聖書 — 口語訳 (1955)

ヨハネの黙示録 14

概要

ヨハネの黙示録14章は二つの場面を対比させています。まず、シオンの山に立つ小羊と、新しい歌を歌う十四万四千人の贖われた人々。次に、三人の御使いが永遠の福音、バビロンの倒壊、そして獣を拝むことへの警告を告げます。この章は信じる者に忍耐を呼びかけ、主にあって死ぬ人は幸いだと宣言し、地の刈り入れとぶどうの収穫という二つの裁きの幻で終わります。

この章の5つの区分

  1. 1-5節シオンの山に立つ小羊と贖われた人々
  2. 6-12節三人の御使い:永遠の福音、バビロンの倒壊、警告
  3. 13節主にあって死ぬ人は幸いである
  4. 14-16節人の子のような方が地の穀物を刈り取る
  5. 17-20節地のぶどうの収穫

1なお、わたしが見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立っていた。また、十四万四千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。

2またわたしは、大水のとどろきのような、激しい雷鳴のような声が、天から出るのを聞いた。わたしの聞いたその声は、琴をひく人が立琴をひく音のようでもあった。

3彼らは、御座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌った。この歌は、地からあがなわれた十四万四千人のほかは、だれも学ぶことができなかった。

4彼らは、女にふれたことのない者である。彼らは、純潔な者である。そして、小羊の行く所へは、どこへでもついて行く。彼らは、神と小羊とにささげられる初穂として、人間の中からあがなわれた者である。

5彼らの口には偽りがなく、彼らは傷のない者であった。

6わたしは、もうひとりの御使が中空を飛ぶのを見た。彼は地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音をたずさえてきて、

7大声で言った、「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」。

8また、ほかの第二の御使が、続いてきて言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた者」。

9ほかの第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、「おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、

10神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。

11その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。

12ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」。

13またわたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、「書きしるせ、『今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである』」。御霊も言う、「しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく」。

14また見ていると、見よ、白い雲があって、その雲の上に人の子のような者が座しており、頭には金の冠をいただき、手には鋭いかまを持っていた。

15すると、もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者にむかって大声で叫んだ、「かまを入れて刈り取りなさい。地の穀物は全く実り、刈り取るべき時がきた」。

16雲の上に座している者は、そのかまを地に投げ入れた。すると、地のものが刈り取られた。

17また、もうひとりの御使が、天の聖所から出てきたが、彼もまた鋭いかまを持っていた。

18さらに、もうひとりの御使で、火を支配する権威を持っている者が、祭壇から出てきて、鋭いかまを持つ御使にむかい、大声で言った、「その鋭いかまを地に入れて、地のぶどうのふさを刈り集めなさい。ぶどうの実がすでに熟しているから」。

19そこで、御使はそのかまを地に投げ入れて、地のぶどうを刈り集め、神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ込んだ。

20そして、その酒ぶねが都の外で踏まれた。すると、血が酒ぶねから流れ出て、馬のくつわにとどくほどになり、一千六百丁にわたってひろがった。

鍵となる聖句

1節
なお、わたしが見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立っていた。また、十四万四千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。

章は、小羊とその贖われた人々の姿で始まります。彼らの額には小羊の名と父の名が記されています。十四万四千という数は、象徴とも文字どおりとも理解され、キリスト教の伝統によって解釈が分かれています。

6-7節
わたしは、もうひとりの御使が中空を飛ぶのを見た。彼は地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音をたずさえてきて、 大声で言った、「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」。

一人の御使いが、あらゆる国民、部族、国語、民族に永遠の福音を携えて飛びます。その知らせは、神を恐れ、神に栄光を帰し、礼拝するようにという呼びかけです。神のさばきの時が来たからです。

12節
ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」。

圧力の中での呼びかけは、忍耐です。神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ち続けることです。この章の希望は、最後まで耐え抜く希望です。

13節
またわたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、「書きしるせ、『今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである』」。御霊も言う、「しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく」。

天からの声は、主にあって死ぬ人は幸いだと宣言します。彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていきます。この聖句は、キリスト教の葬儀でよく読まれます。

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説教が語っていること

ヨハネの黙示録14章についてよくある質問

ヨハネの黙示録14章13節はどういう意味ですか

この節は、主にあって死ぬ人は幸いだと宣言します。彼らは労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていくからです。「ついていく」という言葉は、わざが信じる者に伴うものであり、救いに先立つものではないことを示します。わざは天国を開くのではなく、神の前でその人の信仰を証しします。

ヨハネの黙示録14章の十四万四千人とはだれですか

小羊と共に立ち、額に小羊の名と父の名を記され、新しい歌を歌う贖われた人々です。神の民全体を表す象徴的な数だと見る人もいれば、特定の集団だと見る人もいます。本文が特に強調しているのは、彼らが小羊に属していることと、その忠実さです。

ヨハネの黙示録14章の中心的なメッセージは何ですか

この章は、歴史の終わりを示して忍耐を促します。小羊は自分の民と共におられ、永遠の福音はすべての民に告げられ、バビロンは倒れ、神は刈り入れとぶどうの収穫によって地をさばかれます。信じる者にとっては、耐え抜くようにという呼びかけです。その忠実さには意味があるからです。

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