要約
アグリッパは、妃ベルニケとともにカイザリヤを訪れ、総督ペストに挨拶した王です。パウロの事件に関心を持ち、彼の話を聞きたいと願います。パウロは王の前で、自分の生涯、ダマスコの途上でのイエスとの出会い、そして使命を語りました。そして、王よ、預言者を信じておられますか、と問います。アグリッパは、あなたは短い時間で私をクリスチャンにしようとしている、と答えました。最後には、パウロは釈放されてもよかったと判断します。開きかけた扉が心に残りますが、彼はそこを通りませんでした。
アグリッパという名前の意味
アグリッパは、ヘロデ家に見られるローマ風の名です。聖書はその意味を説明していません。ここで語られるのは、ローマに従属する王ヘロデ・アグリッパ二世で、妹ベルニケとともに登場します。使徒の働きの前の方で語られる、ヘロデ・アグリッパ一世とは別の人物です。
アグリッパの生涯
カイザリヤへの訪問
使徒の働き25章13-22節アグリッパ王とベルニケは、カイザリヤのペストに挨拶に来ます。ペストは、ユダヤ人に訴えられていながら、死んだイエスは生きていると主張するパウロの件を王に説明します。アグリッパは、私もその人の話を聞いてみたい、と言い、ペストは翌日の審問を約束しました。
審問の場
使徒の働き25章23-27節翌日、アグリッパとベルニケは盛大な様子で、千人隊長や町の有力者たちとともに来ました。ペストの命令でパウロが連れて来られます。ペストは、皇帝に書き送る確かなことが見つからないので、この審問が明らかにしてくれるよう願っていると説明しました。
パウロの弁明
使徒の働き26章1-23節アグリッパはパウロに話すことを許します。パウロは、ユダヤ人の慣習に通じた王の前で弁明できることを喜びます。パリサイ人としての生活、クリスチャンへの迫害、イエスとの出会い、そしてキリストへの信仰により異邦人の目を開く使命について語りました。
預言者を信じておられますか
使徒の働き26章24-29節ペストは、パウロは気が狂っていると叫びます。パウロは、真実で健全なことばを語っていると答え、アグリッパに預言者を信じるかと問います。アグリッパは、短い時間で私をクリスチャンにしようとしている、と言います。パウロは、鎖は別として、すべての人が自分のようになることを願うと答えました。
決断のない判決
使徒の働き26章30-32節王も総督もベルニケも、同席の人々も立ち上がります。退出しながら、パウロは死刑や投獄に当たることは何もしていないと言い合いました。アグリッパはペストに、この人は、カイザルに上訴していなかったら、釈放されたであろうに、と述べました。
アグリッパから学ぶこと
- 王の前での審問も、鎖につながれたままイエスを証しする機会となりえます。
- 証人の無実を確信するだけでは十分ではありません。福音に自分自身で応答する必要があります。
- パウロは率直に問います。預言者を信じることは、キリストへと導きます。
- 信仰の近くにいながら、それを越えないことがありえます。先延ばしにしないよう、この記事は促しています。
- 神は、ご自分の働き人をこの世の権力者の前に立たせ、すべての人が福音を聞けるようにされます。
鍵となる聖句
パウロはアグリッパに、預言者を信じるかと尋ねます。王はクリスチャンになることを口にし、パウロは、この鎖は別として、すべての人が自分のようになるよう祈っていると答えます。
イエスはパウロを遣わして異邦人の目を開き、闇から光へ向かわせ、ご自分への信仰によって罪の赦しを受けさせようとされます。アグリッパの前での証しの中心です。
この人は、カイザルに上訴していなかったら、釈放されたであろう、というアグリッパのことばです。彼はパウロの無実を認めますが、彼がキリストに向かったとは書かれていません。
アグリッパについての説教
よくある質問
聖書のアグリッパとは誰ですか。
アグリッパは王ヘロデ・アグリッパ二世で、妹ベルニケとともにカイザリヤに来ました。使徒の働き25-26章でペストの前のパウロの弁明を聞き、すぐに私をクリスチャンにしようとしていると言い、のちには釈放されてもよかったと判断しました。
アグリッパという名前にはどんな意味がありますか。
アグリッパはヘロデ家が用いたローマ風の名です。聖書は意味を説明していないので、語源については慎重さが必要です。聖書の関心は、パウロとの出会いと、預言者を信じるかという問いに向けられています。
アグリッパの物語は聖書のどこにありますか。
使徒の働き25章13節から26章32節にあります。25章では、アグリッパとベルニケがペストのもとを訪れる場面が描かれ、26章では、王の前でのパウロの弁明と、預言者への信仰をめぐるやり取りが語られます。