聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 76
概要
詩篇76篇はアサフの歌で、ユダに知られ、サレム、すなわちエルサレムにすみかをもつ神をたたえます。神は敵の武器を砕き、最も勇敢な戦士たちも無力のままにされました。多くの人はここに、アッスリヤの軍勢からの町の救い(列王紀下19章)の響きを見ますが、詩篇自身はそれを語っていません。畏るべき神は立ち上がって、さばきを行い、苦しむ者を救われます。詩篇は、神に誓いを立て、それを果たすよう招いています。
この章の4つの区分
1神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。
2その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。
3かしこで神は弓の火矢を折り、盾とつるぎと戦いの武器をこわされた。
4あなたは永久の山々にまさって 光栄あり、威厳がある。
5雄々しい者はかすめられ、彼らは眠りに沈み、いくさびとは皆その手を施すことができなかった。
6ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。
7しかし、あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。
8あなたは天からさばきを仰せられた。神が地のしえたげられた者を救うために、さばきに立たれたとき、地は恐れて、沈黙した。
10まことに人の怒りはあなたをほめたたえる。怒りの余りをあなたは帯とされる。
11あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は 恐るべき主に贈り物をささげよ。
12主はもろもろの君たちのいのちを断たれる。主は地の王たちの恐るべき者である。
鍵となる聖句
神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。 その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。
神は知られており、そのすみかはエルサレムの古い名であるサレムにあります。詩篇は戦いからではなく、神の臨在から始まります。
しかし、あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。
詩人は、神が呼び起こす畏れを見つめます。この畏れは暴君への恐怖ではなく、神の聖さと義を認めることです。
神は立ち上がって、さばきを行い、地のすべての苦しむ者を救われます。その力は、虐げられた人々のために用いられます。
あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は 恐るべき主に贈り物をささげよ。
この救いに対して期待される応答は、主に誓いを立て、それを果たすことです。つまり、神の前で約束を守ることです。
詩篇76篇についてよくある質問
詩篇76篇はどういう意味ですか
詩篇76篇は、神がどんな軍隊よりも強いお方だと語っています。神は、ご自分の民を脅かす者の武器を砕き、さばきを行い、苦しむ者を救われます。ふさわしい応答は、神を畏れ、誓いを立て、神に忠実であり続けることです。
詩篇76篇を書いたのは誰で、どんな背景ですか
表題はアサフの作としています。アサフはダビデの時代の歌い手です。この詩篇は、エルサレムでの大きな救いを語っています。多くの人は、ヒゼキヤの時代のセナケリブの軍勢の敗北(列王紀下19章)を見て取り、より古い勝利を考える人もいます。本文はどちらとも決めていません。
脅威に直面したとき、詩篇76篇をどう祈ればよいですか
1節から3節を読んで、神が共におられることを思い起こしましょう。次に、自分が向き合っている脅威を神に話し、7節のように、だれが神に立ち向かえるかと告白します。最後に、11節のとおり、神への約束をあらためて誓って結びましょう。
詩篇 76を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。