聖書 — 口語訳 (1955)

レビ記 6

概要

レビ記6章は、いけにえについての教えを続けます。まず愆祭から始まります。隣人を欺いた人は、まず奪ったものを返し、五分の一を加え、そのうえで雄羊をささげてゆるしを求めなければなりません。続いて祭司のためのおきてが語られます。燔祭の火は決して消してはならず、さらに素祭と罪祭のおきてが示されます。この章は、神からゆるしを受けることには、他の人々への償いが伴うことを示しています。

この章の4つの区分

  1. 1-7節愆祭:償い、そしてゆるされる
  2. 8-13節燔祭のおきてと、消えない火
  3. 14-23節素祭のおきてと、祭司の絶えざる供え物
  4. 24-30節罪祭のおきて

1主はまたモーセに言われた、

2「もし人が罪を犯し、主に対して不正をなしたとき、すなわち預かり物、手にした質草、またはかすめた物について、その隣人を欺き、あるいはその隣人をしえたげ、

3あるいは落し物を拾い、それについて欺き、偽って誓うなど、すべて人がそれをなして罪となることの一つについて、

4罪を犯し、とがを得たならば、彼はそのかすめた物、しえたげて取った物、預かった物、拾った落し物、

5または偽り誓ったすべての物を返さなければならない。すなわち残りなく償い、更にその五分の一をこれに加え、彼が愆祭をささげる日に、これをその元の持ち主に渡さなければならない。

6彼はその償いとして、あなたの値積りにしたがい、雄羊の全きものを、群れの中から取り、これを祭司のもとに携えてきて、愆祭として主にささげなければならない。

7こうして、祭司が主の前で彼のためにあがないをするならば、彼はそのいずれを行ってとがを得てもゆるされるであろう」。

8主はまたモーセに言われた、

9「アロンとその子たちに命じて言いなさい、『燔祭のおきては次のとおりである。燔祭は祭壇の炉の上に、朝まで夜もすがらあるようにし、そこに祭壇の火を燃え続かせなければならない。

10祭司は亜麻布の服を着、亜麻布のももひきを身につけ、祭壇の上で火に焼けた燔祭の灰を取って、これを祭壇のそばに置き、

11その衣服を脱ぎ、ほかの衣服を着て、その灰を宿営の外の清い場所に携え出さなければならない。

12祭壇の上の火は、そこに燃え続かせ、それを消してはならない。祭司は朝ごとに、たきぎをその上に燃やし、燔祭をその上に並べ、また酬恩祭の脂肪をその上で焼かなければならない。

13火は絶えず祭壇の上に燃え続かせ、これを消してはならない。

14素祭のおきては次のとおりである。アロンの子たちはそれを祭壇の前で主の前にささげなければならない。

15すなわち素祭の麦粉一握りとその油を、素祭の上にある全部の乳香と共に取って、祭壇の上で焼き、香ばしいかおりとし、記念の分として主にささげなければならない。

16その残りはアロンとその子たちが食べなければならない。すなわち、種を入れずに聖なる所で食べなければならない。会見の幕屋の庭でこれを食べなければならない。

17これは種を入れて焼いてはならない。わたしはこれをわたしの火祭のうちから彼らの分として与える。これは罪祭および愆祭と同様に、いと聖なるものである。

18アロンの子たちのうち、すべての男子はこれを食べることができる。これは主にささげる火祭のうちから、あなたがたが代々永久に受けるように定められた分である。すべてこれに触れるものは聖となるであろう』」。

19主はまたモーセに言われた、

20「アロンとその子たちが、アロンの油注がれる日に、主にささぐべき供え物は次のとおりである。すなわち麦粉十分の一エパを、絶えずささげる素祭とし、半ばは朝に、半ばは夕にささげなければならない。

21それは油をよく混ぜて平鍋で焼き、それを携えてきて、細かく砕いた素祭とし、香ばしいかおりとして、主にささげなければならない。

22彼の子たちのうち、油注がれて彼についで祭司となる者は、これをささげなければならない。これは永久に主に帰する分として、全く焼きつくすべきものである。

23すべて祭司の素祭は全く焼きつくすべきものであって、これを食べてはならない」。

24主はまたモーセに言われた、

25「アロンとその子たちに言いなさい、『罪祭のおきては次のとおりである。罪祭は燔祭をほふる場所で、主の前にほふらなければならない。これはいと聖なる物である。

26罪のためにこれをささげる祭司が、これを食べなければならない。すなわち会見の幕屋の庭の聖なる所で、これを食べなければならない。

27すべてその肉に触れる者は聖となるであろう。もしその血が衣服にかかったならば、そのかかったものは聖なる所で洗わなければならない。

28またそれを煮た土の器は砕かなければならない。もし青銅の器で煮たのであれば、それはみがいて、水で洗わなければならない。

29祭司たちのうちのすべての男子は、これを食べることができる。これはいと聖なるものである。

30しかし、その血を会見の幕屋に携えていって、聖所であがないに用いた罪祭は食べてはならない。これは火で焼き捨てなければならない。

鍵となる聖句

2-5節
「もし人が罪を犯し、主に対して不正をなしたとき、すなわち預かり物、手にした質草、またはかすめた物について、その隣人を欺き、あるいはその隣人をしえたげ、 あるいは落し物を拾い、それについて欺き、偽って誓うなど、すべて人がそれをなして罪となることの一つについて、 罪を犯し、とがを得たならば、彼はそのかすめた物、しえたげて取った物、預かった物、拾った落し物、 または偽り誓ったすべての物を返さなければならない。すなわち残りなく償い、更にその五分の一をこれに加え、彼が愆祭をささげる日に、これをその元の持ち主に渡さなければならない。

聖書は、隣人に関わる罪を挙げます。欺くこと、しいたげること、かすめ取ること、偽って誓うことです。罪を犯した人は、物をそっくり返し、五分の一を加えてから、いけにえをささげます。ゆるしは、傷つけた相手への償いも通ります。

7節
こうして、祭司が主の前で彼のためにあがないをするならば、彼はそのいずれを行ってとがを得てもゆるされるであろう」。

償いといけにえのあとに、祭司があがないをし、ゆるしが与えられます。どの罪を犯した人であっても同じです。この箇所は、償いと神のあわれみを結びつけています。

12-13節
祭壇の上の火は、そこに燃え続かせ、それを消してはならない。祭司は朝ごとに、たきぎをその上に燃やし、燔祭をその上に並べ、また酬恩祭の脂肪をその上で焼かなければならない。 火は絶えず祭壇の上に燃え続かせ、これを消してはならない。

祭壇の火は絶えず燃え続け、「それを消してはならない」と命じられています。祭司は朝ごとにたきぎをその上に燃やします。火がともったなら、保ち続ける必要があります。この箇所は、祈りと神との関係において忍耐することを語るときによく取り上げられます。

説教が語っていること

レビ記6章についてよくある質問

レビ記6章5節はどういう意味ですか

この節は、隣人から盗んだり欺いたりした人に、奪ったものをそっくり返し、五分の一を加えるよう求めます。償いは、愆祭をささげるその日に行われます。こうして聖書は、神との関係と、隣人に対する正義を結びつけています。

レビ記6章で、火が決して消えてはならなかったのはなぜですか

9節から13節は、燔祭の火が夜通し燃え、祭司が朝ごとにたきぎを加えることを定めています。それは神にささげる礼拝が絶えず続くことの象徴です。多くの説教者はここから、毎日保つべき霊的な生活の姿を学んでいます。

愆祭と罪祭はどう違いますか

この章では、愆祭は、盗みや偽りのように人に損害を与え、償いを必要とする罪に対応します。罪祭は、そのおきてが24節から30節にあり、罪一般に関わります。どちらも、いと聖なるものと記されています。

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