聖書の人物 アケラオ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

アケラオはベツレヘムの子どもたちを殺させたヘロデ王の子です。聖書ではマタイ2章22節に一度だけ名が出ます。ヘロデの死後、ヨセフがマリヤとイエスを連れてエジプトから戻る途中、アケラオが父に代わってユダヤを治めていると聞き、そこへ行くのを恐れました。夢で警告を受けたヨセフはガリラヤに退き、ナザレに住みました。こうしてアケラオはイエスの幼年期と結びつけられています。

アケラオという名前の意味

アケラオはギリシア語の名で、一般に「民の指導者」という意味に理解され、「治める」と「民」を意味する語から作られています。聖書はこの名を説明せず、ヘロデの子であることだけを記します(マタイ2章22節)。

アケラオの生涯

  1. 殺人の王の子

    マタイ2章1-18節

    アケラオは、イエスの誕生のときのユダヤの王ヘロデの子です。博士たちが告げたユダヤ人の王の誕生に動揺したヘロデは、幼子を滅ぼそうとしました。博士たちにだまされたと知ると、ベツレヘムとその周辺にいた二歳以下の男の子をすべて殺させます。ヨセフは夢で警告を受け、すでにエジプトへ逃れていました。

  2. エジプトからの帰還

    マタイ2章19-21節

    ヘロデが死ぬと、主の使いがエジプトにいるヨセフの夢に現れます。幼子とその母を連れてイスラエルの地に行きなさい、幼子のいのちをねらっていた人々は死んだから、と告げました。ヨセフは起きて、マリヤとイエスとともに旅に出ます。

  3. ユダヤを治めるアケラオ

    マタイ2章22節

    道の途中で、ヨセフはアケラオが父ヘロデに代わってユダヤを治めていると聞き、そこへ行くのを恐れました。聖書はアケラオの行いを詳しく述べず、ヨセフの恐れだけを伝えます。神はヨセフをその不安の中に放っておかれず、夢で警告を与えられました。

  4. ナザレへ

    マタイ2章22-23節

    夢で警告を受けたヨセフは、ガリラヤの地方に退き、ナザレという町に住みました。マタイはこれを、イエスはナザレ人と呼ばれるという、預言者たちを通して語られたことの成就と見ます。アケラオへの恐れを通して、神は家族をイエスが育つ場所へ導かれました。

アケラオから学ぶこと

  • 神は子どもたちを危険の中で導かれ、ときには別の道を通らせることもあります。
  • 神の導きに耳を傾けるヨセフの慎重さが、イエスの家族を守りました。
  • この世の権力者は過ぎ去りますが、神の計画は成し遂げられます。
  • 神は人間の脅しをさえ用いて、告げられたことを実現されます。

鍵となる聖句

マタイ2章22節

ヨセフはアケラオを恐れましたが、恐れの中にひとり残されませんでした。神が夢で警告されました。正当な恐れも神にゆだねるとき、神の導きを受ける機会になります。

マタイ2章23節

アケラオのためにナザレに住むことで、イエスの家族は預言者たちの告げたことを成就しました。最も窮屈な状況も、神のご計画のために用いられます。

よくある質問

聖書のアケラオとは誰ですか。

アケラオはヘロデ王の子です。ヨセフがエジプトから戻ったとき、アケラオが父に代わってユダヤを治めており、ヨセフは恐れてガリラヤに住みました(マタイ2章22節)。ユダヤ人の歴史家ヨセフスなどの史料は、彼が数年間ユダヤを治めたのち、ローマに退位させられたと伝えています。

なぜヨセフはアケラオを恐れたのですか。

聖書は、ヨセフがユダヤでアケラオが父ヘロデに代わって治めていると聞き、行くのを恐れたとだけ述べます(マタイ2章22節)。ヘロデはイエスを殺そうとし、ベツレヘムの子どもたちを殺させました。夢で警告されたヨセフは、ガリラヤに退きました。

アケラオは聖書のどこに出てきますか。

アケラオが出てくるのは、イエスの幼年期の物語の最後にあたるマタイ2章22節の一度だけです。背景を知るにはマタイ2章全体、すなわち博士たちの訪問、エジプトへの逃避、ベツレヘムの子どもたちの虐殺、ナザレへの帰還を読むとよいでしょう。

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