要約
ユテコは一世紀のトロアスにいた青年です。週の初めの日、弟子たちがパンを裂くために集まったとき、パウロは真夜中まで話を続けました。窓に腰かけていたユテコは眠り込んで三階から落ち、死んだ者として抱き起こされました。しかしパウロが彼を抱きかかえると、青年は生きて連れ戻され、教会に大きな慰めとなりました。
ユテコという名前の意味
ユテコはギリシア語のユテュコスで、幸運なという意味に結びつけられるのが一般的です。奴隷や解放された人々にもよくある名前でした。聖書はこの名前について説明していません。
ユテコの生涯
パンを裂くために集まって
使徒の働き20章6-8節パウロと同行者たちは、トロアスで七日間を過ごします。週の初めの日、彼らはパンを裂くために集まりました。翌日出発するパウロは、真夜中まで話を続けます。教会が集まる屋上の間には、数多くの明かりがともされていました。
転落
使徒の働き20章9節窓に腰かけていた青年ユテコは、パウロの話が長く続くうちに深い眠りに襲われ、三階から下に落ちました。人々が抱き起こしたとき、彼はすでに死んでいました。礼拝の喜びの夜は、一瞬にして悲しみに変わります。
まだ彼のうちにいのちがある
使徒の働き20章10節パウロは下りて行って青年の上に身をかがめ、抱きかかえました。そして、騒ぐことはない、まだいのちがある、と人々を落ち着かせます。エリヤやエリシャのように死者の上に身をかがめ、神がいのちを返されました。
大きな慰め
使徒の働き20章11-12節パウロは上に戻ってパンを裂いて食べ、夜明けまで語り続けて出発しました。人々は生き返った青年を連れて帰り、大いに慰められました。悲しみで終わるはずの夜が、教会全体の喜びと励ましの夜になったのです。
ユテコから学ぶこと
- 神は、悲劇を教会全体の慰めに変えることができます。
- 初代教会の信者たちは、週の初めの日に集まり、パンを裂いて御言葉を聞きました。
- 主は御民の一人ひとりを心にかけておられ、部屋の隅で眠り込んだ青年さえ見捨てません。
- 死に直面しても、神の臨在と力は、うろたえではなく平安をもたらします。
鍵となる聖句
この節は、教会が週の初めの日にパンを裂くために集まっていたことを示します。ユテコの奇跡は、この礼拝と教えの場で起こりました。
パウロはうろたえず、ユテコの上に身をかがめて抱きかかえ、まだいのちがあると告げます。神は御自分のしもべを通して、いのちを返されました。
ユテコが生き返ったことは、大きな慰めとなりました。この奇跡はパウロの出発前に、教会全体の信仰を強めました。
よくある質問
ユテコは本当に死んでいたのですか。
本文は、彼が死んだ者として抱き起こされたと記しています(使徒の働き20章9節)。場面の証人であり医者でもあったルカは、これをためらいなく述べています。パウロの言葉は神が彼にいのちを返すことを示し、12節は彼が生きて連れ戻されたことを確かめています。
ユテコという名前にはどんな意味がありますか。
ユテコはギリシア語のユテュコスに由来し、一般に幸運なという意味に結びつけられます。聖書はこの名について述べていませんが、彼の命は運によるものではなく、神が立ち上がらせてくださったことを物語っています。
ユテコの話は聖書のどこにありますか。
ユテコの話は使徒の働き20章7-12節にあり、パウロが第三次宣教旅行でトロアスに滞在していたときの出来事です。聖書でユテコについて語られているのは、この箇所だけです。