聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 6

概要

箴言6章は、父から子への知恵の助言を集めています。軽率に保証人になることへの戒め、なまけ者にありを見るようにとの呼びかけ、争いをまき散らす曲がった人の姿、そして主が憎まれる六つ、いや七つのことが挙げられます。続いて、父の戒めが道を照らす光であることが思い起こされ、姦淫への警告が語られます。その結果は、懐に火を抱くことにたとえられます。一貫しているのは、知恵は守り、愚かな者は滅びへ走るということです。

この章の6つの区分

  1. 1-5節軽率な約束から身を引く
  2. 6-11節なまけ者はありを見るように招かれる
  3. 12-15節曲がった人と、突然の破滅
  4. 16-19節主が憎まれる六つ、いや七つのこと
  5. 20-24節戒めと教えは光
  6. 25-35節姦淫への警告とその結果

1わが子よ、あなたがもし 隣り人のために保証人となり、他人のために手をうって誓ったならば、

2もしあなたのくちびるの言葉によって、わなにかかり、あなたの口の言葉によって捕えられたならば、

3わが子よ、その時はこうして、おのれを救え、あなたは隣り人の手に陥ったのだから。急いで行って、隣り人にひたすら求めよ。

4あなたの目を眠らせず、あなたのまぶたを、まどろませず、

5かもしかが、かりゅうどの手からのがれるように、鳥が鳥を取る者の手からのがれるように、おのれを救え。

6なまけ者よ、ありのところへ行き、そのすることを見て、知恵を得よ。

7ありは、かしらなく、つかさなく、王もないが、

8夏のうちに食物をそなえ、刈入れの時に、かてを集める。

9なまけ者よ、いつまで寝ているのか、いつ目をさまして起きるのか。

10しばらく眠り、しばらくまどろみ、手をこまぬいて、またしばらく休む。

11それゆえ、貧しさは盗びとのようにあなたに来り、乏しさは、つわもののようにあなたに来る。

12よこしまな人、悪しき人は 偽りの言葉をもって行きめぐり、

13目でめくばせし、足で踏み鳴らし、指で示し、

14よこしまな心をもって悪を計り、絶えず争いをおこす。

15それゆえ、災は、にわかに彼に臨み、たちまちにして打ち敗られ、助かることはない。

16主の憎まれるものが六つある、否、その心に、忌みきらわれるものが七つある。

17すなわち、高ぶる目、偽りを言う舌、罪なき人の血を流す手、

18悪しき計りごとをめぐらす心、すみやかに悪に走る足、

19偽りをのべる証人、また兄弟のうちに争いをおこす人がこれである。

20わが子よ、あなたの父の戒めを守り、あなたの母の教を捨てるな。

21つねに、これをあなたの心に結び、あなたの首のまわりにつけよ。

22これは、あなたが歩くとき、あなたを導き、あなたが寝るとき、あなたを守り、あなたが目ざめるとき、あなたと語る。

23戒めはともしびである、教は光である、教訓の懲らしめは命の道である。

24これは、あなたを守って、悪い女に近づかせず、みだらな女の、巧みな舌に惑わされぬようにする。

25彼女の麗しさを心に慕ってはならない、そのまぶたに捕えられてはならない。

26遊女は一塊のパンのために雇われる、しかし、みだらな女は人の尊い命を求める。

27人は火を、そのふところにいだいて その着物が焼かれないであろうか。

28また人は、熱い火を踏んで、その足が、焼かれないであろうか。

29その隣の妻と不義を行う者も、それと同じだ。すべて彼女に触れる者は罰を免れることはできない。

30盗びとが飢えたとき、その飢えを満たすために盗むならば、人は彼を軽んじないであろうか。

31もし捕えられたなら、その七倍を償い、その家の貨財を、ことごとく出さなければならない。

32女と姦淫を行う者は思慮がない。これを行う者はおのれを滅ぼし、

33傷と、はずかしめとを受けて、その恥をすすぐことができない。

34ねたみは、その夫を激しく怒らせるゆえ、恨みを報いるとき、容赦することはない。

35どのようなあがない物をも顧みず、多くの贈り物をしても、和らがない。

鍵となる聖句

6節
なまけ者よ、ありのところへ行き、そのすることを見て、知恵を得よ。

賢い人は、なまけ者にありを見に行かせます。ありには強制する指導者がいないのに、あらかじめ食物を備えます。教えは、強いられるのを待たずに、先を見て行動することです。

16-19節
主の憎まれるものが六つある、否、その心に、忌みきらわれるものが七つある。 すなわち、高ぶる目、偽りを言う舌、罪なき人の血を流す手、 悪しき計りごとをめぐらす心、すみやかに悪に走る足、 偽りをのべる証人、また兄弟のうちに争いをおこす人がこれである。

主が憎まれる七つのことのリストは、高ぶる目に始まり、兄弟の間に争いをまき散らす者で終わります。神が嫌われるものが示されています。高慢、偽り、暴力、悪意、そして分裂です。

23節
戒めはともしびである、教は光である、教訓の懲らしめは命の道である。

戒めはともしびであり、教えは光であり、教訓の戒めはいのちの道です。へりくだって受け入れる訓練は、いのちを妨げるのではなく、いのちへと導きます。

27-28節
人は火を、そのふところにいだいて その着物が焼かれないであろうか。 また人は、熱い火を踏んで、その足が、焼かれないであろうか。

二つの問いかけがあります。懐に火を抱いて、着物が焼けないでいられるでしょうか。この箇所は、ある選択はその結果を自分の中に持っていることを強調しています。

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説教が語っていること

箴言6章についてよくある質問

箴言6章で、神が憎まれる七つのこととは何ですか

16節から19節にあります。高ぶる目、偽りを言う舌、罪のない者の血を流す手、悪い計画を巧む心、悪へ走る足、偽りを吐く偽りの証人、そして兄弟の間に争いを起こす者です。これらは、高慢、偽り、暴力、そして分裂を描いています。

なまけ者よ、ありのところへ行け、とはどういう意味ですか

賢い人は、ありを模範として示します。ありには長も監督もいないのに、夏のうちに食物を備えます。この箇所は休息を責めているのではなく、長く続く怠りが乏しさを招くことを戒めています。先を見る備えと、個人の責任への呼びかけです。

箴言6章1節から5節は、保証人になることについて何と言っていますか

父は子に、他の人のために軽率に責任を負わないよう戒めます。すでにそうしてしまったなら、かもしかが猟師から逃れるように、眠らずに急いで身を引くべきです。この箇所は、お金に関わる約束には慎重であるよう勧めつつ、寛大さも保つよう招いています。

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