聖書の人物 リヅパ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

リヅパはアヤの娘で、サウル王の側女です。サウルの死後、イシュ・ボシェテはアブネルが彼女のもとに入ったと責め、二人の関係は決裂します(第二サムエル3章7節)。のちダビデの時代に、彼女の二人の子アルモニとメフィボシェテはギブオン人に引き渡されて殺されます。リヅパは荒布を岩の上に広げ、刈り入れの始まりから雨が降るまで、鳥や獣から遺体を守りました。悲しみの中の母の忠実さが記憶されています。

リヅパという名前の意味

リヅパという名は、一般に熱した石や燠を意味するヘブル語に結びつけられますが、意味は定かではありません。聖書は名について何も述べず、彼女をアヤの娘でサウルの側女として紹介するだけです(第二サムエル3章7節)。

リヅパの生涯

  1. サウルの側女

    第二サムエル3章6-7節

    サウル家とダビデ家の戦いのさなか、アブネルはサウル家のために力を強めていました。聖書は、サウルにリヅパという側女がいたと記します。彼女はアヤの娘でした。サウルの子イシュ・ボシェテは、なぜ父の側女のところに入ったのかとアブネルを責めます。聖書はリヅパ自身の言葉を一つも伝えていません。

  2. 王国を動かした非難

    第二サムエル3章8-12節

    アブネルはひどく怒ってイシュ・ボシェテに言い返し、主が誓われたとおり、王位をダビデに移すと宣言します。イシュ・ボシェテは何も言い返せませんでした。アブネルはただちにダビデへ使者を送り、契約を結ぼうとします。リヅパの名は、王国がサウル家からダビデ家へ移る場面と結びついています。

  3. 飢饉と血の負債

    第二サムエル21章1-7節

    ダビデの時代に三年続く飢饉が起こります。主は、サウルがイスラエルの誓いにもかかわらずギブオン人を殺したことが原因だと示されました。ギブオン人は銀を受け取らず、サウルの子孫七人を主の前に、ギブアで晒すよう求めます。ダビデは承知しますが、誓いのゆえにヨナタンの子メフィボシェテは守りました。

  4. 引き渡されたリヅパの子ら

    第二サムエル21章8-9節

    王はリヅパがサウルに産んだ二人の子アルモニとメフィボシェテ、そしてサウルの娘メラブの五人の子を取りました。七人はギブオン人の手に渡され、大麦の刈り入れの始まりのころ、山の上で一緒に殺されます。リヅパは同じ日に二人の息子を失いました。

  5. 岩の上の長い見守り

    第二サムエル21章10節

    リヅパは荒布を取って、岩の上に自分のために広げました。刈り入れの始まりから、天から雨が遺体に降り注ぐまで、そこにとどまります。昼は空の鳥を、夜は野の獣を近づけませんでした。聖書は彼女の言葉を記さず、ただこの忠実な行いだけを伝えています。

  6. ダビデに伝えられた行い

    第二サムエル21章11-14節

    リヅパのしたことがダビデに伝えられます。王はヤベシュ・ギルアデからサウルとヨナタンの骨を取り寄せ、木に掛けられた七人の骨も集めさせました。すべてはベニヤミンの地で、キシの墓に葬られます。その後、神はこの国のための祈りに心を動かされました。

リヅパから学ぶこと

  • 苦しむ人の静かな忠実さは、人の目に留まり、償いへの道を開くことがあります。
  • 指導者の罪は、家族全体に痛みの結果をもたらすことがあります。
  • 神は誓いと、ギブオン人のような弱い者への正義を重んじられます。
  • 悲しみの中で、そばにとどまることだけが唯一の行いである場合があり、それには意味があります。
  • 死者を敬い、遺族に寄り添うことは、人間の尊厳を重んじる信仰の一部です。

鍵となる聖句

第二サムエル3章7節

アヤの娘でサウルの側女リヅパの最初の登場です。イシュ・ボシェテがアブネルを責めたことが、アブネルがダビデにつく原因になりました。

第二サムエル21章10節

物語の中心です。リヅパは昼は鳥を、夜は獣を遺体に近づけず、雨が降るまで息子たちを見守りました。

第二サムエル21章11-14節

リヅパの行いがダビデに伝えられ、ダビデはサウル、ヨナタン、処刑された七人を、キシの墓に葬ります。

よくある質問

聖書のリヅパとはどんな人ですか。

リヅパはアヤの娘で、サウル王の側女でした。サウルにアルモニとメフィボシェテという二人の子を産みました。ヨナタンの子メフィボシェテとは別人です。処刑された息子たちの遺体を、刈り入れの始まりから雨が降るまで見守ったことで知られます(第二サムエル21章8-10節)。

なぜリヅパの子らは殺されたのですか。

イスラエルには三年続く飢饉がありました。主は、サウルがイスラエルの誓いにもかかわらずギブオン人を殺した血のためだと示されました(第二サムエル21章1-2節)。ギブオン人はサウルの子孫七人を求め、ダビデはリヅパの二人の子とメラブの五人の子を引き渡しました。

リヅパの物語は聖書のどこにありますか。

リヅパが登場するのは二か所だけです。イシュ・ボシェテとアブネルの対立を語る第二サムエル3章7節と、息子たちの遺体を見守る第二サムエル21章8-14節です。後者がよく知られ、悲しみの中での彼女の忠実さを示しています。

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