに答えられます。どうか耳を傾けて、わたしの述べることをお聞きください。
7寄り頼む者をそのあだから右の手で救われる者よ、あなたのいつくしみを驚くばかりにあらわし、
8ひとみのようにわたしを守り、みつばさの陰にわたしを隠し、
9わたしをしえたげる悪しき者から、わたしを囲む恐ろしい敵から、のがれさせてください。
10彼らはその心を閉じて、あわれむことなく、その口をもって高ぶって語るのです。
11彼らはわたしを追いつめ、わたしを囲み、わたしを地に投げ倒さんと、その目をそそぎます。
12彼らはかき裂かんと、いらだつししのごとく、隠れた所にひそみ待つ子じしのようです。
13主よ、立ちあがって、彼らに立ちむかい、彼らを倒してください。つるぎをもって悪しき者から わたしのいのちをお救いください。
14主よ、み手をもって人々からわたしをお救いください。すなわち自分の分け前をこの世で受け、あなたの宝をもってその腹を満たされる 世の人々からわたしをお救いください。彼らは多くの子に飽き足り、その富を幼な子に残すのです。
15しかしわたしは義にあって、み顔を見、目ざめる時、みかたちを見て、満ち足りるでしょう。
鍵となる聖句
詩篇17篇についてよくある質問
詩篇17篇はどういう意味ですか
詩篇17篇は、不当に攻撃された人が、自分の訴えを神にゆだねる祈りです。ダビデは自分の心の正しさを述べ、ひとみのように守られ、敵から救い出されることを願います。この世の命の財産より大きな望み、神の御顔を仰ぐことで結ばれます。
詩篇17篇は誰が書きましたか
表題は簡潔で、ダビデの祈りとあります。詩篇はきっかけとなった出来事を記していませんが、取り囲む敵の姿は、ダビデがサウルに追われた年月と合います。誰もが、自分の不当な状況をここに重ねることができます。
詩篇17篇はどのように祈り、味わえばよいですか
3節のように神の前に立ち、自分の訴えを主張するよりも、心を探ってくださいと願いましょう。次に8節を、自分を脅かすものの名を挙げながら繰り返してください。最後に15節で、いつか迎える出会いを感謝して結びましょう。それはすでに祈りの中で始まっています。
詩篇 17を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。