要約
腰の曲がった女は、安息日に会堂でイエスと出会った女性です。霊に取りつかれて十八年間病み、腰が曲がったまま、全く伸ばすことができませんでした(ルカの福音書13章11節)。イエスは彼女を見て声をかけ、手を置かれ、彼女はたちまちまっすぐになって神をあがめます。会堂管理者は安息日のいやしに憤りますが、イエスは、サタンが十八年間縛っていたアブラハムの娘だと彼女を呼ばれます。解き放ち、立ち上がらせる救い主の物語です。
腰の曲がった女という名前の意味
聖書は彼女の名を記していません。ルカは彼女を、十八年間病気をもたらす霊につかれた女(ルカ13章11節)と紹介し、腰が曲がっていたと記します。そこから腰の曲がった女と呼ばれます。イエスは彼女をアブラハムの娘と呼び(13章16節)、契約の民に属する者であることを示されました。
腰の曲がった女の生涯
会堂で十八年間曲がったまま
ルカの福音書13章10-11節イエスは安息日に会堂で教えておられました。そこに、十八年間病気をもたらす霊につかれ、腰が曲がったまま全く伸ばせない女がいました。彼女は何も求めず、叫びも、近づきもしません。十八年間そうだったように、風景の一部でした。それでも彼女は、神のことばが聞かれる家に来ていたのです。
女よ、あなたの病気はいやされた
ルカの福音書13章12-13節イエスは彼女を見て呼び寄せ、女よ、あなたの病気はいやされたと言われ、手を置かれます。すると彼女はたちまちまっすぐになり、神をあがめました。主導されたのはイエスです。彼女を見て、呼び、触れられました。十八年を経て立ち上がった彼女の最初の行いは、神をたたえることでした。
会堂管理者の憤り
ルカの福音書13章14節会堂管理者は、イエスが安息日にいやしたことに憤り、イエスではなく群衆に向かって言います。働くべき日は六日ある、その間に来ていやしてもらいなさい、安息日にはいけない、と。まっすぐに立って神をあがめる女を前にして、彼が見たのは自分の規則への違反だけでした。
偽善者たち、牛とろばとアブラハムの娘
ルカの福音書13章15-16節主は答えて、偽善者たちよ、と言われます。あなたがたは安息日に牛やろばを小屋から引き出して水を飲ませに行くではないか。ならば、十八年間サタンに縛られていたアブラハムの娘を、安息日にその束縛から解いてやるべきではないか、と。イエスは彼女の尊厳を回復されます。彼女は一つの症例ではなく、アブラハムの娘なのです。
反対者の恥と群衆の喜び
ルカの福音書13章17節イエスがこう話しておられると、反対者たちはみな恥じ入り、群衆はイエスのなさる輝かしいみわざをみな喜びました。場面は二つの反応で終わります。人よりも規則を選んだ者たちの恥と、神のみわざを見た者たちの喜びです。続いてイエスは、からし種とパン種のたとえを話されます。
腰の曲がった女から学ぶこと
- イエスは、皆が見えなくなっていた人を見ます。何年も腰が曲がっているあなたも見ておられます。
- 神は少しの安らぎで満足されません。あなたを完全にまっすぐにして、御名をあがめさせたいのです。
- 宗教的な伝統によって、苦しむ人への神のあわれみを見失わないでください。
- あなたは病や過去以上の存在です。イエスは、アブラハムの娘と呼んだように、御民としての所属であなたを呼びます。
- 解放はイエスとそのみことばから来ます。あなたの努力ではありません。この女は何も求めていませんでした。
鍵となる聖句
イエスは女を見て呼び、触れる前から解放を宣言されます。いやしの主導権は完全に主にあります。
イエスは彼女をアブラハムの娘と呼び、サタンが縛っていたことを明かされます。神が与えた安息の日こそ、この束縛から解く日です。
手が置かれると、彼女はたちまちまっすぐになり、神をあがめます。イエスから受けたいやしは、ただちに賛美へ導きます。
腰の曲がった女についての説教
よくある質問
聖書の腰の曲がった女とは誰ですか。
十八年間病み、腰が曲がって伸ばせなかった女で、安息日に会堂でイエスにいやされました(ルカ13章10-17節)。イエスは彼女が解き放たれたと宣言し、手を置かれると、すぐにまっすぐになって神をあがめました。イエスは彼女をアブラハムの娘と呼びます。聖書は彼女の名を記していません。
イエスはなぜ安息日に彼女をいやされたのですか。
イエス自身が会堂管理者に答えています。安息日に牛やろばを引いて水を飲ませるのなら、十八年間サタンに縛られていたアブラハムの娘は、なおさら解かれるべきだと言われました(ルカ13章15-16節)。安息日は善を行うことを妨げず、解放のための日です。
腰の曲がった女の話は聖書のどこにありますか。
ルカの福音書13章10-17節だけです。エルサレムへ向かうイエスの歩みの中で、悔い改めへの呼びかけと実のならないいちじくのたとえ(ルカ13章1-9節)の直後、からし種とパン種のたとえ(13章18-21節)の直前に置かれています。