要約
ピネハスはエルアザルの子でアロンの孫、モーセとヨシュアの時代の祭司です。バアル・ペオルで民がモアブとミディアンの女たちとの偶像礼拝と不品行に走ったとき、彼は立ち上がり、イスラエル人とミディアン人の女を槍で刺し通し、神罰は止みました。神は彼に平和の契約と永遠の祭司職を約束されます。のちには、ヨルダン川の向こうの部族との内戦を避ける使節団を率いました。詩篇106篇は、その行為が義と認められたと語ります。
ピネハスという名前の意味
ピネハスの名はエジプト起源と考えられ、肌の色の濃い人を指す語に結びつけられることが多いものの、その意味は議論があります。聖書はこの名を説明していません。サムエル記には祭司エリの子で同じ名の別のピネハスがいて、行いは大きく異なります。
ピネハスの生涯
イスラエルがバアル・ペオルに付く
民数記25章1-5節シティムで民はモアブの娘たちと不品行に走り、彼女たちの神々の前にひれ伏しました。イスラエルはバアル・ペオルを慕い、主の怒りがイスラエルに燃え上がります。神は罪ある者をさばくよう命じ、神罰が宿営を打ちました。民は会見の天幕の入り口で泣きました。
ピネハスの槍
民数記25章6-9節皆の目の前で、一人のイスラエル人がミディアン人の女を天幕に連れ込みました。祭司アロンの孫、エルアザルの子ピネハスは、会衆の中から立ち上がって槍を手に取り、二人を刺し通します。神罰はイスラエルの子らの上から止みました。すでに二万四千人が死んでいました。
平和の契約
民数記25章10-13節神は、ピネハスがご自分の熱心を彼らの間で燃やし、イスラエルから御怒りを退けたと宣言されます。そして彼に平和の契約を約束し、その子孫には永遠の祭司職の契約を与えると言われました。彼の行為は、イスラエルの子らのための贖いとされました。
戦いを避けるために遣わされる
ヨシュア記22章10-20節ルベン族、ガド族、マナセの半部族がヨルダン川のほとりに大きな祭壇を築きました。イスラエルは背信を恐れ、戦いの準備をします。ピネハスが十人の族長とともに遣わされました。彼はペオルの罪とアカンの罪を思い出させたうえで、攻撃する前にまず率直に問いただします。
耳を傾ける祭司
ヨシュア記22章21-34節部族の人々は、祭壇はいけにえのためではなく、主に属する者としての証しだと説明しました。ピネハスは、主が私たちの中におられることが今わかったと答えます。彼がその返答を民に伝えると、民は神をほめたたえました。熱心な人が、なだめることもできたのです。
義と認められた行為
詩篇106篇28-31節詩人はバアル・ペオルを振り返ります。ピネハスが立って仲裁すると神罰は止み、それは代々にわたって永遠に彼の義と認められた、と。創世記15章6節でアブラハムの信仰を語る表現と同じです。神はこの行為に、心から出た忠実さを見られたのです。
ピネハスから学ぶこと
- 神が認める熱心とは、個人的な怒りではなく、神の聖さへの情熱であり、神の導きの下で生きられるものです。
- ピネハスはイスラエルの歴史の特別な時に行動しました。あなたは彼の行為を繰り返すのではなく、神への全き心を分かち合うのです。
- 兄弟を非難する前に、ヨシュア記22章のピネハスのように、まず本人に話しに行き、答えを聞きましょう。
- 神の民の中で見逃された罪は大きな代償を払います。一人の忠実さが、その被害を止めることもあります。
- 神の怒りをそらす真の祭司はイエスです。イエスは罪ある者を刺し通さず、その人の身代わりとして刺し通されました。
鍵となる聖句
神はピネハスの中にご自分の熱心を認め、平和の契約と永遠の祭司職を与えられます。神への熱心は、神の平和を受けます。
ピネハスの仲裁は代々にわたって義と認められました。詩篇はこの出来事を暴力ではなく、信仰の行為として読み直しています。
ピネハスは、主が民の中におられ、部族に不忠実はなかったと認めて調査を結びます。熱心な人は、恐れが誤りだったことを喜べるのです。
ピネハスについての説教
よくある質問
なぜ神はピネハスの行為を認められたのですか。
民数記25章11節は、ピネハスが神の熱心を燃やしたからだと答えます。彼の行為は神の憤りを退け、イスラエルは滅ぼし尽くされませんでした。すでにさばきが始まり、罪が皆の前に現れた時に、彼の介入が神罰を止めました。神はそこに忠実さを見て、平和の契約で報いられました。
ピネハスという名前にはどんな意味がありますか。
この名はエジプト起源と考えられ、肌の色の濃い人を指す語に結びつけられることが多いものの、確かではありません。聖書は説明していません。同じ名はサムエル記で祭司エリの子も持っており、その行いはアロンの孫とは正反対でした。
ピネハスの物語は聖書のどこにありますか。
バアル・ペオルの出来事は民数記25章1-18節にあります。ピネハスはその後、ヨシュア記22章9-34節で東の部族への使節団を率います。詩篇106篇28-31節は彼の介入を読み直しています。民数記31章や士師記20章に祭司として登場し、歴代誌の系図にも名があります。