聖書の人物 カヤパ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

カヤパはイエスが裁かれたときの大祭司です。議会で、一人の人が民のために死ぬほうが得策だと述べ、ヨハネはこれを、本人は知らずに、イエスが国民のために死ぬことを預言したのだと説明します。イエスの逮捕を決めた集まりを司り、イエスを尋問し、冒瀆だと訴えて衣を引き裂きました。のちにペテロとヨハネが裁かれたときも議会の席にいます。高い宗教的地位にありながらメシアを拒むことがあると示す人物です。

カヤパという名前の意味

カヤパという名前は、アラム語起源の名前と考えられるのが一般的ですが、意味は定かではなく、聖書も説明していません。マタイの福音書26章3節は、カヤパという大祭司と紹介し、人々に知られた名前か呼び名であったことをうかがわせます。

カヤパの生涯

  1. イエスを殺すと決めた議会

    ヨハネの福音書11章47-53節

    ラザロの復活のあと、祭司長たちとパリサイ人は、皆がイエスを信じることを恐れて議会を招集します。その年の大祭司カヤパは、一人の人が民のために死ぬほうがあなたがたに得策だと述べました。ヨハネは、彼が自分から言ったのではなく、イエスが国民のために死ぬと預言したのだと説明します。

  2. カヤパの中庭での陰謀

    マタイの福音書26章3-4節

    祭司長たちと民の長老たちは、カヤパという大祭司の中庭に集まりました。彼らは策略を用いてイエスを捕らえ、殺す方法を相談します。カヤパは十字架に至る人間の決定の中心にいましたが、その背後では神が救いのご計画を成し遂げておられました。

  3. カヤパの前のイエス

    マタイの福音書26章57-66節

    イエスを捕らえた者たちは、律法学者と長老たちが集まるカヤパのもとへ連れて行きます。偽りの証言が求められ、カヤパは生ける神によって誓わせる、あなたは神の子キリストかと問いました。イエスが、あなたが言ったとおりですと答えると、カヤパは衣を引き裂き、冒瀆したと叫びました。

  4. アンナス、カヤパ、そしてピラト

    ヨハネの福音書18章13-14、24、28節

    ヨハネによれば、イエスはまず、その年の大祭司カヤパのしゅうとアンナスのもとへ連れて行かれました。ヨハネは、カヤパが一人の人が民のために死ぬほうがよいと助言した人だと思い起こさせます。アンナスは縛ったままのイエスをカヤパに送り、朝になると彼のもとから総督官邸へ連れて行かれました。

  5. 同じ議会の前に立つペテロとヨハネ

    使徒の働き4章5-7節

    足のなえた人が癒されたあと、民の指導者たち、長老たち、律法学者たちが、大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデルほか大祭司の一族とともにエルサレムに集まります。彼らはペテロとヨハネを真ん中に立たせ、どんな力で、また誰の名でこれをしたのかと尋ねました。

カヤパから学ぶこと

  • 高い宗教的地位にあっても、メシアを見分けられるとは限りません。
  • 神は不正な人間の決定さえ用い、ご計画を実現されます。カヤパの言葉は意図せず、イエスが国民のために死ぬことを告げました。
  • 地位や影響力を失う恐れは、議会の論理のように、真理を退けさせます。
  • 反対に直面しても、弟子たちはイエスの名によって語り続けました。

鍵となる聖句

ヨハネの福音書11章50節

カヤパは、一人の人が民に代わって死に、国民全体が滅びないほうが得策だと言いました。冷徹な言葉ですが、ヨハネはこれを預言として解釈しています。

ヨハネの福音書11章51節

ヨハネは、カヤパがその年の大祭司として、イエスが国民のために死ぬと預言したのだと説明します。神は彼の言葉を用いて、十字架の真理を語られました。

マタイの福音書26章63節

カヤパは、生ける神によって誓わせる、あなたは神の子キリストかとイエスに尋ねました。裁判の中心にあった問いは、イエスが誰であるかということでした。

よくある質問

聖書のカヤパとは誰ですか。

カヤパはイエスの裁判の時代の大祭司です(マタイの福音書26章3節、ヨハネの福音書18章13節)。イエスを殺すよう助言し(11章49-50節)、冒瀆の訴えがなされた尋問を司り(マタイ26章57-66節)、ペテロとヨハネの裁きにも出席しました(使徒の働き4章6節)。

カヤパという名前はどんな意味ですか。

カヤパはアラム語起源の名前と考えられますが、意味は定かではありません。聖書は説明しておらず、マタイの福音書26章3節は、カヤパという大祭司と記すだけです。そのため、どんな解釈についても慎重でいるのが賢明です。

カヤパの話は聖書のどこにありますか。

福音書と使徒の働きにあります。マタイの福音書26章3-4節と57-66節、ヨハネの福音書11章47-53節と18章13-28節、そして使徒の働き4章5-7節です。イエスを殺す決定の中心にいて、のちに弟子たちに敵対する姿が描かれます。

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