聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 28
概要
詩篇28篇は、不安から賛美へと移っていくダビデの祈りです。まず、岩である主への叫びで始まります。どうか黙っておられませんように。ダビデは、平和を口にしながら心に害悪をいだく悪しき者たちと共に引き行かれないようにと祈ります。やがて調子が変わり、願いを聞いてくださった主をほめたたえ、主はわが力、わが盾であると宣言し、神の民全体のためにも祈ります。詩篇は、神が民の牧者となってくださるようにという願いで結ばれます。
この章の4つの区分
1主よ、わたしはあなたにむかって呼ばわります。わが岩よ、わたしにむかって 耳しいとならないでください。もしあなたが黙っておられるならば、おそらく、わたしは墓に下る者と等しくなるでしょう。
2わたしがあなたにむかって助けを求め、あなたの至聖所にむかって手をあげるとき、わたしの願いの声を聞いてください。
3悪しき者および悪を行う者らと共に わたしを引き行かないでください。彼らはその隣り人とむつまじく語るけれども、その心には害悪をいだく者です。
4どうぞ、そのわざにしたがい、その悪しき行いにしたがって彼らに報い、その手のわざにしたがって彼らに報い、その受くべき罰を彼らに与えてください。
5彼らは主のもろもろのみわざと、み手のわざとを顧みないゆえに、主は彼らを倒して、再び建てられることはない。
6主はほむべきかな。主はわたしの願いの声を聞かれた。
7主はわが力、わが盾。わたしの心は主に寄り頼む。わたしは助けを得たので、わたしの心は大いに喜び、歌をもって主をほめたたえる。
8主はその民の力、その油そそがれた者の救のとりでである。
9どうぞ、あなたの民を救い、あなたの嗣業を恵み、彼らの牧者となって、とこしえに彼らをいだき導いてください。
鍵となる聖句
主よ、わたしはあなたにむかって呼ばわります。わが岩よ、わたしにむかって 耳しいとならないでください。もしあなたが黙っておられるならば、おそらく、わたしは墓に下る者と等しくなるでしょう。
ダビデは主を「わが岩」と呼び、主の沈黙を恐れます。ダビデにとって、答えてくださらない神は、どんな危険よりも恐ろしい存在でした。
悪しき者および悪を行う者らと共に わたしを引き行かないでください。彼らはその隣り人とむつまじく語るけれども、その心には害悪をいだく者です。
ダビデは、平和を口にしながら心に害悪をいだく者たちと共に引き行かれないようにと願います。誠実さを守り、言葉と心の中を見分けることができるようにという祈りです。
主はわが力、わが盾。わたしの心は主に寄り頼む。わたしは助けを得たので、わたしの心は大いに喜び、歌をもって主をほめたたえる。
この詩篇の中心です。主はダビデの力であり盾です。主に寄り頼む者は助けを得て、歌います。信頼が喜びに先立っています。
どうぞ、あなたの民を救い、あなたの嗣業を恵み、彼らの牧者となって、とこしえに彼らをいだき導いてください。
ダビデは祈りを民全体に広げ、神が民を救い、恵み、牧者として導いてくださるようにと願います。この節は、多くの礼拝の歌にも取り入れられています。
説教が語っていること
詩篇28篇についてよくある質問
詩篇28篇はどんな意味ですか
詩篇28篇は、苦しみの中にある人が、岩なる神に叫び、そして神が聞いてくださったと気づく祈りです。ダビデは悪しき者の行く末から守られるよう願い、わが力、わが盾である主をほめたたえます。願いから信頼へと移っていく流れを示す詩篇です。
なぜダビデは悪しき者への報いを願うのですか
4節でダビデは、自分で復讐するのではなく、正しいさばきを神に委ねています。これは詩篇によく見られる言い方で、さばきを神にゆだねる祈りです。新約聖書は、敵を愛することを教えつつ、正義を神に委ねるよう勧めています(ローマ人への手紙12章19節)。
詩篇28篇でどのように祈ればよいですか
詩篇の流れに沿って祈ってみてください。まず1節のように、心配していることを神に申し上げます。次に、周りの状況の中でまっすぐに歩めるよう願います。そして7節を信仰の告白として唱え、最後に9節で、教会と家族のために祈って終えます。
詩篇 28を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。