要約
エルカナはエロハムの子で、士師の時代の終わりにエフライムの山地のラマタイム・ツォフィムに住んでいました。妻は二人で、子のいるペニンナと子のいないハンナです。毎年シロに上って主を礼拝し、いけにえをささげました。ハンナを愛して慰め、神がサムエルを与えると、子を主にささげる妻の誓願を尊重しました。礼拝に忠実で思いやりのある夫として記憶されています。
エルカナという名前の意味
エルカナという名は、一般にヘブル語の「神が得られた」または「神が造られた」と結びつけられます。聖書は説明しませんが、シロでの主への礼拝を軸に生きた人として描いています(サムエル記第一1章3節)。
エルカナの生涯
エフライムの山地の人
サムエル記第一1章1-2節エルカナは、エフライムの山地のラマタイム・ツォフィムの人で、エロハムの子、エフライム人です。妻はハンナとペニンナの二人で、ペニンナには子がいましたが、ハンナにはいませんでした。物語は最初から苦しい家庭の緊張を描き、神はそれをイスラエル全体への祝福に変えていかれます。
シロの礼拝に忠実
サムエル記第一1章3-5節この人は毎年、自分の町からシロへ上り、万軍の主を礼拝し、いけにえをささげました。いけにえの日には、ペニンナとその子らに分け前を与え、ハンナには二倍の分け前を与えました。主が彼女の胎を閉じておられたものの、彼女を愛していたからです。
慰める夫
サムエル記第一1章6-8節ペニンナは年ごとにハンナを苦しめ、ハンナは泣いて食べませんでした。エルカナは、なぜ泣き、なぜ食べず、なぜ心を痛めるのか、私はあなたにとって十人の息子より良くはないのかと尋ねます。悲しみを癒やすことはできなくても、愛情を示しました。
サムエルの誕生
サムエル記第一1章19-20節ハンナが主の前で祈ったあと、一家は主を礼拝し、ラマの家に帰ります。エルカナは妻ハンナを知り、主は彼女を覚えられました。ハンナは男の子を産み、主に願ったのでその名をサムエルとしました。神は、礼拝を続ける家庭の中で、蔑まれた女性の祈りにこたえられました。
神への誓願を尊重する
サムエル記第一1章21-28節エルカナは家族と共に、年ごとのいけにえと誓願を果たすために上ります。ハンナは乳離れするまで子と残りました。エルカナは、良いと思うようにして乳離れまで待ちなさい、ただ主がそのことばを実現してくださるように、と答えます。のちに子はシロへ連れて行かれ、主にゆだねられました。
祝福された家族
サムエル記第一2章11節、19-21節エルカナはラマの家に帰り、子は祭司エリの前で主に仕えます。両親は毎年シロに上りました。エリはエルカナと妻を祝福し、主が別の子を与えるようにと願います。主はハンナを顧み、彼女はさらに三人の息子と二人の娘を産み、サムエルは主のそばで成長しました。
エルカナから学ぶこと
- 年ごとに続く礼拝への忠実さは、神がみわざを行われる土台を整えます。
- 夫は、ハンナへの二倍の分け前のような具体的な心遣いで、妻を尊ぶことができます。
- 慰めとは、すべてを解決することではありません。エルカナは祈りの答えの代わりにはなれませんが、愛でハンナを包みました。
- 配偶者の霊的な献身を、犠牲を伴っても支えることは信仰の行いです。
- 神にゆだねたものは失われません。エルカナの家庭には、さらに多くの子が与えられました。
鍵となる聖句
エルカナは毎年シロに上り、万軍の主を礼拝しました。霊的に衰えた時代の礼拝への忠実さが、サムエルの登場を備えます。
エルカナはハンナに、自分は十人の息子より良くないのかと尋ねます。不器用でも優しいこのことばは、妻の苦しみを見て愛する夫の姿を表しています。
ただ主がそのことばを実現してくださるように、と彼は言います。エルカナはハンナの誓願に加わり、家族の願いを神の手にゆだねました。
エリはエルカナと妻を、主にささげた子の代わりとなる子のために祝福します。神は最も大切なものをゆだねる人を、豊かに報われます。
よくある質問
聖書のエルカナとはどんな人ですか。
エルカナはエフライムの山地のラマタイム・ツォフィムの人で、ハンナとペニンナの夫です。毎年シロに上って主を礼拝しました。ハンナの祈りにこたえて生まれた預言者サムエルの父として最もよく知られています(サムエル記第一1章)。
エルカナという名前の意味は何ですか。
エルカナは一般に「神が得られた」「神が造られた」という意味に理解されます。聖書はこの意味に触れていません。旧約聖書では特にレビ人を中心に他の何人かもこの名で、よくある名前でした。
エルカナの物語は聖書のどこにありますか。
物語はサムエル記第一1章に、家族の生活とサムエルの誕生が記されています。続いて2章11節と19-21節で、エリが彼と妻を祝福します。レビ人につながる系図は歴代誌第一6章にもあります。