聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 15

概要

詩篇15篇は、ダビデの一つの問いから始まります。だれが主の幕屋にやどり、聖なる山に住むことができるのか。その答えは、功績の一覧というより、一つの生き方を描いています。直く歩むこと、真実を語ること、隣人を大切にすること、誓ったことを守ること、金銭に正直であること。そしてこのように生きる者は、とこしえに動かされることがない、と詩篇は結びます。多くの人はこの詩篇を、ただひとり完全に義なるキリストの光のもとで読みます。キリストが、すべての人に神への道を開いてくださったからです。

この章の3つの区分

  1. 1節問い:だれが神のそばにやどることができるのか
  2. 2-3節直く歩むことと、真実な言葉
  3. 4-5節誠実さ、正直さ、そして動かされないという約束

1主よ、あなたの幕屋にやどるべき者はだれですか、あなたの聖なる山に住むべき者はだれですか。

2直く歩み、義を行い、心から真実を語る者、

3その舌をもってそしらず、その友に悪をなさず、隣り人に対するそしりを取りあげず、

4その目は神に捨てられた者を卑しめ、主を恐れる者を尊び、誓った事は自分の損害になっても変えることなく、

5利息をとって金銭を貸すことなく、まいないを取って 罪のない者の不利をはかることをしない人である。これらの事を行う者は とこしえに動かされることはない。

鍵となる聖句

1節
主よ、あなたの幕屋にやどるべき者はだれですか、あなたの聖なる山に住むべき者はだれですか。

詩篇は問いで始まります。だれが神に近づき、神の御前にとどまれるのか。神は聖なる方であり、その御前に出ることは軽いことではない、と思い起こさせます。

2節
直く歩み、義を行い、心から真実を語る者、

最初の答えは、心と生き方が一致している姿です。直く歩み、義を行い、心から真実を語ること。行いだけでなく、その人がどのような者であるかが重んじられています。

3節
その舌をもってそしらず、その友に悪をなさず、隣り人に対するそしりを取りあげず、

この詩篇は、言葉にとても注意を向けています。人をそしらず、友に悪をなさないこと。他の人についてどう語るかは、神との関係がどのような状態にあるかを映し出します。

5節
利息をとって金銭を貸すことなく、まいないを取って 罪のない者の不利をはかることをしない人である。これらの事を行う者は とこしえに動かされることはない。

詩篇は、金銭に対する正直さと、動かされないという約束で結ばれます。このように生きる者は揺らぎません。これは行いによって救いを得ることではなく、神に属する者の生き方を描いているのです。

詩篇15篇についてよくある質問

詩篇15篇はどんな意味ですか

詩篇15篇は、だれが主のもとにやどることができるのかという問いに答えます。ダビデは、誠実さ、正義、真実な言葉、隣人への敬意、約束への忠実、金銭に対する正直さをそなえた、一貫した生き方の人を描きます。神との交わりは、日々の行いや人との関わりの中で生きられるものであることを示しています。

この詩篇は、行いによって神のそばにいる資格を得ると言っているのですか

いいえ。福音に立つ読み方では、これは神との交わりの中ですでに生きている人の姿であり、交わりを得るための条件の一覧ではありません。この姿を完全に満たす人はいません。キリスト者はそこにイエスの義を見いだし、イエスの恵みによって与えられる新しい命への招きとしてこの詩篇を読みます。

詩篇15篇はどのように黙想すればよいですか

一日に一節ずつ取り上げ、自分に正直に問いかけてみてください。わたしの言葉は真実だったか、約束を守ったか、お金に対して誠実だったか。全体を見て自分を責めるのではなく、一度に一つの点だけを神に照らしていただきましょう。前へ進む力を与える恵みに、感謝して終えます。

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