聖書の人物 ナタン

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ナタンはダビデ王に仕えた預言者です。主が彼の家を永遠に堅く立てるという約束をまず伝え、のちにバテ・シェバとの罪とウリヤの死を勇気をもって責めました。ダビデの晩年には、ソロモンが王位に就くために動きます。ナタンは、受けた言葉に忠実で、権力者の前でも正直であり、次の世代への神のみこころに心を配る、神のしもべの姿を示しています。

ナタンという名前の意味

ナタンの名は、一般に「与える」を意味するヘブル語の動詞に関連づけられ、「彼が与えた」「与えられた」という意味に理解されます。聖書は、この預言者の名について特別な説明をしていません。

ナタンの生涯

  1. ダビデへの約束

    サムエル記下7章1-17節

    ダビデが主のために家を建てたいと願うと、ナタンははじめ励まします。しかし夜、主はナタンに語られます。ダビデが主の家を建てるのではなく、主がダビデの家を建てるのだと。ナタンは永遠に堅く立つ王座の約束を、そのまま王に伝えました。

  2. 小羊のたとえ

    サムエル記下12章1-6節

    ダビデの罪のあと、主はナタンを王のもとへ遣わします。預言者は、富む者が貧しい者のただ一匹の小羊を取り、旅人のもてなしに用いた話をします。ダビデはその男に激しく怒り、その男は死に値すると言いました。

  3. あなたがその人です

    サムエル記下12章7-14節

    ナタンはダビデに、その男はあなただと告げます。主の数々の恵みを思い出させ、ウリヤの死を責め、その結果を告げます。ダビデが主に罪を犯したと認めると、ナタンは主があなたの罪を赦し、あなたは死なないと告げました。

  4. エデデヤ

    サムエル記下12章24-25節

    バテ・シェバがソロモンを産むと、主はこの子を愛され、ナタンを遣わして主のためにエデデヤと名づけさせます。さばきを告げた預言者が、この子とその後の治世に与えられた恵みのしるしをも担う者となりました。

  5. ソロモンを支える

    列王紀上1章5-45節

    ダビデが非常に年老いたとき、アドニヤが自ら王と宣言します。ナタンはバテ・シェバに知らせ、自らもダビデのもとへ進み出ます。王は祭司ザドクと預言者ナタンにソロモンへ油を注がせ、ソロモンは父の王座に就きました。

ナタンから学ぶこと

  • 神のしもべには、最も力ある人にも、知恵をもって主の名によって真実を語る勇気があります。
  • 良い助言も誤ることがあります。ナタンは神が語られたとき、ダビデに言ったことを正しました。
  • たとえ話は、他人は素早く裁くのに自分には盲目になりうることを教えます。
  • 悔い改めには必ず恵みの応答がありますが、結果は残ることもあります。
  • 神は、過ちが私たちを滅ぼす前に戒めてくれる忠実な声を、周りに置いてくださいます。

鍵となる聖句

サムエル記下7章16節

主は、ダビデの家と王国が永遠に堅く立つと約束されます。ナタンを通して伝えられたこの約束は、キリスト者にはイエス・キリストの永遠の王国を告げるものと読まれています。

サムエル記下12章7節

ナタンはダビデに、その男はあなただと告げます。この率直な言葉が王の言い逃れを打ち砕き、告白と赦しへの道を開きました。

サムエル記下12章13節

ダビデは主に罪を犯したと認め、ナタンは主があなたの罪を取り除かれたと答えます。この節は、心からの告白と恵みとの聖書的なつながりを要約しています。

ナタンについての説教

よくある質問

聖書の預言者ナタンとは誰ですか。

ナタンはダビデ王の時代の預言者です。主がダビデの家に与えた約束を伝え、バテ・シェバとの罪のあとにダビデを責め、ソロモンをエデデヤと名づけ、アドニヤが王位を奪おうとしたときにはソロモンを支えました。

ナタンという名前の意味は何ですか。

ナタンの名は、一般に「与える」を意味するヘブル語の動詞に関連づけられ、「彼が与えた」「与えられた」と理解されます。聖書は名の説明をしませんが、忠実な使者としての役割がこの名を際立たせています。

ナタンの物語は聖書のどこにありますか。

ナタンはサムエル記下7章でダビデへの約束を伝え、12章で小羊のたとえとダビデの悔い改めの場面に現れ、列王紀上1章ではソロモンの即位に関わります。

ほかの聖書の人物

← すべての人物