聖書 — 口語訳 (1955)

ハガイ書 1

概要

ハガイ書1章は、捕囚から戻ってエルサレムに住む民に語りかけます。神殿の工事は止まったままで、人々は「まだその時ではない」と言いながら、それぞれ自分の家のことに忙しくしていました。預言者を通して、神は自分の歩みをよく考えるように求められます。働きは多いのに、実りは少ないのです。そして神は、ご自分の家を建て直すよう招かれます。章の結びは良い知らせです。民が聞き従い、神は共にいると告げ、働きに取りかかる人々の霊を、ご自身で奮い立たせてくださいます。

この章の3つの区分

  1. 1-4節叱責:神の時が、それぞれの快適さの後回しになっている
  2. 5-11節自分の歩みをよく考えよ:働きは多く、実りは少ない
  3. 12-15節民は従い、神は共にいて人々の霊を奮い立たせる

1ダリヨス王の二年六月、その月の一日に、主の言葉が預言者ハガイによって、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベル、およびヨザダクの子、大祭司ヨシュアに臨んだ、

2「万軍の主はこう言われる、この民は、主の家を再び建てる時は、まだこないと言っている」。

3そこで、主の言葉はまた預言者ハガイに臨んだ、

4「主の家はこのように荒れはてているのに、あなたがたは、みずから板で張った家に住んでいる時であろうか。

5それで今、万軍の主はこう言われる、あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい。

6あなたがたは多くまいても、取入れは少なく、食べても、飽きることはない。飲んでも、満たされない。着ても、暖まらない。賃銀を得ても、これを破れた袋に入れているようなものである。

7万軍の主はこう言われる、あなたがたは、自分のなすべきことを考えるがよい。

8山に登り、木を持ってきて主の家を建てよ。そうすればわたしはこれを喜び、かつ栄光のうちに現れると主は言われる。

9あなたがたは多くを望んだが、見よ、それは少なかった。あなたがたが家に持ってきたとき、わたしはそれを吹き払った。これは何ゆえであるかと、万軍の主は言われる。これはわたしの家が荒れはてているのに、あなたがたは、おのおの自分の家の事だけに、忙しくしている。

10それゆえ、あなたがたの上の天は露をさし止め、地はその産物をさし止めた。

11また、わたしは地にも、山にも、穀物にも、新しい酒にも、油にも、地に生じるものにも、人間にも、家畜にも、手で作るすべての作物にも、ひでりを呼び寄せた」。

12そこで、シャルテルの子ゼルバベルとヨザダクの子、大祭司ヨシュアおよび残りのすべての民は、その神、主の声と、その神、主のつかわされた預言者ハガイの言葉とに聞きしたがい、そして民は、主の前に恐れかしこんだ。

13時に、主の使者ハガイは主の命令により、民に告げて言った、「わたしはあなたがたと共にいると主は言われる」。

14そして主は、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベルの心と、ヨザダクの子、大祭司ヨシュアの心、および残りのすべての民の心を、振り動かされたので、彼らは来て、その神、万軍の主の家の作業にとりかかった。

15これは六月二十四日のことであった。

鍵となる聖句

4節
「主の家はこのように荒れはてているのに、あなたがたは、みずから板で張った家に住んでいる時であろうか。

神は問題の核心に触れる問いを投げかけます。ご自分の家が荒れたままなのに、自分の快適さを整える時でしょうか。神は立派な家を責めているのではなく、優先順位を問うておられます。

5節
それで今、万軍の主はこう言われる、あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい。

この呼びかけは7節でも繰り返されます。神は、自分の生活をじっくり見つめ、足りないものを自分の選択と結びつけて考えるよう招いておられます。変わると決める前に、まず立ち止まるのです。

13節
時に、主の使者ハガイは主の命令により、民に告げて言った、「わたしはあなたがたと共にいると主は言われる」。

短くて決定的な約束です。神の臨在が働きに先立ち、それを支えます。民は、ひとりで建て直す必要はありません。

14節
そして主は、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベルの心と、ヨザダクの子、大祭司ヨシュアの心、および残りのすべての民の心を、振り動かされたので、彼らは来て、その神、万軍の主の家の作業にとりかかった。

聖書は、この目覚めを神ご自身の働きとしています。総督と大祭司と民の心を奮い立たせたのは神であり、従順はすぐに続きました。

この章に登場する人物

説教が語っていること

ハガイ書1章についてよくある質問

ハガイ書1章の主なメッセージは何ですか

捕囚から戻った民は、自分の計画を神殿の再建より先にして、その結果を受けていました。多くの労力をかけても、実りは少なかったのです。神は、自分の歩みをよく考え、神の家を第一にするよう招かれます。民は従い、神は共にいると約束されます。この章は優先順位と従順について語っています。

ハガイ書1章6節の「破れた袋」とはどういう意味ですか

破れた袋に入れた賃金とは、稼いでも手元に何も残らず、その恩恵を味わえない収入の姿です。神はこの状況を、ご自分の神殿が顧みられていないことと結びつけておられます。説教者たちは、これを機械的な規則にするのではなく、自分の優先順位を点検するようにという呼びかけと受け止めています。

ハガイ書1章で、なぜ神は神の家を建て直すように求めておられるのですか

神殿は、神が民の真ん中におられる場所でした。それを荒れたままにして、それぞれが自分の家を整えていたことは、優先順位がどこにあるかを示していました。神は、ご自分の家が整えられ、そこに喜びを見いだし、栄光を受けることを望んでおられます。8節にそう記されています。

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