聖書の人物 ルカ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ルカは医者でパウロの同行者であり、古代からのキリスト教の伝承は、彼をルカの福音書と使徒の働きの著者と認めています。この二つの書に彼の名は出ませんが、パウロは手紙で彼を同労者、愛する医者と呼びます。使徒の働きの「私たち」の箇所は、彼がパウロに同行したことを示します。丁寧な歴史家として、最後まで忠実な人として記憶されています。

ルカという名前の意味

ルカは一般に、ラテン語の名前、多くはルカヌスやルキオの短縮形と理解される名前に結びつけられます。光という考えに関わりますが、聖書はこの名前の説明をしていません。ギリシア語ではロウカスと書かれます。

ルカの生涯

  1. 調べて書く歴史家

    ルカの福音書1章1-4節

    ルカの福音書は、テオピロにあてた序文で始まります。著者は、イエスの生涯の出来事を書き記そうと多くの人が試みたと述べます。そして初めからすべてを注意深く調べたうえで、順序立てて書くことにし、テオピロが教えられたことの確かさを知るようにしました。

  2. テオピロにあてた第二の書

    使徒の働き1章1-3節

    使徒の働きは、前の書を振り返って始まります。前の書は、イエスが昇天の日まで行い、教え始められたすべてを扱っていました。同じ著者が再びテオピロに向けて、イエスが四十日にわたり使徒たちに生きた姿を現されてから天に上げられたことを語ります。

  3. トロアスでの「私たち」

    使徒の働き16章9-10節

    トロアスで、パウロはひとりのマケドニア人が助けを求める幻を見ます。そのとき記述は「彼ら」から「私たち」に変わり、私たちはすぐにマケドニアへ出発しようとしたと続きます。著者がここからパウロの旅に加わったと多くの人は理解し、古代の伝承はそれをルカと認めています。

  4. 愛する医者

    コロサイ人への手紙4章14節

    コロサイ人への手紙の終わりで、パウロは同労者たちのあいさつを送ります。愛する医者ルカとデマスの名が挙げられています。この短い一句がルカの職業についての唯一の言及で、獄中にあったパウロが彼に寄せる愛情を表しています。

  5. 最後までパウロとともに

    テモテへの手紙第二4章9-11節

    最後の手紙でパウロは、テモテに早く来てほしいと頼みます。デマスはこの世を愛して彼を捨て、ほかの人々も別の地へ行きました。パウロは、ルカだけが私とともにいますと書きます。この試練と晩年の中で、使徒は忠実な同労者に頼ることができました。

ルカから学ぶこと

  • 注意深く調べ、整理する働きは、教会と信仰への奉仕です。
  • 忠実な同労者は、自分の書に肩書きも名前も出さず控えめでも、かけがえのない存在になれます。
  • ルカがパウロにしたように、福音のために苦しむ人のそばにとどまりましょう。
  • キリスト教信仰は実際の出来事と証人に基づいています。信頼してよいのです。

鍵となる聖句

ルカの福音書1章3-4節

著者は初めからすべてを注意深く調べて順序立てて書き、テオピロが教えられたことの確かさを知るようにしました。福音の確かさを証しする言葉です。

コロサイ人への手紙4章14節

パウロは愛する医者ルカにあいさつを送ります。この短い言葉は、彼が学識のある人であり、パウロの友であり、忠実な同行者でもあったことを示しています。

テモテへの手紙第二4章11節

ほかの人々がパウロを離れた生涯の終わりに、彼は、ルカだけが私とともにいますと書きます。ここにルカの忠実さが際立っています。

よくある質問

ルカは本当にその名の福音書の著者ですか。

福音書も使徒の働きも著者の名を記していません。ごく古いキリスト教の伝承は、それをパウロの同行者ルカに帰し、使徒の働きの「私たち」の箇所もその見方に沿っています。初代教会から教会に共通する理解です。

ルカという名前は何を意味しますか。

ルカは一般に、ラテン語の名前、多くはルカヌスやルキオの短縮形と理解される名前に結びつけられ、光という考えに関わります。聖書はこの名前を説明していません。この意味は名前についての一般的な解釈にとどまります。

ルカの物語は聖書のどこにありますか。

ルカは自分の書の中で名を挙げられていません。パウロの手紙を通して出会えます。コロサイ人への手紙4章14節、テモテへの手紙第二4章11節、ピレモンへの手紙24節です。使徒の働き16章10節など「私たち」の箇所も、彼がパウロとともにいたことを示します。

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