聖書 — 口語訳 (1955)

コロサイ人への手紙 4

概要

コロサイ人への手紙4章は、パウロがコロサイの教会に宛てた手紙の結びです。まず主人たちへの勧めがあり、次に、祈り続けること、そしてキリストを語るために神が門を開いてくださるように祈ることが求められます。続いて、外の人に対して、恵みに満ちた言葉をもって賢く行動するよう勧めます。章の終わりはあいさつの一覧で、テキコ、オネシモ、マルコ、エパフラス、ルカなどの同労者が登場します。神のみわざは、奉仕に忠実な具体的な人々によって支えられていることがわかります。

この章の5つの区分

  1. 1節主人たちへ:正しく公平に、天に主がおられるから
  2. 2-4節祈り続け、福音のために門が開かれるよう願う
  3. 5-6節外の人への賢さと、塩で味つけられた言葉
  4. 7-17節パウロの同労者たち:テキコ、オネシモ、マルコ、エパフラス、ルカ、アルキポ
  5. 18節パウロ自身の手によるおわりのあいさつ

1主人たる者よ、僕を正しく公平に扱いなさい。あなたがたにも主が天にいますことが、わかっているのだから。

2目をさまして、感謝のうちに祈り、ひたすら祈り続けなさい。

3同時にわたしたちのためにも、神が御言のために門を開いて下さって、わたしたちがキリストの奥義を語れるように(わたしは、実は、そのために獄につながれているのである)、

4また、わたしが語るべきことをはっきりと語れるように、祈ってほしい。

5今の時を生かして用い、そとの人に対して賢く行動しなさい。

6いつも、塩で味つけられた、やさしい言葉を使いなさい。そうすれば、ひとりびとりに対してどう答えるべきか、わかるであろう。

7わたしの様子については、主にあって共に僕であり、また忠実に仕えている愛する兄弟テキコが、あなたがたにいっさいのことを報告するであろう。

8わたしが彼をあなたがたのもとに送るのは、わたしたちの様子を知り、また彼によって心に励ましを受けるためなのである。

9あなたがたのひとり、忠実な愛する兄弟オネシモをも、彼と共に送る。彼らはあなたがたに、こちらのいっさいの事情を知らせるであろう。

10わたしと一緒に捕われの身となっているアリスタルコと、バルナバのいとこマルコとが、あなたがたによろしくと言っている。このマルコについては、もし彼があなたがたのもとに行くなら、迎えてやるようにとのさしずを、あなたがたはすでに受けているはずである。

11また、ユストと呼ばれているイエスからもよろしく。割礼の者の中で、この三人だけが神の国のために働く同労者であって、わたしの慰めとなった者である。

12あなたがたのうちのひとり、キリスト・イエスの僕エパフラスから、よろしく。彼はいつも、祈のうちであなたがたを覚え、あなたがたが全き人となり、神の御旨をことごとく確信して立つようにと、熱心に祈っている。

13わたしは、彼があなたがたのため、またラオデキヤとヒエラポリスの人々のために、ひじょうに心労していることを、証言する。

14愛する医者ルカとデマスとが、あなたがたによろしく。

15ラオデキヤの兄弟たちに、またヌンパとその家にある教会とに、よろしく。

16この手紙があなたがたの所で朗読されたら、ラオデキヤの教会でも朗読されるように、取り計らってほしい。またラオデキヤからまわって来る手紙を、あなたがたも朗読してほしい。

17アルキポに、「主にあって受けた務をよく果すように」と伝えてほしい。

18パウロ自身が、手ずからこのあいさつを書く。わたしが獄につながれていることを、覚えていてほしい。恵みが、あなたがたと共にあるように。

鍵となる聖句

2節
目をさまして、感謝のうちに祈り、ひたすら祈り続けなさい。

パウロは粘り強さと感謝を結びつけます。祈りは長く続くもので、願い事のリストだけではありません。目をさましているとは、霊的に眠り込まず、注意深くいることです。

3-4節
同時にわたしたちのためにも、神が御言のために門を開いて下さって、わたしたちがキリストの奥義を語れるように(わたしは、実は、そのために獄につながれているのである)、 また、わたしが語るべきことをはっきりと語れるように、祈ってほしい。

獄中にあっても、パウロはまず自分の解放のためではなく、神が御言のために門を開いてくださり、キリストを語るべきとおりに語れるようにと祈りを求めています。

5-6節
今の時を生かして用い、そとの人に対して賢く行動しなさい。 いつも、塩で味つけられた、やさしい言葉を使いなさい。そうすれば、ひとりびとりに対してどう答えるべきか、わかるであろう。

あかしは行動と言葉の両方によります。恵みを伴い、塩で味つけられた言葉は、心地よく、中身があり、ひとりびとりの状況に合った答えをすることができます。

10節
わたしと一緒に捕われの身となっているアリスタルコと、バルナバのいとこマルコとが、あなたがたによろしくと言っている。このマルコについては、もし彼があなたがたのもとに行くなら、迎えてやるようにとのさしずを、あなたがたはすでに受けているはずである。

すでにパウロを落胆させたことのあるマルコが、再び同労者の中に名を挙げられています。失敗が最後の言葉ではなく、教会が再び迎え入れる者であるべきことを示しています。

17節
アルキポに、「主にあって受けた務をよく果すように」と伝えてほしい。

パウロはアルキポに、主にあって受けた務をよく果すようにと伝えるよう求めます。責任は主から来るもので、忠実さが求められます。

この章に登場する人物

説教が語っていること

コロサイ人への手紙4章についてよくある質問

コロサイ人への手紙4章6節の「塩で味つけられた言葉」とはどういう意味ですか

6節でパウロは、恵みを伴う、つまり優しい言葉と、塩で味つけられた、つまり味わいと中身のある言葉を求めています。媚びることでも、衝撃を与えることでもありません。とくに信仰を共有しない人に対して、思いやりと真実をもってひとりびとりに答えることが大切です。

コロサイ人への手紙4章のメッセージは何ですか

この章は、粘り強く祈る生活、外の人への賢いあかし、そして奉仕における忠実さへと招きます。あいさつは、福音がさまざまな人々のチームによって前進することも示しており、その中にはマルコのように失敗を経験した人もいます。

コロサイ人への手紙4章のエパフラスとはだれですか

エパフラスはコロサイの信者で、イエス・キリストのしもべ、パウロの同労者です。コロサイの教会の始まりに関わった人で、パウロは、彼らが神の御旨に堅く立つように、祈りの中で彼らのために戦っていると証言しています。

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