聖書 — 口語訳 (1955)

イザヤ書 26

概要

イザヤ書26章は、神が民を救い出される日にユダの民がうたう歌です。救いを城壁とする町をたたえ、神に信頼し続ける者に全き平安を約束し、神は動かない岩であると宣言します。また、実を結ばない産みの苦しみにたとえられる民の悩みも率直に認めています。そして最後には、ちりに伏す者を神が起こしてくださるという力強い希望が語られます。

この章の5つの区分

  1. 1-6節堅固な町と全き平安の歌
  2. 7-11節正しい者の道と神を慕う心
  3. 12-15節私たちのすべてのわざは、神がなし遂げてくださる
  4. 16-18節神から離れた民の苦しみ
  5. 19-21節死者は生き返る:しばらくの間、身を隠せ

1その日ユダの国で、この歌をうたう、「われわれは堅固な町をもつ。主は救をその石がきとし、またとりでとされる。

2門を開いて、信仰を守る正しい国民を入れよ。

3あなたは全き平安をもって こころざしの堅固なものを守られる。彼はあなたに信頼しているからである。

4とこしえに主に信頼せよ、主なる神はとこしえの岩だからである。

5主は高き所、そびえたつ町に住む者をひきおろし、これを伏させ、これを地に伏させて、ちりにかえされる。

6こうして足で踏まれ、貧しい者の足で踏まれ、乏しい者はその上を歩む」。

7正しい者の道は平らである。あなたは正しい者の道をなめらかにされる。

8主よ、あなたがさばきをなさる道で、われわれはあなたを待ち望む。われわれの魂の慕うものは、あなたの記念の名である。

9わが魂は夜あなたを慕い、わがうちなる霊は、せつにあなたを求める。あなたのさばきが地に行われるとき、世に住む者は正義を学ぶからである。

10悪しき者は恵まれても、なお正義を学ばず、正しい地にあっても不義を行い、主の威光を仰ぐことをしない。

11主よ、あなたのみ手が高くあがるけれども、彼らはそれを顧みない。どうか、あなたの、おのが民を救われる熱心を 彼らに見させて、大いに恥じさせ、火をもってあなたの敵を焼き滅ぼしてください。

12主よ、あなたはわれわれのために 平和を設けられる。あなたはわれわれのために われわれのすべてのわざをなし遂げられた。

13われわれの神、主よ、あなた以外のもろもろの主がわれわれを治めた。しかし、われわれはただ、あなたの名のみをあがめる。

14死んだ者はまた生きない。亡霊は生き返らない。それで、あなたは彼らを罰して滅ぼし、彼らの思い出をことごとく消し去られた。

15主よ、あなたはこの国民を増し加えられた。あなたはこの国民を増し加えられた。あなたは栄光をあらわされた。あなたは地の境を四方に広げられた。

16主よ、彼らは悩みのとき、あなたに求めた。彼らがあなたの懲らしめにあったとき、祈をささげた。

17主よ、はらめる女の産むときが近づいて苦しみ、その痛みによって叫ぶように、われわれはあなたのゆえに、そのようであった。

18われわれは、はらみ、苦しんだ。しかしわれわれの産んだものは風にすぎなかった。われわれは救を地に施すこともせず、また世に住む者を滅ぼすこともしなかった。

19あなたの死者は生き、彼らのなきがらは起きる。ちりに伏す者よ、さめて喜びうたえ。あなたの露は光の露であって、それを亡霊の国の上に降らされるからである。

20さあ、わが民よ、あなたのへやにはいり、あなたのうしろの戸を閉じて、憤りの過ぎ去るまで、しばらく隠れよ。

21見よ、主はそのおられる所を出て、地に住む者の不義を罰せられる。地はその上に流された血をあらわして、殺された者を、もはやおおうことがない。

鍵となる聖句

3節
あなたは全き平安をもって こころざしの堅固なものを守られる。彼はあなたに信頼しているからである。

神は、思いを堅く自分に置く人に平安を約束されます。原文では平安という言葉が二度重ねられ、その豊かさを表しています。信頼は心配の種を消すのではなく、すべてを支えておられる方へ目を向けさせます。

4節
とこしえに主に信頼せよ、主なる神はとこしえの岩だからである。

預言者は、とこしえの岩である神に、いつまでも信頼するようにと呼びかけます。この節は土台の話でよく引かれます。決して崩れないものの上に、人生を築くことができるのです。

12節
主よ、あなたはわれわれのために 平和を設けられる。あなたはわれわれのために われわれのすべてのわざをなし遂げられた。

民は、自分たちの成し遂げたすべてのわざは神から来たと認めます。これは高ぶりにも疲れ果てることにも効く解毒剤です。努力の結果は、まず私たち自身にかかっているのではないのです。

19節
あなたの死者は生き、彼らのなきがらは起きる。ちりに伏す者よ、さめて喜びうたえ。あなたの露は光の露であって、それを亡霊の国の上に降らされるからである。

神は、死者が生き、ちりに伏す者が起きると約束されます。多くのクリスチャンはここに復活の告知を読み取ります。14節では、もう起き上がらない者たちについて語られていました。

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説教が語っていること

イザヤ書26章についてよくある質問

イザヤ書26章3節はどういう意味ですか

この節は、思いを堅く神に置く人に、全き平安、文字どおりには平安、平安を約束しています。繰り返しは、その豊かさを強調しています。この平安は問題のない世界から来るのではなく、神への信頼のうちに保たれた思いから来ます。次の節がその理由を述べます。主はとこしえの岩だからです。

イザヤ書26章の中心的なメッセージは何ですか

この章は、神が民を救い出される日のための信頼の歌です。神の救いは城壁であり、平安は神に信頼する者のものであり、神は民のすべてのわざをなし遂げてくださると告げます。苦しみも率直に語られ、最後は神が死者を起こしてくださるという希望で結ばれます。

イザヤ書26章19節は復活について語っていますか

この節は、死者が生き、ちりに伏す者が起きると告げています。多くのクリスチャンは、復活を示す最も早い明確な告知の一つと見ています。一方、まずはバビロン捕囚後のイスラエルの回復として読む人もいます。どちらの読み方も、死に対しても神が最後の言葉を持っておられるという点で一致します。

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