聖書 — 口語訳 (1955)
コロサイ人への手紙 3
概要
コロサイ人への手紙3章は、ひとつの結論から始まります。信じる者はキリストとともによみがえらされたのだから、上にあるものを求めなさい。パウロは、古い生き方のふるまいを殺し、新しい人を着るようにと求めます。そして信じる者の装いを描きます。あわれみ、親切、謙遜、赦し、そして何よりも愛です。その後、教会、家庭、仕事についての勧めが続き、ただ一つの指針が示されます。すべてを主イエスの名によって行うことです。
この章の5つの区分
1このように、あなたがたはキリストと共によみがえらされたのだから、上にあるものを求めなさい。そこではキリストが神の右に座しておられるのである。
2あなたがたは上にあるものを思うべきであって、地上のものに心を引かれてはならない。
3あなたがたはすでに死んだものであって、あなたがたのいのちは、キリストと共に神のうちに隠されているのである。
4わたしたちのいのちなるキリストが現れる時には、あなたがたも、キリストと共に栄光のうちに現れるであろう。
5だから、地上の肢体、すなわち、不品行、汚れ、情欲、悪欲、また貪欲を殺してしまいなさい。貪欲は偶像礼拝にほかならない。
6これらのことのために、神の怒りが下るのである。
7あなたがたも、以前これらのうちに日を過ごしていた時には、これらのことをして歩いていた。
8しかし今は、これらいっさいのことを捨て、怒り、憤り、悪意、そしり、口から出る恥ずべき言葉を、捨ててしまいなさい。
9互にうそを言ってはならない。あなたがたは、古き人をその行いと一緒に脱ぎ捨て、
10造り主のかたちに従って新しくされ、真の知識に至る新しき人を着たのである。
11そこには、もはやギリシヤ人とユダヤ人、割礼と無割礼、未開の人、スクテヤ人、奴隷、自由人の差別はない。キリストがすべてであり、すべてのもののうちにいますのである。
12だから、あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者であるから、あわれみの心、慈愛、謙そん、柔和、寛容を身に着けなさい。
13互に忍びあい、もし互に責むべきことがあれば、ゆるし合いなさい。主もあなたがたをゆるして下さったのだから、そのように、あなたがたもゆるし合いなさい。
14これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。
15キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。あなたがたが召されて一体となったのは、このためでもある。いつも感謝していなさい。
16キリストの言葉を、あなたがたのうちに豊かに宿らせなさい。そして、知恵をつくして互に教えまた訓戒し、詩とさんびと霊の歌とによって、感謝して心から神をほめたたえなさい。
17そして、あなたのすることはすべて、言葉によるとわざによるとを問わず、いっさい主イエスの名によってなし、彼によって父なる神に感謝しなさい。
18妻たる者よ、夫に仕えなさい。それが、主にある者にふさわしいことである。
19夫たる者よ、妻を愛しなさい。つらくあたってはいけない。
20子たる者よ。何事についても両親に従いなさい。これが主に喜ばれることである。
21父たる者よ、子供をいらだたせてはいけない。心がいじけるかも知れないから。
22僕たる者よ、何事についても、肉による主人に従いなさい。人にへつらおうとして、目先だけの勤めをするのではなく、真心をこめて主を恐れつつ、従いなさい。
23何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から働きなさい。
24あなたがたが知っているとおり、あなたがたは御国をつぐことを、報いとして主から受けるであろう。あなたがたは、主キリストに仕えているのである。
25不正を行う者は、自分の行った不正に対して報いを受けるであろう。それには差別扱いはない。
鍵となる聖句
このように、あなたがたはキリストと共によみがえらされたのだから、上にあるものを求めなさい。そこではキリストが神の右に座しておられるのである。 あなたがたは上にあるものを思うべきであって、地上のものに心を引かれてはならない。
パウロは、キリストとともによみがえったことの結果を述べます。人生の向きが変わるのです。上にあるものを求めるとは、世界から逃げることではなく、キリストにある望みに優先順位を導いていただくことです。
だから、あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者であるから、あわれみの心、慈愛、謙そん、柔和、寛容を身に着けなさい。 互に忍びあい、もし互に責むべきことがあれば、ゆるし合いなさい。主もあなたがたをゆるして下さったのだから、そのように、あなたがたもゆるし合いなさい。 これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。
パウロは、身につける装いを描きます。あわれみ、親切、謙遜、柔和、寛容、そして互いに赦し合うことです。愛は、これらすべてを結び合わせるものです。
キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。あなたがたが召されて一体となったのは、このためでもある。いつも感謝していなさい。
キリストの平和が心の中で支配するようにと招かれ、パウロはそこに感謝を加えます。語りかけられているのは個人だけでなく、一つのからだである教会です。
そして、あなたのすることはすべて、言葉によるとわざによるとを問わず、いっさい主イエスの名によってなし、彼によって父なる神に感謝しなさい。
すべてを包む単純な原則です。言葉も行いも、主イエスの名によって行い、父なる神に感謝をささげます。
何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から働きなさい。
パウロは、主に仕えるように心からしなさいと勧めます。この言葉は、ありふれた仕事に霊的な意味を与え、それを成功の追求だけに縮めてしまうことを防ぎます。
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コロサイ人への手紙3章についてよくある質問
コロサイ人への手紙3章は何を意味しますか
コロサイ3章は、信じる者が復活されたキリストと結ばれているのだから、その生き方も変わると説明します。古い生活の習慣を捨て、イエスに似たあわれみ、謙遜、赦し、愛を身につけます。そして章は、この新しい生き方を、教会、家庭、仕事に当てはめていきます。
上にあるものを求めるとは、どういう意味ですか
パウロは、地上の事柄だけではなく、神のかたわらに座しておられるキリストに、心と思いを向けるようにと求めます。日常生活をおろそかにするという意味ではありません。天からの視点に、毎日の選択を導いていただくということです。
どのように古い人を脱ぎ、新しい人を着るのですか
パウロは衣服のたとえを用います。古い生活に属するものを脱ぎ、神が新しくしてくださるものを着るのです。この新しい人は、創造主のかたちに従って新しくされると本文は述べています。クリスチャンは、これは神のみわざであり、私たちは日々それに応えるのであって、単なる自力の努力ではないと強調します。
なぜパウロはコロサイ3章13節で赦しについて語るのですか
パウロは、信じる者たちに、主が赦してくださったように、互いに忍び合い、赦し合うよう求めます。受けた赦しが、与える赦しの模範となります。それは悪を見過ごすという意味ではなく、恨みが人間関係を支配するのを許さないという意味です。
コロサイ人への手紙 3を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。