聖書 — 口語訳 (1955)
エレミヤ書 33
概要
エレミヤ書33章は、預言者が獄屋の庭に閉じ込められ、エルサレムが危機にさらされていたときに与えられた神のことばです。神は預言者に呼び求めるよう招き、隠された事を示すと約束されます。続いて、ユダとイスラエルの回復が告げられます。赦し、捕らわれ人の帰還、取り戻される喜びと平安です。神はダビデのために正しい枝を生じさせると約束され、キリスト者はそれをイエス・キリストに結びつけます。章は、神がダビデやヤコブと結んだ契約が、昼と夜の定めと同じように確かだと告げて終わります。
この章の5つの区分
1エレミヤがなお監視の庭に閉じ込められている時、主の言葉はふたたび彼に臨んだ、
2「地を造られた主、それを形造って堅く立たせられた主、その名を主と名のっておられる者がこう仰せられる、
3わたしに呼び求めよ、そうすれば、わたしはあなたに答える。そしてあなたの知らない大きな隠されている事を、あなたに示す。
4イスラエルの神、主は塁と、つるぎとを防ぐために破壊されたこの町の家と、ユダの王の家についてこう言われる、
5カルデヤびとは来て戦い、わたしが怒りと憤りをもって殺す人々の死体を、それに満たす。わたしは人々のもろもろの悪のために、この町にわたしの顔をおおい隠した。
6見よ、わたしは健康と、いやしとを、ここにもたらして人々をいやし、豊かな繁栄と安全とを彼らに示す。
7わたしはユダとイスラエルを再び栄えさせ、彼らを建てて、もとのようにする。
8わたしは彼らがわたしに向かって犯した罪のすべてのとがを清め、彼らがわたしに向かって犯した罪と反逆のすべてのとがをゆるす。
9この町は地のもろもろの民の前に、わたしのために喜びの名となり、誉となり、栄えとなる。彼らはわたしがわたしの民に施すもろもろの恵みのことを聞く。そして、わたしがこの町に施すもろもろの恵みと、もろもろの繁栄のために恐れて身をふるわす。
10主はこう言われる、あなたがたが、『それは荒れて、人もおらず獣もいない』というこの所、すなわち、荒れて、人もおらず住む者もなく、獣もいないユダの町とエルサレムのちまたに、
11再び喜びの声、楽しみの声、花婿の声、花嫁の声、および 『万軍の主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみは、いつまでも絶えることがない』 といって、感謝の供え物を主の宮に携えてくる者の声が聞える。それは、わたしがこの地を再び栄えさせて初めのようにするからであると主は言われる。
12万軍の主はこう言われる、荒れて、人もおらず獣もいないこの所と、そのすべての町々に再びその群れを伏させる牧者のすまいがあるようになる。
13山地の町々と、平地の町々と、ネゲブの町々と、ベニヤミンの地、エルサレムの周囲と、ユダの町々で、群れは再びそれを数える者の手の下を通りすぎると主は言われる。
14主は言われる、見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家に約束したことをなし遂げる日が来る。
15その日、その時になるならば、わたしはダビデのために一つの正しい枝を生じさせよう。彼は公平と正義を地に行う。
16その日、ユダは救を得、エルサレムは安らかにおる。その名は『主はわれわれの正義』ととなえられる。
17主はこう仰せられる、イスラエルの家の位に座する人がダビデの子孫のうちに欠けることはない。
18またわたしの前に燔祭をささげ、素祭を焼き、つねに犠牲をささげる人が、レビびとである祭司のうちに絶えることはない」。
19主の言葉はエレミヤに臨んだ、
20「主はこう仰せられる、もしあなたがたが、昼と結んだわたしの契約を破り、また夜と結んだわたしの契約を破り、昼と夜が定められた時に来ないようにすることができるならば、
21しもべダビデとわたしが結んだ契約もまた破れ、彼はその位に座して王となる子を与えられない。またわたしがわたしに仕えるレビびとである祭司に立てた契約も破れる。
22天の星は数えることができず、浜の砂は量ることができない。そのようにわたしは、しもべダビデの子孫と、わたしに仕えるレビびとである祭司の数を増そう」。
23主の言葉はエレミヤに臨んだ、
24「あなたはこの民が、『主は自ら選んだ二つのやからを捨てた』といっているのを聞かないか。彼らはこのようにわたしの民を侮って、これを国とみなさないのである。
25主はこう言われる、もしわたしが昼と夜とに契約を立てず、また天地のおきてを定めなかったのであれば、
26わたしは、ヤコブとわたしのしもべダビデとの子孫を捨てて、再び彼の子孫のうちからアブラハム、イサク、ヤコブの子孫を治める者を選ばない。わたしは彼らを再び栄えさせ、彼らにあわれみをたれよう」。
鍵となる聖句
わたしに呼び求めよ、そうすれば、わたしはあなたに答える。そしてあなたの知らない大きな隠されている事を、あなたに示す。
神は閉じ込められているエレミヤに語りかけ、呼び求めるよう招き、大きな隠されている事を示すと約束されます。道がふさがれた状況でも、祈りの道は開かれています。
見よ、わたしは健康と、いやしとを、ここにもたらして人々をいやし、豊かな繁栄と安全とを彼らに示す。
災いが告げられたあとで、神は町に健康と、いやしと、平安を約束されます。前後の流れでは、民と町の回復についての約束であり、あらゆる個人の状況に自動的に当てはまる約束ではありません。
わたしは彼らがわたしに向かって犯した罪のすべてのとがを清め、彼らがわたしに向かって犯した罪と反逆のすべてのとがをゆるす。
神は、民の罪を清め、そのとがを赦すと告げられます。回復は、建物の再建だけでなく、赦しから始まります。
その日、その時になるならば、わたしはダビデのために一つの正しい枝を生じさせよう。彼は公平と正義を地に行う。 その日、ユダは救を得、エルサレムは安らかにおる。その名は『主はわれわれの正義』ととなえられる。
神はダビデのために正しい枝を生じさせると約束し、その町は「主はわれわれの正義」と呼ばれます。キリスト者は、これをダビデの子孫であるイエスの予告と見ます。
主はこう言われる、もしわたしが昼と夜とに契約を立てず、また天地のおきてを定めなかったのであれば、 わたしは、ヤコブとわたしのしもべダビデとの子孫を捨てて、再び彼の子孫のうちからアブラハム、イサク、ヤコブの子孫を治める者を選ばない。わたしは彼らを再び栄えさせ、彼らにあわれみをたれよう」。
神は契約の確かさを、昼と夜の変わらない定めに結びつけます。この定めがあるかぎり、ヤコブとダビデの子孫を退けることはないと言われます。
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説教が語っていること
エレミヤ書33章についてよくある質問
エレミヤ書33章3節はどういう意味ですか
神は、囚われの身のエレミヤに「わたしに呼び求めよ、そうすれば、わたしはあなたに答える。」と言われます。この聖句は、行き詰まったように見える状況でも、期待をもって祈るよう招いています。神は答え、私たちに見えないものを示してくださると約束されますが、どのように、いつとは語っていません。
エレミヤ書33章の中心的なメッセージは何ですか
エルサレムが陥落しようとしているとき、神は民の回復を告げられます。赦し、捕らわれ人の帰還、取り戻される喜びと平安です。また、ダビデのために正しい子孫を起こすと約束され、契約は昼と夜の定めと同じように確かだと宣言されます。この章は、危機の中にある希望のメッセージです。
エレミヤ書33章15節の正しい枝とは誰ですか
神は、ダビデのために正しい枝を生じさせ、その枝が公平と正義を地に行うと約束されます。キリスト者は、これをダビデの子孫であるイエス・キリストの予告と見ます。16節で町に与えられる「主はわれわれの正義」という名は、キリスト者がキリストについて語ることにとても近いものです。
エレミヤ書 33を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。