聖書の人物 皮なめしシモン

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

皮なめしシモンは、海辺に家のあるヨッパの住人です。ドルカスがよみがえった後、使徒ペテロはしばらく彼の家に滞在します。その滞在中、ペテロは屋上で大きな布の幻を見、コルネリオの使いが戸口に来たのもシモンの家でした。神の僕を迎えた普通の家が、福音が異邦人へ向かう出発点になったことが心に残ります。

皮なめしシモンという名前の意味

シモンはヘブライ語シメオンのギリシア語形で、一般に「聞く」という動詞と結びつけられます。皮をなめす職業が、彼が客として泊めたシモン・ペテロとの区別になります。聖書は、彼の家族についてこれ以上何も語りません。

皮なめしシモンの生涯

  1. ペテロが泊まる

    使徒の働き9章36-43節

    ヨッパで、ペテロは善行に富んだ弟子ドルカスをよみがえらせます。知らせは広まり、多くの人が主を信じました。ルカは、ペテロがしばらくヨッパに、皮なめしシモンという人の家に滞在したと記します。神が働かれたこの町で、使徒は職人の家に宿を得ました。

  2. 天使が告げた住所

    使徒の働き10章1-8節

    カイサリアで百人隊長コルネリオのもとに天使が現れ、ヨッパにペテロを呼びにやるよう告げます。天使は、彼は海辺にある皮なめしシモンの家に泊まっていると、場所まで示しました。神はシモンの家をご存じで、使徒と異邦人を引き合わせるためにそれを用いられます。

  3. 屋上の幻

    使徒の働き10章9-16節

    翌日の昼の十二時ごろ、ペテロは祈るために屋上に上ります。食事の用意の間に我を忘れ、動物でいっぱいの大きな布を見ました。神がきよめたものを、きよくないと言ってはならないという声が聞こえ、同じことが三度繰り返されます。

  4. 戸口に来た使い

    使徒の働き10章17-23節

    コルネリオに遣わされた人たちはシモンの家を尋ね、戸口に立ちます。御霊はペテロに、ためらわずに彼らと行くように告げます。ペテロは彼らを招き入れて泊め、翌日、ヨッパの兄弟たち数人とカイサリアに向かいます。シモンの家は、こうして異邦人の使いを迎え入れました。

  5. コルネリオの家の福音

    使徒の働き10章30-44節

    コルネリオの家で、百人隊長は天使の幻と、海辺の皮なめしシモンの家のことを語ります。ペテロは、神は人を分け隔てなさらないと悟り、これらの異邦人にイエス・キリストを宣べ伝えると、みことばを聞いたすべての人に聖霊が下りました。

皮なめしシモンから学ぶこと

  • 神の僕に家を開くことは、思いも寄らないほど大きな神の計画に仕えることになります。
  • 神は私たちの住所も職業もご存じで、日常のどんなことも神の目から漏れません。
  • 質素な場所での祈りが、教会を変える啓示の機会となることがあります。
  • 福音は、人々が人の間に築く壁を越えていきます。

鍵となる聖句

使徒の働き9章43節

大きな奇跡の後、ペテロは職人の家に身を寄せます。目立たないこの節が、ヨッパのこの家から始まるコルネリオとの出会いを準備しています。

使徒の働き10章6節

天使はシモンの正確な住所を告げます。神はみわざを細部まで導き、普通の人のもてなしを用いられます。

使徒の働き10章34-35節

ヨッパで受けた幻が、ペテロをこの告白へ導きます。神は、どの国の人でも、神を恐れ正しいことを行う人を受け入れてくださいます。

皮なめしシモンについての説教

よくある質問

ペテロはなぜ皮なめしシモンの家に泊まったのですか。

聖書は理由を述べず、ドルカスがよみがえった後、ペテロがしばらく彼の家に滞在したとだけ記します(使徒の働き9章43節)。獣の皮を扱う仕事は軽んじられていたと指摘する注解者は多いものの、本文はそれに触れていません。

皮なめしとはどういう職業ですか。

皮なめしは、獣の皮を加工して革にする職人です。シモンはシメオンのギリシア語形で、一般に「聞く」という意味のヘブライ語と結びつけられます。ここでは職業が、シモン・ペテロとの区別に役立っています。

皮なめしシモンの物語は聖書のどこにありますか。

使徒の働き9章43節、続いて10章6節、17節、32節に出てきます。ペテロとコルネリオの出会いの記事で、福音が異邦人に開かれた転機を示します。その後、ペテロは使徒の働き11章5-10節で、ヨッパで受けた幻を語ります。

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