聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 45
概要
詩篇45篇は、王の婚礼のために作られた、コラの子たちの歌です。作者は自分を巧みな物書きにたとえ、勇ましく、麗しく、正しく、神に愛される王をたたえ、続いて王妃に語りかけます。詩は永遠の位と、喜びの油注ぎを語ります。新約聖書は、ここにキリストの預言を読み取っています(ヘブル人への手紙1章8〜9節)。
この章の3つの区分
1わたしの心はうるわしい言葉であふれる。わたしは王についてよんだわたしの詩を語る。わたしの舌はすみやかに物書く人の筆のようだ。
2あなたは人の子らにまさって麗しく、気品がそのくちびるに注がれている。このゆえに神はとこしえにあなたを祝福された。
3ますらおよ、光栄と威厳とをもって、つるぎを腰に帯びよ。
4真理のため、また正義を守るために 威厳をもって、勝利を得て乗り進め。あなたの右の手はあなたに恐るべきわざを 教えるであろう。
5あなたの矢は鋭くて、王の敵の胸をつらぬき、もろもろの民はあなたのもとに倒れる。
6神から賜わったあなたの位は永遠にかぎりなく続き、あなたの王のつえは公平のつえである。
7あなたは義を愛し、悪を憎む。このゆえに神、あなたの神は喜びの油を あなたのともがらにまさって、あなたに注がれた。
8あなたの衣はみな没薬、芦薈、肉桂で、よいかおりを放っている。琴の音は象牙の殿から出て、あなたを喜ばせる。
9あなたの愛する女たちのうちには王の娘たちがあり、王妃はオフルの金を飾って、あなたの右に立つ。
10娘よ、聞け、かえりみて耳を傾けよ。あなたの民と、あなたの父の家とを忘れよ。
11王はあなたのうるわしさを慕うであろう。彼はあなたの主であるから、彼を伏しおがめ。
12ツロの民は贈り物をもちきたり、民のうちの富める者もあなたの好意を請い求める。
13王の娘は殿のうちで栄えをきわめ、こがねを織り込んだ衣を着飾っている。
14彼女は縫い取りした衣を着て王のもとに導かれ、その供びとなるおとめらは 彼女に従ってその行列にある。
15彼らは喜びと楽しみとをもって導かれ行き、王の宮殿にはいる。
16あなたの子らは父祖に代って立ち、あなたは彼らを全地に君とするであろう。
17わたしはあなたの名をよろず代におぼえさせる。このゆえにもろもろの民は世々かぎりなく あなたをほめたたえるであろう。
鍵となる聖句
わたしの心はうるわしい言葉であふれる。わたしは王についてよんだわたしの詩を語る。わたしの舌はすみやかに物書く人の筆のようだ。
作者は、心がうるわしい言葉であふれ、舌がすみやかに物書く人の筆のようだと語りはじめます。心を尽くして整えようとする賛美の表現です。
神から賜わったあなたの位は永遠にかぎりなく続き、あなたの王のつえは公平のつえである。 あなたは義を愛し、悪を憎む。このゆえに神、あなたの神は喜びの油を あなたのともがらにまさって、あなたに注がれた。
王は神と呼ばれ、その位は永遠で、そのつえは公平のつえです。ヘブル人への手紙1章8〜9節は、これらの節をイエス・キリストに当てはめています。
娘よ、聞け、かえりみて耳を傾けよ。あなたの民と、あなたの父の家とを忘れよ。 王はあなたのうるわしさを慕うであろう。彼はあなたの主であるから、彼を伏しおがめ。
王妃は、父の家を忘れて王に自分を捧げるよう招かれます。キリスト教の伝統は、そこにキリストに結びつくようにという教会への呼びかけを聞き取ってきました。
説教が語っていること
詩篇45篇についてよくある質問
詩篇45篇はどういう意味ですか
詩篇45篇は、王の婚礼の歌で、王の麗しさ、正しさ、勝利をたたえ、続いてその妻に語りかけます。歴史的にはイスラエルの王を祝うものです。新約聖書の著者たちは、そこに永遠の王キリスト、そして教会がその花嫁であるという預言も見ています。
詩篇45篇は誰が書きましたか
表題は、歌をつかさどったレビ人、コラの子たちに結びつけています。ここで語られる王の名は記されておらず、注解者はソロモンや、ユダまたはイスラエルの別の王を挙げてきました。この詩が詩篇に残されたのは、そのテーマが一日の結婚式を超えていたからです。
詩篇45篇はどのように黙想すればよいですか
1節から9節をイエスを思い浮かべながら読み、その特徴、真実、柔和、正義を書き留めましょう。次に10節から11節を、イエスを第一にする個人的な招きとして読みます。最後に、1節の巧みな物書きのように、自分の言葉で賛美を捧げましょう。
詩篇 45を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。