聖書の人物 エベデ・メレク

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

エベデ・メレクはクシュ人で、バビロンによるエルサレム包囲のさなか、ゼデキヤ王の宮廷にいた宦官です。首長たちが預言者エレミヤを泥だらけの穴に投げ込むと、彼は思い切って王に訴え、三十人を得て、綱と古い布切れでエレミヤを引き上げました。その後、神は彼に約束を送ります。町が陥落する時に救い出される、あなたが神に信頼したからだと。他の人が黙る時に行動した外国人の勇気が記憶される人物です。

エベデ・メレクという名前の意味

エベデ・メレクは一般に「王のしもべ」という意味のヘブル語の名前と理解され、固有名というより役職を指す可能性もあります。聖書は意味を説明せず、王の宮廷にいたクシュ人の宦官エベデ・メレクとして彼を紹介しています(エレミヤ書38章7節)。

エベデ・メレクの生涯

  1. 穴に投げ込まれたエレミヤ

    エレミヤ書38章1-6節

    エレミヤは、カルデア人のもとへ出て行く者は命を得ると告げます。首長たちは、兵士の士気をくじくと非難して王に彼の死を求めました。ゼデキヤ王は、彼らに逆らえないと答えます。エレミヤは綱でマルキヤの穴に降ろされ、水はなく泥があるだけで、彼は泥の中に沈みました。

  2. 王に語りかけた外国人

    エレミヤ書38章7-10節

    エベデ・メレクは事の次第を聞き、宮廷を出てベニヤミンの門にいるゼデキヤ王のもとへ行き、預言者エレミヤをあの穴に投げ込んだ者たちは悪いことをした、彼はそこで飢えて死ぬと訴えます。王は三十人を連れて行き、エレミヤが死なないうちに引き上げるよう命じました。

  3. 古い布切れと綱

    エレミヤ書38章11-13節

    エベデ・メレクは男たちを連れ、宝物庫の下から古い布切れやぼろ着を取り、エレミヤのもとへ降ろします。綱の下、わきの下に当てるよう告げ、けがをしないよう配慮しました。エレミヤは穴から引き上げられ、監視の庭にとどまりますが、生きていました。

  4. 神の約束

    エレミヤ書39章15-18節

    エレミヤがまだ監視の庭に閉じ込められている間、神は彼にエベデ・メレクに語るよう命じます。告げられた災いは町に臨みますが、神は彼を救い、剣に倒れさせず、そのいのちを戦利品とすると言われます。あなたがわたしに信頼したからだと。彼の信仰に、個人的な答えが与えられました。

エベデ・メレクから学ぶこと

  • 目の前で不正が行われる時、沈黙は中立ではありません。その土地の人でなくても、思い切って声を上げましょう。
  • 細やかな配慮は愛の一部です。エベデ・メレクは、エレミヤが傷つかないよう古い布切れのことまで考えました。
  • 神はあなたが神に寄せる信頼を見ておられ、試練の日にそれを覚えていてくださいます。
  • 行動するひとりの人が、神のしもべの運命を変えることがあります。あなたの立場を軽く見てはいけません。

鍵となる聖句

エレミヤ書38章9節

エベデ・メレクは、エレミヤに対する悪を王の前で訴えます。ユダの首長たちが預言者の死を望む中、外国人が語った勇気ある一言です。

エレミヤ書39章18節

神はエベデ・メレクに、エルサレム陥落の時にいのちを守ると約束されます。彼が神に信頼したからです。信仰の行いに、神は個人的に答えられました。

よくある質問

なぜエベデ・メレクはエレミヤを救ったのですか。

聖書は動機を詳しく記しませんが、王への訴えのことばを伝えています。この人々は悪いことをし、エレミヤはそこで飢えて死ぬ、と。神は後にその鍵を示されました。エベデ・メレクは主に信頼したのです(エレミヤ書39章18節)。彼の行動は、同情だけでなく信仰の行いとして示されています。

エベデ・メレクという名前にはどんな意味がありますか。

エベデ・メレクは一般に「王のしもべ」と訳されます。個人の名前というより役職名とみる人もいますが、本文はどちらとも決めていません。聖書は、彼がゼデキヤ王の宮廷にいたクシュ人の宦官であることだけを記します(エレミヤ書38章7節)。外国人であることが、彼の勇気をいっそう際立たせています。

エベデ・メレクの物語は聖書のどこにありますか。

エレミヤ書の二つの箇所にあります。38章7-13節は、王への訴えと、エレミヤを穴から救い出す場面です。39章15-18節は、神がエレミヤを通して彼に与えたことばを記し、エルサレムが占領される時、主に信頼したので救い出されると告げています。

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