要約
シメオンはルカが義人で敬虔な人と紹介するエルサレムの人です。イスラエルの慰めを待ち望み、主のキリストを見るまでは死なないと聖霊に告げられていました。ヨセフとマリヤが宮にイエスを連れて来ると、彼は幼子を腕に抱いて神をほめたたえ、すべての民への救いを告げました。マリヤには剣が魂を刺し貫くとも語りました。忍耐強い待ち望みと平安が心に残る人物です。
シメオンという名前の意味
シメオンはヘブル語のシムオンに由来し、一般に「聞く」という動詞と結びつけられます。聖書は同じ名のヤコブの子について、神が祈りを聞かれたことと関連づけて説明しています(創世記29章33節)。ルカの福音書2章のシメオンは、名前と敬虔さ、そして彼の上にある御霊以外には詳しく紹介されていません。
シメオンの生涯
待ち望む義人
ルカの福音書2章25-26節ルカはシメオンを、エルサレムに住む義人で敬虔な人として紹介します。彼はイスラエルの慰められることを待ち望み、聖霊がその上にありました。主のキリストを見るまでは死なないと、聖霊によって告げられていたのです。彼の生涯全体が、この約束に向けられていました。
御霊に導かれて宮へ
ルカの福音書2章27節ある日、シメオンは御霊に導かれて宮に入ります。ちょうどそのとき、イエスの両親も律法の定めを果たすために幼子を連れて来ました。偶然ではありません。御霊が老人を、幼子の到着する場所へと正確に導かれたのです。
腕に抱かれた幼子
ルカの福音書2章28-32節シメオンはイエスを腕に抱き、神をほめたたえます。自分の目が、神がすべての民のために備えられた救いを見たと語り、それは異邦人を照らす光であり、イスラエルの栄光だと告げました。神のみことばどおり、安らかに去ることができるというのです。
マリヤへのことば
ルカの福音書2章33-35節イエスの父と母は、語られたことに驚きます。シメオンは二人を祝福し、マリヤにこう告げます。この子はイスラエルの多くの人を倒れさせ、また立ち上がらせ、反対を受けるしるしとなる。剣がマリヤ自身の魂も刺し貫き、多くの人の心の思いが現れるためだというのです。
もう一人の証人アンナ
ルカの福音書2章36-38節ちょうどそのとき、八十四歳の女預言者アンナが現れます。彼女は宮を離れず、断食と祈りをもって神に仕えていました。神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望む人々にイエスのことを語ります。幼子を認めたのは、シメオンだけではありませんでした。
シメオンから学ぶこと
- 神は約束を守られます。待つ時間が一生に及んでも変わりません。
- 聖霊に導かれて歩むなら、ふさわしい場所にふさわしい時に立つことができます。
- イエスは一部の人だけでなく、すべての民のために備えられた救いです。
- 救い主を見て、その方に信頼した人は、平安のうちに最期を迎えることができます。
- キリストに従うには代価が伴うことがあり、神はマリヤに来るべき痛みを正直に告げられました。
鍵となる聖句
シメオンの人となりを描く二節です。義人で敬虔、イスラエルの待望を抱き、御霊がともにおられました。宮に来た多くの人の中から、なぜ彼が幼子を見分けられたのかが分かります。
シメオンの賛歌です。すべての民のために備えられた救いを見たことを、神に感謝しています。一日の終わりや夜の集いを、平安のうちに閉じる祈りとして今も読まれます。
シメオンは、イエスが反対を受けるしるしとなり、マリヤも苦しむことを告げます。福音は誰をも中立のままにはしないこと、神が試練の前に備えさせてくださることが示されています。
シメオンについての説教
よくある質問
聖書のシメオンとは誰ですか。
シメオンはエルサレムに住む義人で敬虔な人で、ルカの福音書2章にだけ登場します。死ぬ前にキリストを見ると聖霊に告げられていました。宮で幼子イエスを腕に抱き、神をほめたたえ、すべての民への救いを告げました。
シメオンという名前にはどんな意味がありますか。
シメオンはヘブル語のシムオンに由来し、一般に「聞く」という動詞と結びつけられます。同名のヤコブの子については創世記29章33節に、神が祈りを聞かれたことと関連づけた説明があります。宮の人シメオンの名はルカでは説明されません。
シメオンの物語は聖書のどこにありますか。
ルカの福音書2章25-35節にあります。マリヤとヨセフが幼子イエスをエルサレムの宮に連れて来た場面です。短い記事で、隣にある女預言者アンナの記事(2章36-38節)や、イエス誕生を語る章の初めとあわせて読むと理解しやすくなります。