聖書の人物 シムイ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

シムイはバフリムのベニヤミン人で、サウルの家の者です。ダビデがアブサロムから逃れるとき、彼をのろい、石を投げながら出てきました。ダビデは彼を殺させず、主に委ねました(サムエル記第二16章5-13節)。王が帰るとき、シムイはひれ伏して罪を認め、ダビデは彼を殺さないと誓いました(サムエル記第二19章16-23節)。ソロモンにエルサレムに住まわされたシムイは、誓いを破ってガテに行き、王の命令で処刑されました(列王記第一2章36-46節)。

シムイという名前の意味

シムイは、ヘブル語で「聞く」を意味する語根に結びつけられるのが一般的で、「主は聞かれた」あるいは「名高い」といった意味が考えられますが、聖書は説明していません。同名の人は複数おり、アドニヤの反乱のときダビデに忠実だったシムイ(列王記第一1章8節)は、この人とは別人です。

シムイの生涯

  1. バフリムののろい

    サムエル記第二16章5-8節

    バフリムで、サウルの家の者、ゲラの子シムイが、のろいのことばを吐きながら出てきて、ダビデとその家来たちに石を投げました。出て行け、血まみれの男、よこしまな者よ、と叫びます。彼はダビデにサウルの家の血の責任を負わせ、アブサロムの反乱をその罪のむくいと見ていました。

  2. 彼にのろわせておきなさい

    サムエル記第二16章9-13節

    アビシャイは彼の首をはねに行こうとしますが、ダビデは拒みます。のろうのは、主が彼にダビデをのろえと言われたからかもしれない、と。自分の子が命をねらっているのだから、このベニヤミン人ならなおさらだ、と言います。主が私の苦しみを顧み、きょうののろいに代えて良いものを返してくださるかもしれない、と。シムイは山腹を歩きながら、なおものろい続けました。

  3. ヨルダンでの悔い改め

    サムエル記第二19章16-20節

    アブサロムの死後、シムイは急いで、ベニヤミンの千人とともにダビデを迎えに下りました。王の前にひれ伏し、私の咎を心に留めないでください、あなたのしもべは自分が罪を犯したことを知っています、と言いました。自分はヨセフの全家の中で最初に王を迎えに来た者だと述べます。

  4. あなたは死なない

    サムエル記第二19章21-23節

    アビシャイは再びシムイの死を求めます。主に油注がれた者をのろったのだから死ぬべきではないか、と。ダビデは反対者たちを退け、今日イスラエルで人を殺してよいだろうか、と言います。そしてシムイに、あなたは死なない、と誓いました。王の帰還の日は、恵みの日でした。

  5. ダビデの最後の指示

    列王記第一2章8-9節

    死を前にダビデはソロモンに、シムイの激しいのろいと、剣で殺さないと自分が彼に誓ったことを思い起こさせます。そして、彼を罰せずにおいてはならない、あなたは知恵のある人で、彼にどうすべきか知っている、と言いました。ダビデは誓いを守りましたが、さばきを新しい王に委ねたのです。

  6. エルサレムに住まわされ、さばかれる

    列王記第一2章36-46節

    ソロモンはシムイに、エルサレムに家を建てて住み、ケデロンの谷を決して越えてはならない、越えれば死ぬと命じます。シムイは受け入れました。三年後、逃げた二人の奴隷を探しにガテへ行きます。ソロモンは誓いを思い出させ、主があなたの悪をあなたの頭に返される、と言いました。ベナヤが彼を打ち、王国は堅く立ちました。

シムイから学ぶこと

  • 理由なく侮辱されたとき、ダビデの例は、仕返しではなく、神に事を委ねるよう勧めます。
  • ダビデは試練の中に、主が自分の苦しみを顧みられる機会を見ました。神の前で受け入れた屈辱は、祝福に変わることがあります。
  • シムイはヨルダンで大きな恵みを受けましたが、約束を守りませんでした。受けた恵みは、続く忠実さを求めます。
  • 主の前で立てた誓いは拘束力を持ちます。神の前で交わした約束を軽く扱ってはなりません。

鍵となる聖句

サムエル記第二16章12節

主が私の苦しみを顧み、きょうののろいに代えて良いものを返してくださるかもしれない、とダビデは言います。侮辱を仕返しせず、神に委ねる姿です。

サムエル記第二19章23節

ダビデはシムイに、あなたは死なないと誓います。王の座に戻った人は、苦しみの日に自分をのろった者に、恵みを選びました。

列王記第一2章44節

ソロモンはシムイにダビデへの悪を思い起こさせ、主がその悪を彼の頭に返されると告げます。先延ばしにされたさばきは、ついに成し遂げられました。

シムイについての説教

よくある質問

シムイとは聖書のどんな人物ですか。

ゲラの子シムイは、バフリムのベニヤミン人でサウルの親族です。アブサロムから逃れるダビデをのろい、石を投げました(サムエル記第二16章5-13節)。王が戻ると悔い改め、ダビデは彼を赦すと誓いました(サムエル記第二19章16-23節)。ソロモンの下でエルサレムに住まわされましたが、誓いを破ってガテに行き、処刑されました(列王記第一2章36-46節)。

なぜダビデはシムイを罰しなかったのですか。

ダビデはアビシャイが殺そうとするのを拒みます。のろうのは主が彼にダビデをのろえと言われたからかもしれない、と(サムエル記第二16章10節)。主が自分の苦しみを顧み、良いものを返してくださるよう望みました。ヨルダンでは殺さないと誓いました(サムエル記第二19章23節)。ただし死の前に、シムイのさばきをソロモンに委ねています(列王記第一2章8-9節)。

シムイの物語は聖書のどこにありますか。

シムイの物語は三つの場面で読めます。サムエル記第二16章5-14節はバフリムでののろい、サムエル記第二19章16-23節は悔い改めとヨルダンでのダビデの誓い、列王記第一2章8-9節と36-46節はダビデのソロモンへの指示、エルサレムでの居住、ガテへの旅、そして彼の死です。

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