要約
ベザレルはウリの子、フルの孫でユダ部族の人です。モーセの時代、荒野の旅の中で神に名指しで選ばれ、神の霊に満たされて、幕屋と契約の箱や燭台、祭壇などの器具の製作を指導しました。オホリアブと共に人に教える賜物も受けました。手の働きも神にささげるなら、御霊の力による奉仕になることを教えてくれる人物です。
ベザレルという名前の意味
ベザレルという名は、一般にヘブル語の「神の陰に」または「神の守りの下に」と結びつけられます。聖書はこの名について説明しませんが、神が彼を個人的に召されたことを強調しています(出エジプト記31章2節)。
ベザレルの生涯
神に選ばれ、御霊に満たされる
出エジプト記31章1-6節シナイ山で主はモーセに、ユダ部族のウリの子ベザレルを選んだと告げられます。主は彼を神の霊と知恵と英知と知識に満たし、金、銀、青銅、宝石、木を扱う技術を与えました。助け手としてダン部族のオホリアブも与え、すべての心に知恵のある者にも技を授けられました。
明確な使命:主が命じたとおりに
出エジプト記31章7-11節ベザレルに託された仕事は細かく示されています。会見の天幕、あかしの箱と贖いのふた、机、純金の燭台、香の祭壇、全焼のいけにえの祭壇、洗盤、アロンの聖なる装束、注ぎの油と香です。人の創意に任される部分はなく、職人は主の命令すべてに従うことが求められました。
民に紹介され、教える賜物を受ける
出エジプト記35章30-35節金の子牛の事件と契約の更新のあと、モーセはベザレルをイスラエルの全会衆に紹介します。主が彼を選び、神の霊で満たされたことを告げ、さらに、ベザレルとオホリアブに人を教える力も与えられたと語ります。彼は一人で働くのではなく、他の職人たちに彫刻、刺繍、織物を教えました。
十分すぎるほどのささげ物
出エジプト記36章1-7節ベザレルとオホリアブ、そして心に知恵のある人々は、モーセから民の進んでささげた物を受け取ります。毎朝、民はさらにささげ物を持って来ました。職人たちはモーセに、主が命じた工事に必要な分をはるかに超えていると報告し、モーセは宿営中に、もう持って来ないよう布告させました。
契約の箱と聖所の器具
出エジプト記37章1-9節ベザレルは自ら、アカシヤ材で長さ二キュビト半の箱を造り、純金で覆い、金の二つのケルビムをつけた贖いのふたを据えました。続く章では、モーセが示された型に従って、机、燭台、香の祭壇、全焼のいけにえの祭壇を造ったことが記されています。
完全な従順
出エジプト記38章22節聖書は彼の働きを一言でまとめます。ベザレルは主がモーセに命じられたすべてを造った、と。数百年後、歴代誌第二1章5節は、ギブオンにベザレルの造った青銅の祭壇がなお残り、ソロモンと会衆がその前で主を求めたと記します。忠実な働きは何世代もの礼拝を支えました。
ベザレルから学ぶこと
- 神は手仕事にも人を召されます。職人の技術は、御霊の力による聖なる奉仕になり得ます。
- 旧約聖書で最初に神の霊に満たされたと記される人は、建築に携わる職人でした。御霊は具体的な働きのために人を備えてくださいます。
- 神から受けた賜物は、人に伝えるためのものです。ベザレルは人を教える力も受けました。
- 神に仕える創造性は、神のことばに従う中で働きます。ベザレルは主が命じられたすべてを行いました。
- 神のみわざは、皆が喜んでささげ、それぞれ受けた才能で仕えるときに前進します。
鍵となる聖句
神はベザレルを名指しで選び、御霊と知恵と英知と知識で満たされました。芸術的な才能が、礼拝のための神の賜物として示されています。
神はベザレルとオホリアブに人を教える賜物を与えました。技能を受けた人は、神のみわざが多くの人で担われるよう、それを分かち合うよう召されています。
職人たちは、民が必要以上に持って来ていると報告しました。民の喜んでささげる心が神の召しにこたえ、ベザレルの仕事を可能にしたのです。
ベザレルは主がモーセに命じられたすべてを造りました。彼の才能は自分の栄光ではなく、神が示された型への忠実な従順のために用いられました。
よくある質問
なぜ神はベザレルを選ばれたのですか。
聖書は彼の功績を理由には挙げず、神が彼を選び、御霊で満たされたとだけ述べています(出エジプト記31章2-3節)。選ぶのも、できるようにするのも神です。ベザレルは主が命じられたすべてを行うという完全な従順でこたえました。
ベザレルという名前の意味は何ですか。
ベザレルは一般に「神の陰に」「神の守りの下に」という意味に理解されます。聖書はこの意味に触れていませんが、神の御手の下に置かれ、御霊に導かれて働いた彼の生涯をよく表しています。
ベザレルの物語は聖書のどこにありますか。
召しは出エジプト記31章1-11節と35章30-35節にあります。働きは36章から38章に記され、箱は37章1節、まとめは38章22節です。系図は歴代誌第一2章20節、青銅の祭壇は歴代誌第二1章5節に出てきます。