聖書の人物 サウル

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

サウルはイスラエル最初の王です。背の高いベニヤミン人の青年で、父のろばを捜しに出てサムエルに会い、主の民の君主として油を注がれました。初めはへりくだっていましたが、アマレクに関する命令に民を恐れて従わず、サムエルから、神が王位から退けられると告げられます。最後はペリシテ人との戦いでギルボアに倒れました。幸先のよい出だしは、神のことばへの従順の代わりにはならないと教えられます。

サウルという名前の意味

名前は一般に、ヘブル語の「求める」という動詞に結びつけられ、「求められた者」を意味するとされます。民が王を求めたことを思わせますが、聖書は彼の物語の中でこの名前を直接説明していません。

サウルの生涯

  1. ろばを捜しに出た青年

    サムエル記第一9章1-21節

    サウルはベニヤミン部族のキシュの子で、若く美しく、民の誰よりも頭一つ高い人でした。父の迷ったろばを捜しに出て、サムエルのもとに着きます。主はサムエルに、わたしがあなたに話した人だと告げられました。サウルは、自分はイスラエルの最も小さい部族の者ですと、へりくだって答えます。

  2. 油注ぎと新しい心

    サムエル記第一10章1-9節

    サムエルは油の壺を取ってサウルの頭に注ぎ、主がご自分の民の君主として油を注がれたと告げます。いくつかのしるしと、別人のように変えられることが予告されました。サウルがサムエルのもとを去ると、神は彼に新しい心を与え、しるしはその日のうちに起こりました。

  3. 民に迎えられた王

    サムエル記第一10章17-27節

    サムエルは民を集めます。サウルが選び出され、サムエルは、主が選ばれた人を見なさい、民のうちに彼のような者はいない、と宣言しました。民は皆、王さま万歳、と叫びます。こうしてサウルはイスラエル最初の王になりました。

  4. 不従順と退けられること

    サムエル記第一15章1-35節

    神はサウルに、アマレクを打ち、すべてを聖絶するよう命じます。ところがサウルと民は、王アガグと最良の家畜を惜しみました。主はサウルを王としたことを悔やまれます。サウルは、私は罪を犯しましたと認め、民を恐れていたと説明しました。サムエルは、主のことばを退けたので、主もあなたを王位から退けられた、と告げます。

  5. ギルボアでの死

    サムエル記第一31章1-13節

    ペリシテ人はサウルとその息子たちを追撃します。ヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアが討たれ、サウルも射手たちに重傷を負わされました。彼は三人の息子と同じ日に死にます。翌日、ペリシテ人はギルボア山で遺体を見つけました。のちにヤベシュの人々が遺体を取って葬り、七日間断食しました。

サウルから学ぶこと

  • 良い始まりだけでは足りません。神のことばへの従順を、最後まで続ける必要があります。
  • 神より人の目を恐れると、サウルが民の前で誤ったように、間違った選択に導かれます。
  • 神は、最も目立つささげ物よりも、心からの従順を喜ばれます。
  • 初めのへりくだりは保ち続ける必要があります。さもないと、地位が神への依存に取って代わってしまいます。

鍵となる聖句

サムエル記第一10章24節

サムエルは、主が選ばれた人としてサウルを民に示します。神の選びはどんな功績にも先立ちますが、それを受けた者には、忠実な応答が求められます。

サムエル記第一15章22節

見よ、聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。サウルの物語の中心となる節です。

サムエル記第一15章24節

サウルは、私は民を恐れて、彼らの声に聞き従ってしまいましたと認めます。人への恐れが不従順の理由であり、今日の信者にとっても罠であり続けています。

サウルについての説教

よくある質問

聖書のサウルとは誰ですか。

サウルはイスラエル最初の王で、キシュの子のベニヤミン人です。サムエルに油を注がれて民を治めましたが、神に従わず、王位から退けられました。ペリシテ人とのギルボアの戦いで死にました。

なぜ神はサウルを退けたのですか。

サムエル記第一15章で、サウルはアマレクに関する命令に従わず、王アガグと最良の家畜を惜しみました。サムエルは、従順はいけにえにまさると告げ、サウルは民を恐れていたと認めます。

サウルの物語は聖書のどこにありますか。

サムエル記第一に始まります。9章でサムエルとの出会い、10章で油注ぎ、15章で退けられること、31章でギルボアでの死が語られます。

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