聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 105

概要

詩篇105篇は長い賛美の詩篇で、神の民の歴史を語り、神の奇しいみわざを思い起こすよう招きます。主をほめたたえ、絶えずそのみ顔を求め、そのみわざを知らせよ、という呼びかけで始まります。続いて、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約、奴隷として売られたヨセフ、モーセ、エジプトの災い、民の脱出、雲、うずら、岩からの水をたどります。詩は、神がそうされた理由、すなわち民が神の定めを守るためである、と述べて終わります。

この章の5つの区分

  1. 1-6節主をほめたたえ、絶えずそのみ顔を求めよ
  2. 7-15節アブラハム、イサク、ヤコブとの契約:神は約束を守られる
  3. 16-22節奴隷として売られ、のちに高く上げられたヨセフ
  4. 23-38節モーセ、エジプトの災い、民の脱出
  5. 39-45節雲、うずら、開かれた岩:神は約束を覚えておられる

1主に感謝し、そのみ名を呼び、そのみわざをもろもろの民のなかに知らせよ。

2主にむかって歌え、主をほめうたえ、そのすべてのくすしきみわざを語れ。

3その聖なるみ名を誇れ。主を尋ね求める者の心を喜ばせよ。

4主とそのみ力とを求めよ、つねにそのみ顔を尋ねよ。

5そのしもべアブラハムの子孫よ、その選ばれた者であるヤコブの子らよ、主のなされたくすしきみわざと、その奇跡と、そのみ口のさばきとを心にとめよ。

7彼はわれらの神、主でいらせられる。そのさばきは全地にある。

8主はとこしえに、その契約をみこころにとめられる。これはよろず代に命じられたみ言葉であって、

9アブラハムと結ばれた契約、イサクに誓われた約束である。

10主はこれを堅く立てて、ヤコブのために定めとし、イスラエルのために、とこしえの契約として

11言われた、「わたしはあなたにカナンの地を与えて、あなたがたの受ける嗣業の分け前とする」と。

12このとき彼らの数は少なくて、数えるに足らず、その所で旅びととなり、

13この国からかの国へ行き、この国から他の民へ行った。

14主は人の彼らをしえたげるのをゆるさず、彼らのために王たちを懲らしめて、

15言われた、「わが油そそがれた者たちに さわってはならない、わが預言者たちに害を加えてはならない」と。

16主はききんを地に招き、人のつえとするパンをことごとく砕かれた。

17また彼らの前にひとりをつかわされた。すなわち売られて奴隷となったヨセフである。

18彼の足は足かせをもって痛められ、彼の首は鉄の首輪にはめられ、

19彼の言葉の成る時まで、主のみ言葉が彼を試みた。

20王は人をつかわして彼を解き放ち、民のつかさは彼に自由を与えた。

21王はその家のつかさとして その所有をことごとくつかさどらせ、

22その心のままに君たちを教えさせ、長老たちに知恵を授けさせた。

23その時イスラエルはエジプトにきたり、ヤコブはハムの地に寄留した。

24主はその民を大いに増し加え、これをそのあだよりも強くされた。

25主は人々の心をかえて、その民を憎ませ、そのしもべたちを悪賢く扱わせられた。

26主はそのしもべモーセと、そのお選びになったアロンとをつかわされた。

27彼らはハムの地で主のしるしと、奇跡とを彼らのうちにおこなった。

28主は暗やみをつかわして地を暗くされた。しかし彼らはそのみ言葉に従わなかった。

29主は彼らの水を血に変らせて、その魚を殺された。

30彼らの国には、かえるが群がり、王の寝間にまではいった。

31主が言われると、はえの群れがきたり、ぶよが国じゅうにあった。

32主は雨にかえて、ひょうを彼らに与え、きらめくいなずまを彼らの国に放たれた。

33主は彼らのぶどうの木と、いちじくの木とを撃ち、彼らの国のもろもろの木を折り砕かれた。

34主が言われると、いなごがきたり、無数の若いいなごが来て、

35彼らの国のすべての青物を食いつくし、その地の実を食いつくした。

36主は彼らの国のすべてのういごを撃ち、彼らのすべての力の初めを撃たれた。

37そして金銀を携えてイスラエルを出て行かせられた。その部族のうちに、ひとりの倒れる者もなかった。

38エジプトは彼らの去るのを喜んだ。彼らに対する恐れが彼らに臨んだからである。

39主は雲をひろげておおいとし、夜は火をもって照された。

40また彼らの求めによって、うずらを飛びきたらせ、天から、かてを豊かに彼らに与えられた。

41主が岩を開かれると、水がほとばしり出て、かわいた地に川のように流れた。

42これは主がその聖なる約束と、そのしもべアブラハムを覚えられたからである。

43こうして主はその民を導いて喜びつつ出て行かせ、その選ばれた民を導いて歌いつつ出て行かせられた。

44主はもろもろの国びとの地を彼らに与えられたので、彼らはもろもろの民の勤労の実を自分のものとした。

45これは彼らが主の定めを守り、そのおきてを行うためである。主をほめたたえよ。

鍵となる聖句

4節
主とそのみ力とを求めよ、つねにそのみ顔を尋ねよ。

絶えず神のみ顔を求めること。信仰は、ときどき訪れるだけのものではありません。この節は、一時的な願いではなく、続いていく、神の臨在への探求へと招いています。

8節
主はとこしえに、その契約をみこころにとめられる。これはよろず代に命じられたみ言葉であって、

神はご自分の契約をいつまでも覚えておられます。この詩篇はその真実に立っています。神が千代にわたって約束を守られるなら、神に頼ることができます。

17-19節
また彼らの前にひとりをつかわされた。すなわち売られて奴隷となったヨセフである。 彼の足は足かせをもって痛められ、彼の首は鉄の首輪にはめられ、 彼の言葉の成る時まで、主のみ言葉が彼を試みた。

神はヨセフを民の先に遣わされましたが、彼はまず売られ、鎖につながれました。みことばが彼を試みたのち、約束が実現したと本文は語ります。長い待ち時間も、神の計画の一部でありえます。

37節
そして金銀を携えてイスラエルを出て行かせられた。その部族のうちに、ひとりの倒れる者もなかった。

神は民を導き出され、部族のうちによろめく者はいませんでした。エジプトからの解放は、民の勝利ではなく、神のみわざとして示されています。

45節
これは彼らが主の定めを守り、そのおきてを行うためである。主をほめたたえよ。

詩篇は、これらすべての奇しいみわざの目的を述べます。民が神の定めを守るためです。神のみわざの記憶は、神に従う生き方へと導きます。

説教が語っていること

詩篇105篇についてよくある質問

詩篇105篇はどういう意味ですか

イスラエルの歴史を語り、神をほめたたえるよう呼びかける詩篇です。アブラハムとの契約に対する主の真実、ヨセフ、モーセ、エジプトからの脱出、荒野の旅を強調します。神がそうなさったのは、民が神の定めを守るためだ、と結論します。

4節の「絶えずそのみ顔を求める」とはどういう意味ですか

神のみ顔を求めるとは、神の賜物だけでなく、神の臨在と神との関係を求めることです。「絶えず」という語は、この探求が時折のものではないことを示します。この節は、祈り、耳を傾け、神がなさったことを思い起こす、いつも神に向かった生き方へと招いています。

詩篇105篇でどのように祈ればよいですか

1節から5節を読み、あなたの人生における具体的なみわざを神に感謝します。8節から11節のように、神が約束を守ってくださった場面を思い出します。約束を待っているなら、16節から22節でヨセフの物語を読み、4節で、毎日神のみ顔を求められるよう願って結びます。

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